デトロイト





















































































デトロイト
City of Detroit

Detroit Montage.jpg











デトロイトの市旗

デトロイトの市章

市旗

市章


愛称 : Motor City, Motown, Rock City, The D, Murder City, Hockey Town, Hitsville U.S.A., Devil City

標語 : "Speramus Meliora; Resurget Cineribus(英:We Hope For Better Things; It Shall Rise From the Ashes よりよきものへの希望、灰燼からの復興)"
位置

の位置図

座標 : 北緯42度19分53.76秒 西経83度2分51秒 / 北緯42.3316000度 西経83.04750度 / 42.3316000; -83.04750
歴史
市制

1806年
行政



アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
 州

ミシガン州
 郡

ウェイン郡
 市

デトロイト
市長
マイク・ダガン(Mike Duggan
地理

面積
 
  市域
370.2 km2 (143.0 mi2)
    陸上
  359.4 km2 (138.8 mi2)
    水面
  10.8 km2 (4.2 mi2)
  都市圏
9,453 km2 (3,650 mi2)

標高
190 m (623 ft)
人口

人口
(2012年現在)
  市域
701,475[1]
その他

等時帯

東部標準時 (UTC-5)

夏時間

東部夏時間 (UTC-4)

公式ウェブサイト : http://www.detroitmi.gov/



アメリカ最大の自動車メーカーゼネラルモーターズ本社


デトロイト(英: Detroit [dɨˈtrɔɪt])は、アメリカ合衆国ミシガン州南東部にある都市。南北をエリー湖とヒューロン湖に挟まれており、東はカナダのウィンザー市に接する。アメリカ中西部有数の世界都市。


人口は、2000年国勢調査では951,270人、2012年では701,475人と減り続けている。デトロイトの都市圏(大都市統計地域:MSA)の人口は4,452,559人であり、全米第9位の規模。フリントなどを含めた広域都市圏(合同統計地域:CSA)の人口は5,357,538人(いずれも2000年国勢調査)で、やはり全米9位の規模である。また、失業率、貧困率が高く、犯罪都市としても有名である。主要産業は自動車産業であり、「自動車の街」とも呼ばれる(後述)。




目次






  • 1 歴史と現在


  • 2 地理


  • 3 気候


  • 4 都市景観


  • 5 行政区


  • 6 経済


  • 7 出身者


  • 8 人口動勢


    • 8.1 概略


    • 8.2 人口




  • 9 治安


  • 10 文化


    • 10.1 メディア


    • 10.2 音楽


    • 10.3 スポーツ




  • 11 交通


    • 11.1 空港


    • 11.2 高速道路


    • 11.3 鉄道


    • 11.4 市内の輸送機関




  • 12 姉妹都市


  • 13 脚注


    • 13.1 注釈


    • 13.2 出典




  • 14 関連項目


    • 14.1 「デトロイト」の異称を持つ他国の都市




  • 15 外部リンク





歴史と現在



デトロイトは1805年の大火の後、計画都市として裁判官のオーガスタス・ウッドワード(英語版)によって都市設計され、その後ピーター・シャルル・ランファンへと引き継がれる。元々、馬車や自転車製造が盛んだったが、1899年に自動車工業が興る。そして1903年にヘンリー・フォードが量産型の自動車工場を建設、「T型フォード」のヒットとともに全米一の自動車工業都市として発展した。後にゼネラルモーターズとクライスラーが誕生、フォード・モーターと共にビッグ3と呼ばれた。市はモーターシティと呼ばれるようになり、全盛期には180万の人口を数えたが、その半数が自動車産業に関わっていた。


だが1967年7月にはアフリカ系アメリカ人による大規模なデトロイト暴動が市内で発生し多数の死傷者を出し、ホワイト・フライト(白人の郊外への脱出)が盛んになった。1970年代頃から安価で安全、コストパフォーマンスに優れた日本車の台頭により自動車産業が深刻な打撃を受けると、企業は社員を大量解雇、下請などの関連企業は倒産が相次ぎ、市街地の人口流出が深刻となった。同時に、ダウンタウンには浮浪者が溢れ、治安悪化が進んだ(インナーシティ問題と呼ばれる)。


この様な状況を見て、1970年代にはダウンタウン周辺に高層ビル・コンプレックス「ルネサンス・センター」(GM本社がテナントに入った)を建設したが好転せず、日本がバブルを謳歌していた頃、特に市況はどん底に陥っていた。荒れ果てた市街地を逆手に取り映画「ロボコップ」などのモデルとなったのもこの頃である(実際にロケを行ったのはさながら未来都市の景観を呈していたダラスであった)。


事態を重く見た市は、1990年頃から大規模な摩天楼が林立するルネサンス・センターをシンボルに都市再生を目指し、ダウンタウンには新交通システム(英: People mover - ピープルムーバー)が設けられている。日本総領事館も、邦人から治安のいい郊外に設置するよう強い希望があったが、デトロイト市行政当局の運動に協力する意味合いを含めて市街地に設置した経緯がある。また、自動車以外の産業を育てるべく、映画産業の振興も行った[2]


だが、限られた街区を更地にして巨大オフィスビル群を建設するルネサンス・センターの手法は、周囲の荒廃した地域に及ぼす波及効果が低く、都市再生の手法としてはあまり成功していない。依然としてダウンタウン周辺の空洞化は続いており、ダウンタウンには駐車場や空地、全くテナントのいない高層ビルも多く、具体的な解決を見ていない。また、富裕層は郊外に移住、貧賤な層が取り残され、治安の改善もあまり進んでいないのが現状である。荒廃した地域では一戸建ての住宅が1ドルで販売されているところもある。


2009年のゼネラルモーターズ破綻、そしてクライスラー破綻とその後の経営状態の回復、世界5大モーターショーの一つである北米国際オートショーの伝統的な開催地となっている他、自動車の殿堂、ヘンリー・フォード・ミュージアムを初めとする自動車関連の博物館など、自動車産業は観光にも少なからず貢献している上に、依然として自動車会社がデトロイトが全米随一のモーターシティーとして君臨するための貢献を果たしているが、いずれの自動車会社も経営改善を進める中で生産設備の海外移転が進み、これらの自動車会社の先導によるデトロイトの再開発は悲観的となった[2]


なお、2011年あたりから他業種の研究機関などもミシガン州を中心に進出が相次ぐなど、全米の他都市と比較しても経済状況は回復しつつあり、2011年の1月から2月の間に、失業率が約1%減少するなどしている。それだけに、市は治安、特にインナーシティの環境改善が急務であり、1920年代に建てられ荒廃したままになっているビル群の再開発・再利用や、郊外企業のダウンタウンへの移転などに取り組んでいた。


しかし、2013年3月にミシガン州知事は、デトロイト市が債務超過の状態にあることからその財政危機を宣言し、緊急財務管理者を任命した。それに伴い、同年6月、スタンダード&プアーズは、財政破綻の懸念からデトロイト市の格付けをCCCマイナス、見通しをネガティブに引き下げた[3]


2013年7月18日、財政破綻を声明し、ミシガン州の連邦地方裁判所に連邦倒産法第9章適用を申請した。負債総額は180億ドル(約1兆8000億円)を超えるとみられ、財政破綻した自治体の負債総額で2013年当時において全米一となった[4][5][6][7][8][9]


市の発表している統計では、子供の6割が貧困生活を強いられており、市民の半分が読み書きもできず、市内の住宅の1/3が廃墟か空き部屋となっており、市民の失業率(U3[注 1])は18%に達する。また、警官が通報を受けて現場に到着する平均時間は、人手不足のために58分かかる[10]



地理





アメリカ航空宇宙局(NASA)のランドサット7号(LANDSAT-7)が観測したデトロイトの衛星イメージ


アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積370.2 km2(142.9mi2)である。このうち359.4km2(138.8mi2)が陸地で10.8km2(4.2mi2)が水地域である。総面積の2.92%が水地域となっている。


デトロイトはメトロ・デトロイトと東南ミシガン地方の主要都市である。デトロイトで最も高い標高は670フィート(204m)で、大学地区の北西部デトロイトである。逆に、最も低い標高は河岸地域で、579フィート(176m)である。東にはデトロイト川を隔ててカナダのオンタリオ州ウィンザーがあり、デトロイトは主要都市のなかでカナダとの国境に接する唯一の都市である。


同市はハムトラミックとハイランド・パークを内包しており、北東の都市堺にはグロス・ポイントがある。ワイアンドット国立野生動物保護区はアメリカ合衆国で唯一の国際野生動物保護区である。保護区には、デトロイト川と西エリー湖の湖岸線48マイル(77km)に沿って島、沿岸の湿地、沼地、浅瀬帯、ウォーターフロントの地域が含まれている。


3つのフランス式大通りがデトロイトの道路網を交差している。ワシントンD.C.から影響された放射大通りとオハイオ川北西部の道路網をなす東西を結ぶ大通りである。カナダのウィンザーへの交通網は4つあり、そのうち2つの自動車道でアンバサダー・ブリッジとデトロイト・ウィンザー・トンネルがある。鉄道網ではミシガン・セントラル鉄道(英語版)のトンネルがデトロイト川の下を通っており、残りはデトロイト・ウィンザー・トラック・フェリーによる海路である。フェリーの乗り場は、ウィンザー・ソルト・マインとツーク島である[11]



気候


ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfa)に属する。






































































































































































































デトロイト・メトロポリタン国際空港(1981–2010年、極値1874年- )の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

最高気温記録 °C (°F)
19
(67)
21
(70)
30
(86)
32
(89)
35
(95)
40
(104)
41
(105)
40
(104)
38
(100)
33
(92)
27
(81)
21
(69)
41
(105)
平均最高気温 °C (°F)
0
(32.0)
1.8
(35.2)
7.7
(45.8)
15.1
(59.1)
21.1
(69.9)
26.3
(79.3)
28.6
(83.4)
27.4
(81.4)
23.3
(74.0)
16.4
(61.6)
9.3
(48.8)
2.3
(36.1)
15
(59.0)
平均最低気温 °C (°F)
−7.2
(19.1)
−6.1
(21.0)
−1.9
(28.6)
4.1
(39.4)
9.7
(49.4)
15.3
(59.5)
17.7
(63.9)
17
(62.6)
12.6
(54.7)
6.3
(43.3)
1.3
(34.3)
−4.4
(24.1)
5.4
(41.8)
最低気温記録 °C (°F)
−29
(−21)
−29
(−20)
−20
(−4)
−13
(8)
−4
(25)
2
(36)
6
(42)
3
(38)
−2
(29)
−8
(17)
−18
(0)
−24
(−11)
−29
(−21)

降水量 mm (inch)
49.8
(1.96)
51.3
(2.02)
57.9
(2.28)
73.7
(2.90)
85.9
(3.38)
89.4
(3.52)
85.6
(3.37)
76.2
(3.00)
83.1
(3.27)
64
(2.52)
70.9
(2.79)
62.5
(2.46)
850.1
(33.47)

降雪量 cm (inch)
31.8
(12.5)
25.9
(10.2)
17.5
(6.9)
4.3
(1.7)

0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0.3
(0.1)
3.8
(1.5)
24.4
(9.6)
108
(42.5)
平均降水日数 (≥ 0.01 in)
13.1
10.6
11.7
12.2
12.1
10.2
10.4
9.6
9.5
9.8
11.6
13.7
134.5
平均降雪日数 (≥ 0.1 in)
10.4
8.3
5.4
1.6
0
0
0
0
0
0.2
2.3
8.5
36.7
% 湿度
74.7
72.5
70.0
66.0
65.3
67.3
68.5
71.5
73.4
71.6
74.6
76.7
71.0
平均月間日照時間
119.9
138.3
184.9
217.0
275.9
301.8
317.0
283.5
227.6
176.0
106.3
87.7
2,435.9
日照率
41
47
50
54
61
66
69
66
61
51
36
31
55

出典: NOAA (relative humidity and sun 1961–1990)[12][13][14]


都市景観




1942年のデトロイトのウッドワード・アヴェニュー




デトロイト・ダウンタウンの夜景


デトロイトの全景において、ウォーターフロントは様々な建築構造のスタイルを垣間見ることができる。現代的なネオゴシックスタイルで設計されたワン・デトロイト・センターのコメリカ・タワーは、同市に所在するアール・デコスタイルの超高層ビルに調和するように設計された。コメリカ・タワーは、ゼネラルモーターズ本社であるルネサンス・センターと共に特徴的な景観を形成している。


デトロイトでアール・デコスタイルを採用した超高層ビルは、有名なフィッシャー・ ビルディングルを始め、ガーディアン・ビルディング(ユニオン・トラスト)、ペノウスコット・ビルディング、キャデラック・プレイスがある。


市内の中で、突出した構造をもつ建造物は、デトロイト美術館、デトロイト・オペラ・ハウス、国内最大のフォックス・シアターがある。


超高層ビルはダウンタウンのニューセンター地域に集中しており、都市近郊の大部分は低階層建造物と一戸建の住宅からなっている。都市中心から外側に高層住宅がウッドワードの西からパーマー・パークとグロス・ポイントの方向に向かって建設されている。



行政区




デトロイトの地域


デトロイトには警察署の管轄区、学区、選挙区などはあるが、厳格な意味での行政区画は存在しない。デトロイト川沿岸からウッドワード通りに沿って北へ広がるダウンタウン、ミッドタウン、新センター、ノースエンド。ハムトラミックとハイランドパークに遮られた向こう側のパルマーパーク。その東西両側に広がるイーストサイドとウェストサイド。そしてダウンタウンの東から伸びるジェファーソン通り沿いのジェファーソン回廊とフォート通りに沿って南西方向に突き出したサウスウエストに分かれる。



経済


就業者数で言うと1位:公立学校、2位:市役所、3位と4位が病院、5位:アメリカ合衆国連邦政府、6位:ブルークロス・ブルーシールド協会(保険会社の連合体)、7位:ウェイン州立大学、8位:ミシガン州政府であり(9位:GM、10位:クライスラー)経済が崩壊状態であることがわかる[15][16][17][18]



出身者




  • ミット・ロムニー(政治家) - 但し、高校まではデトロイト近郊都市ブルームフィールド・ヒルズ市で育つ。その後ミシガン州を離れる。


  • アリス・クーパー(ミュージシャン)


  • エミネム(ミュージシャン)


  • キッド・ロック(ミュージシャン)


  • アニタ・ベイカー(ミュージシャン)


  • ホワイト・ストライプス(ミュージシャン)


  • ジョージ・クリントン(ミュージシャン)


  • ザ・ブラック・ダリア・マーダー(ミュージシャン)


  • ジミー・エドガー(ミュージシャン)


  • スージー・クアトロ(ミュージシャン)


  • グレン・フライ(ミュージシャン)


  • マービン・レノアー(ミュージシャン)


  • マイク・ケリー(ミュージシャン、現代美術家)



人口動勢



概略


デトロイトは大きなカルデア人住民及びこの国で最大のアラブ系アメリカ人(英語版)コミュニティーの本拠地でもある。最近、この地域はアジア系アメリカ人(ミャオ族の支族であるモン人が帰化したモン人系アメリカ人(英語版))及びヒスパニック・コミュニティーが成長していると確認された。この都市の南西部側は大きなメキシコ系アメリカ人コミュニティーが含まれる。クリント・イーストウッドが監督・プロデューサー・主演をつとめた2008年のアメリカ映画『グラン・トリノ』(Gran Torino)は、このモン人系アメリカ人・コミュニティーを描いている。


デトロイト市内の人口の8割を黒人が占める。その多くが、自動車産業関連の職を求めて南部から移住してきた人とその子孫である(アフリカ系アメリカ人の大移動)。一方、白人の多くは郊外の衛星都市に住んでいる。郊外の衛星都市の住民は9割以上を白人が占めている。


アメリカで最も治安が悪いと言われているデトロイト市内に比べて、郊外の衛星都市には裕福な人々が多く住んでおり、治安は非常に良く対照的である。衛星都市に住む住民は治安の悪いデトロイト市内に入ること無しに生活が成り立っており、デトロイト市内の空洞化に拍車をかけ、空き地や巨大廃墟ビルが多く見受けられる。長期の傾向としては人口減少が続いており、ピークから半減している。


高い犯罪発生率、失業率、そして貧困率といった状況が労働力を流出させ、人口減少に繋がっている[2]



人口


以下は2000年現在の国勢調査における人口統計データである。














































































































デトロイト市
年代ごとの人口推移
[1]
統計年 人口 順位
1840年 9,102人 40位
1850年 21,019人 30位
1860年 45,619人 19位
1870年 79,577人 18位
1880年 116,340人 18位
1890年 205,876人 15位
1900年 285,704人 13位
1910年 465,766人 9位
1920年 993,078人 4位
1930年 1,568,662人 4位
1940年 1,623,452人 4位
1950年 1,849,568人 5位
1960年 1,670,144人 5位
1970年 1,511,482人 5位
1980年 1,203,339人 6位
1990年 1,027,974人 7位
2000年 951,270人 10位
2004年 900,198人 11位
2012年 701,475人 18位

[19]2017年
673,104人

基礎データ


  • 人口:951,270人

  • 世帯数:336,428世帯

  • 家族数:218,341家族


  • 人口密度:6,855.1人/mi2(2,646.7人/km2

  • 住居数:375,096軒

  • 住居密度:2,703.0軒/mi2(1,043.6軒/km2


人種別人口構成



  • 白人:12.26%


  • アフリカン・アメリカン:81.55%


  • ネイティブ・アメリカン:0.33%


  • アジア人:0.97%

  • 太平洋諸島系:0.03%

  • その他の人種:2.54%

  • 混血:2.32%


  • ヒスパニック・ラテン系:4.96%


年齢別人口構成


  • 18歳未満:31.1%

  • 18-24歳:9.7%

  • 25-44歳:29.5%

  • 45-64歳:19.3%

  • 65歳以上:10.4%

  • 年齢の中央値:31歳

  • 性比(女性100人あたり男性の人口)

    • 総人口:89.1

    • 18歳以上:83.5




世帯と家族(対世帯数)


  • 18歳未満の子供がいる:33.9%

  • 結婚・同居している夫婦:26.7%

  • 未婚・離別・死別女性が世帯主:31.6%

  • 非家族世帯:35.1%

  • 単身世帯:29.7%

  • 65歳以上の老人1人暮らし:9.2%

  • 平均構成人数

    • 世帯:2.77人

    • 家族:3.45人




収入と家計


  • 収入の中央値

    • 世帯:29,526米ドル

    • 家族:33,853米ドル

    • 性別

      • 男性:33,381米ドル

      • 女性:26,749米ドル





  • 人口1人当たりの収入:14,717米ドル


  • 貧困線以下

    • 対人口:26.1 %

    • 対家族数:21.7 %

    • 18歳未満:34.5 %

    • 65歳以上:18.6 %




その他


  • 現在のデトロイト市民の47 %は職務上無学である[20]

  • 72%の子供は、シングルマザー(未婚の母)の家庭に生まれる。



治安

















































デトロイト市
危険度ランキング推移
(モーガン・クイットノー社発表[21]
1996年 5位
1997年 5位
1998年 3位
1999年 1位
2000年 1位
2001年 1位
2002年 2位
2003年 1位
2004年 2位
2005年 2位
2006年
2位

上述したとおり、治安は悪く、米国100大都市での犯罪率は最悪である。2008年には、人口10万人あたり1,220件の暴力事件が発生。2009年、フォーブスがアメリカで最も危険な街と名指ししたほか、2010年にはCNNが「世界の治安ワースト10都市」の1つに選んだ[22]。2012年に発表されたFBIの統計では、1000人当たりの暴力的犯罪件数は21.4件で、全米2位(1位は近隣のフリント市)、殺人件数は344に及んだ[23]。ミシガン州知事のリック・スナイダー(英語版)は、2013年、デトロイトの財政破綻に関連して「財政に持続可能性はなく治安の悪化にも歯止めがかからない現状を踏まえると、デトロイト市は崩壊していると言える」と語っている[24]


ゼネラル・モーターズが破綻した際には、総額6900万ドルの失業対策及び、警察官の雇用費用が打ち出された[2]



文化



メディア


デトロイト市をサービスしている主要日刊紙はDetroit Free Press及びDetroit Newsである。他のデトロイトの新聞は週刊The Metro Timesである。デトロイト市はこの州で最大なアフリカン・アメリカン所有新聞、週刊Michigan Chronicle、及びアフリカン・アメリカン読者向けの他の新聞、Michigan Citizenの本拠地でもある。


デトロイト市のテレビジョン市場はアメリカ合衆国内で11番目に最大である [2]。デトロイトから放送している多くのテレビジョン放送局はほぼすべてのデトロイトを本拠地としている放送局の送信施設がある、サウスフィールドにスタジオを所有している。デトロイトから放送している放送局はWJBK(Fox)、WDIV-TV(NBC)、WXYZ(ABC)(広島ホームテレビ(テレビ朝日系)と姉妹局提携)、及び WWJ-TV(CBS) が含まれる。他のデトロイト大都市圏のテレビジョン放送局はWMYD(My)、WKBD(CW)、WPXD-TV(Pax TV)及び WADL-TV(主要なインフォマーシャル放送)が含まれる。WTVS はこの都市のPBS会員局である。デトロイトの人々は Windsor 内を本拠地としているCBCテレビジョン 系列、CBET Ch. 9からの放送波も受信できる。視聴者の場所によってはTVOntario、CTV及びSRCネットワークも受信できる。コムキャストはこの都市向けにケーブルTVを提供している。


デトロイトはまた多様なラジオ放送局によってサービスされている。主要なAM放送局は WJR 760(ニュース/トーク)、WWJ 950(ニュース)、CKLW(カナダの一般的なトーク)及びWDFN 1130(スポーツ)である。いくつかのFM放送局はWNIC 100.3(複合ジャンル)、WJLB 97.9(アーバンコンテンポラリー)、WMXD(アーバンアダルトコンテンポラリー)、及び WOMC 104.3(オールディーズ)が含まれる。WDET 101.9はこの都市のNPR 放送局である。WUOM 91.7及びWEMU 89.1は地域 NPR 系列でもあるWDET。Windsor ラジオ放送局 CIMX 88.7及びCBC 89.9はデトロイト地域でも聞く事ができる。



音楽


デトロイト交響楽団が市内のマックス・F・フィッシャー・ミュージック・センターに本拠を置いている。このオーケストラは、ポール・パレーが音楽監督をつとめた1951年から1962年と、アンタル・ドラティの音楽監督をつとめた1977年から1981年に飛躍的な発展を遂げ、アメリカ十大オーケストラのひとつに数えられ、大量の録音によって世界的な名声を博した。現在の音楽監督はレナード・スラットキンである。


モータウンミュージックの発祥の地である[25]



スポーツ





デトロイト・タイガースの本拠地コメリカパークの三塁側後方に隣接するフォード・フィールドは、NFLデトロイト・ライオンズのホームスタジアムである。


デトロイトは北米で4つの主要なスポーツを代表するプロフェッショナルチームの本拠地である(バスケットボールのデトロイト・ピストンズは郊外のオーバーンヒルズにあるザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズで試合をする)。


























































クラブ
スポーツ
リーグ
競技場

デトロイト・タイガース

野球

MLB

コメリカ・パーク


デトロイト・ライオンズ

フットボール

NFL

フォード・フィールド


デトロイト・ピストンズ

バスケットボール

NBA

ザ・パレス・オブ・オーバーンヒルズ


デトロイト・レッドウィングス

アイスホッケー

NHL

ジョー・ルイス・アリーナ


デトロイト・ショック

バスケットボール

WNBA
ザ・パレス・オブ・オーバンヒルズ


デトロイト・デモリション

アメリカンフットボール

NWFA


デトロイト・イグニッション

サッカー

MISL、XSL

コンピュウェア・アリーナ





この都市は3つの活動的な主要スポーツの開催地である:野球向けのコメリカ・パーク、アメリカンフットボール向けのフォード・フィールド及びアイスホッケー向けのジョー・ルイス・アリーナ。


1982年から1988年まで、先述のルネッサンス・センターを中心とした市街地を利用して、F1が開催された。F1は一つの国で一開催という原則があるが、アメリカは国土が広いことから一時期複数回のF1が開催されており、「アメリカ東GP」(「アメリカ西GP」はカリフォルニア州のロングビーチ市街地)または「デトロイトGP」という名称が用いられた。また1989年から1992年まで、インディカー・シリーズ(当時はCARTとして)が、同じコースで開催されている。CART(チャンプカー)はその後、ベルアイル島Belle Isleに開催の舞台を移し、2001年までCARTのレースとして開催。2007年からはインディカー(IRL)のレースとして開催されている(なお、インディカーとチャンプカーは1996年から2007年までの12年間分裂状態にあった)。なお、シルベスター・スタローン監督のカーレースをテーマにした映画「ドリヴン」では、このベルアイル島のCARTレースの模様が映画のシーンに用いられている。メインスポンサーであるゼネラル・モーターズの経営不振により、2008年から2011年までは開催が見送られていたが、2012年にインディカー・シリーズのカレンダーに復活した。


無制限の水上滑走艇ボートレース APBA ゴールドカップは1990年以来毎年デトロイトで開催される。このレースはBelle Isle 近くのデトロイト川で開催される。


コメリカ・パークは2005年7月12日の2005年のMLBオールスターゲームの開催地となり、フォード・フィールドは2006年2月5日の第40回スーパーボウルの開催地となる。


また、デトロイトは1944年大会、1952年大会、1956年大会、1960年大会、1964年大会、1968年大会、及び1972年大会と、過去7回オリンピックの開催都市に立候補した(いずれも落選)。



交通



空港



  • デトロイト・メトロポリタン国際空港(DTW)

デトロイト地域の主要なこの空港はロミュラス(Romulus)に位置していてデルタ航空とスピリット航空のハブ空港となっている。

  • Coleman A・ヤング国際空港(DET)

現在商業旅客サービスを停止している、元デトロイトシティ空港とも知られている。

  • ウイロウ・ラン空港(YIP)


高速道路


デトロイト市は I-75、I-94、I-96、I-696、I-275、及びI-375を含む、6つの主要な州間高速道路が交わっている。



鉄道


シカゴ - ポンティアック間を結ぶアムトラックのデトロイト駅(ミシガン・セントラル駅とは異なる)が存在する。



市内の輸送機関


デトロイト市の輸送機関サービスはデトロイト市交通局(Detroit Department of Transportation 略:DDOT)によって提供されている。デトロイト交通局は路線バスと障害者向けのパラトランジットサービスを直営で行っている。なお、デトロイト市を含むデトロイト大都市圏の4つの郡が共同で地域交通局(Suburban Mobility Authority for Regional Transportation 略:SMART)を運営しており、そのバスもデトロイト市内に乗り入れている。


デトロイト市はダウンタウン地域で2.9マイルのループ路線をサービスしている、ピープル・ムーバーと知られるライトレール・システムを運行するデトロイト交通公社の運営も行っている。



姉妹都市


デトロイト市はいくつかの都市と姉妹都市の提携をしている。このうち、豊田、トリノはそれぞれトヨタ自動車、フィアットの本拠地であり、自動車工業の街として知られている。










脚注



注釈





  1. ^ 長く仕事が見つからず働く意欲を失った縁辺労働者や、食いつなぐために短期の非正規雇用で働いている人が分子から除外される尺度




出典





  1. ^ Detroit(city) QuickFacts-United States Census Bureau Archived 2006年7月15日, at the Wayback Machine.

  2. ^ abcd「デトロイト、米最悪都市の末路 GM破綻、犯罪増、人口減…」『日経ビジネス』2009年6月15日号 『株式会社日経BP』


  3. ^ 米デトロイト市を「CCCマイナス」に格下げ=S&P(ロイター通信 2013年6月13日)


  4. ^ BUNKRUPTCY PETITION COVER SHEET (PDF) (英語)


  5. ^ CITY OF DETROIT PROPOSAL FOR CREDITORS (PDF) (英語)


  6. ^ “Billions in Debt, Detroit Tumbles Into Insolvency”. The New York Times (The New York Times Company). (2013年7月19日). http://www.nytimes.com/2013/07/19/us/detroit-files-for-bankruptcy.html 2013年7月19日閲覧。 (英語)


  7. ^ “Detroit's bankruptcy to set off pitched battles with creditors, pensions, unions”. Detroit Free Press (Detroit Free Press). (2013年7月18日). http://www.freep.com/article/20130718/NEWS01/307180107/ 2013年7月18日閲覧。 (英語)


  8. ^ “Detroit's bankruptcy and its sweeping impact: What we know so far”. Detroit Free Press (Detroit Free Press). (2013年7月18日). http://www.freep.com/article/20130718/NEWS01/307180162/ 2013年7月18日閲覧。 (英語)


  9. ^ “米デトロイト市が財政破綻=負債1.8兆円、自治体で最大-かつて繁栄「自動車の街」”. 時事ドットコム (時事通信社). (2013年7月19日). http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013071900083 2013年7月19日閲覧。 (日本語)


  10. ^ ベンジャミン・フルフォード 『アメリカがひた隠す日米同盟の真実』 青春出版 2014年2月 P 144-145


  11. ^ Patricia Zacharias "The ghostly salt city beneath Detroit Archived 2008年12月13日, at the Wayback Machine." Michigan History, The Detroit News. January 23, 2000.


  12. ^ “NOWData – NOAA Online Weather Data/”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2012年8月11日閲覧。


  13. ^ “Station Name: MI DETROIT METRO AP”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2013年3月19日閲覧。


  14. ^ “Detroit/Metropolitan ARPT MI Climate Normals 1961–1990”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2013年5月12日閲覧。


  15. ^ Crain's Detroit Business: Major Employers: Detroit Economic Growth Corporation(January 2008). Retrieved on November 24, 2010.


  16. ^ Duggan, Daniel(August 16, 2010).Quicken Loans Inc. employees move into new Detroit offices.Crain's Detroit Business. Retrieved February 28, 2011.


  17. ^ Duggan, Daniel(January 26, 2011).Quicken Loans completes deal for Madison building; will be renovated for business incubator. Crain's Detroit Business. Retrieved February 28, 2011.


  18. ^ Dbusiness(January 7, 2011).Blue Cross Blue Shield of Michigan announces dates for move of 3,000 employees to Downtown Detroit.Hour Media. Retrieved February 28, 2011.


  19. ^ “QuickFacts Detroit city, Michigan”. United States Census. 2018年6月1日閲覧。


  20. ^ detnews.com [リンク切れ]


  21. ^ Morgan Quitno Press 2008年(英語)


  22. ^ 米CNNが選んだ「世界の治安ワースト10都市」(CNN.NEWS.2010年4月26日)


  23. ^ The Most Dangerous Cities in America247wallst


  24. ^ “米デトロイト財政破綻「市は崩壊」”. NHK. (2013年7月19日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130719/k10013145751000.html 2013年7月19日閲覧。 


  25. ^ “デトロイト便、20周年を祝う 中部空港で式典”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 名古屋版. (2018年6月4日) 



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関連項目




  • モータウン - デトロイト発祥のレコードレーベル。名前もデトロイトが自動車の街であることを示す"Motor Town"の略である。

  • デトロイト・テクノ


  • ロボコップ - 財政破綻して私企業に支配された近未来のデトロイトが舞台。現実のデトロイトも2013年7月に財政破綻を宣言し連邦倒産法第9章の適用を申請。


  • デトロイト ビカム ヒューマン - 人間そっくりのアンドロイドが製造されている2038年のデトロイトが舞台。

  • デトロイト大都市圏における日本人の歴史

  • デトロイト市警察



「デトロイト」の異称を持つ他国の都市




  • サンクトペテルブルク - 「ロシアのデトロイト」と呼ばれている。


  • 広州 - 「中国のデトロイト」と呼ばれている。


  • サンベルナルド・ド・カンポ - 「ブラジルのデトロイト」と呼ばれている。


  • タミルナドゥ州 - 「インドのデトロイト」と呼ばれている。


  • タイ - 「ASEANのデトロイト」と呼ばれている。


  • 豊田市、刈谷市 - 「日本のデトロイト」と呼ばれている。自動車産業黎明期には「中京デトロイト化構想」なるものも存在した。



外部リンク








  • デトロイト市(英語)


  • 在デトロイト日本国総領事館(日本語)


  • デトロイト観光局(英語)






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