局所恒星間雲








局所恒星間雲（きょくしょこうせいかんうん、Local Interstellar Cloud）は、現在、太陽系が通過しつつある（直径約30光年の）星間雲 (en:Interstellar cloud) である。LIC、近隣宇宙星間雲、局所けば (Local Fluff) などとも呼ばれる。


太陽系は、4.4万から15万年前に局所恒星間雲に突入し、あと1万から2万年は滞在すると推測されている。この雲の温度は約 6,000 K であり、太陽の表面温度と同等である。この雲は薄く、1立方センチメートルあたり0.26個の原子を含み、銀河系の星間物質の約1/5、局所泡のガスの約2倍のガスからなる。ちなみに、標準状態での地球の大気は1立方センチメートルあたり2.7×1019個の分子を含んでいる。


雲は、局所泡とループ第一泡の接する場所に形成されている。太陽やいくつかの局所恒星は、局所恒星間雲に組み込まれている。著名な太陽以外の恒星に、ケンタウルス座α星、ベガ、アークトゥルス、フォーマルハウトがある。



関連項目



  • 近い恒星の一覧

  • 局所泡


  • グールド・ベルト (en:Gould Belt)

  • オリオン腕

  • ペルセウス腕



外部リンク




  • 2003年1月6日のヘッドライン 泡（NASA：アメリカ航空宇宙局）


  • 2004年12月17日のヘッドライン ヘリウム・ストリーム (NASA)


  • Astronomy Picture of the Day 2002 February 10 (NASA APOD)


  • Local Chimney and Superbubbles (Sol Company)



関連書籍


  • Mark Anderson, "Don't stop till you get to the Fluff", "New Scientist" no. 2585, 6 Jan, 2007, pp. 26-30







  • 表

  • 話

  • 編

  • 歴


宇宙における地球の位置

地球 → 太陽系 → 局所恒星間雲 → 局所泡 → グールド・ベルト → オリオン腕 → 銀河系 → 銀河系の伴銀河 → 局部銀河群 → おとめ座超銀河団 → ラニアケア超銀河団 → うお座・くじら座超銀河団Complex → 観測可能な宇宙 → 宇宙

矢印は"含まれる"もしくは"一部"と言う意味



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