ウィリアム・ダグラス (初代クイーンズベリー公爵)
初代クイーンズベリー公爵ウィリアム・ダグラス(英: William Douglas, 1st Duke of Queensberry、1637年 - 1695年3月28日)は、スコットランドの政治家、貴族。
1671年に第3代クイーンズベリー伯爵位を継承し、1682年にクイーンズベリー侯爵、1684年にクイーンズベリー公爵に叙せられる。
目次
1 経歴
2 栄典
2.1 爵位
3 家族
4 脚注
4.1 注釈
4.2 出典
経歴
1637年に第2代クイーンズベリー伯爵ジェイムズ・ダグラスとその後妻マーガレット(初代トラクエア伯爵ジョン・ステュワートの娘)の間の長男として生まれる[1][2][3]。
1664年から1667年までダンフリーズのシェリフと検死官を務める[1]。1671年に父が死去し、第3代クイーンズベリー伯爵位を継承する[1]。1680年6月にスコットランド最高刑事裁判所長官に就任[1]。1682年2月にはクイーンズベリー侯爵に叙せられ、同年5月にスコットランド大蔵卿、同年9月にエディンバラ城総督に任じられる[1]。
1684年2月にクイーンズベリー公爵に叙される[1]。1685年のスコットランド議会では国王代理を務めた[1]。長老派としてジェームズ1世(ジェームズ7世)のカトリック教会建設に反対したが、カトリックの第4代パース伯爵ジェームズ・ドラモンドから悪政を行ったと追及されるようになった[1]。そのため1686年2月にスコットランド大蔵卿のポストが委員会制になり、彼はその委員長に転じたが、結局同年9月に全官職を剥奪された[1]。
その後、名誉革命で王位についたメアリー2世とウィリアム3世をしぶしぶ支持した[1]。
1695年3月28日に死去した[1]。爵位は長男ジェイムズ・ダグラスに継承された[1][2]。
栄典
爵位
1671年の父の死により以下の爵位を継承した[1][4]
第3代クイーンズベリー伯爵 (3rd Earl of Queensberry)
- (1633年6月13日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
第3代ドラムランリグ子爵 (3rd Viscount of Drumlanrig)
- (1628年4月1日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
- ホーイック=ティバーズの第3代ダグラス卿 (3rd Lord Douglas of Hawick and Tibbers)
- (1628年4月1日の勅許状によるスコットランド貴族爵位)
1682年2月11日に以下の爵位を新規に叙される[1][2]。
初代クイーンズベリー侯爵 (1st Marquess of Queensberry)
- (勅許状によるスコットランド貴族爵位)
初代ドラムランリグ=サンクアー伯爵 (1st Earl of Drumlanrig and Sanquhar)
- (勅許状によるスコットランド貴族爵位)
初代ニス=トーソルウォルド=ロス子爵 (1st Viscount Nith, Torthorwald and Ross)
- (勅許状によるスコットランド貴族爵位)
- キルモント=ミドルビー=ドーノックの初代ダグラス卿 (1st Lord Douglas of Kilmount, Middlebie and Dornock)
- (勅許状によるスコットランド貴族爵位)
1684年2月3日に以下の爵位を新規に叙される[1][2]。
初代クイーンズベリー公爵 (1st Duke of Queensberry)
- (勅許状によるスコットランド貴族爵位)
初代ダンフリーズシャー侯爵 (1st Marquess of Dumfriesshire)
- (勅許状によるスコットランド貴族爵位)
家族
1657年に初代ダグラス侯爵ウィリアム・ダグラスの娘イザベラと結婚し、彼女との間に以下の4子を儲ける[1][2]。
- 長男ジェイムズ・ダグラス (1672-1711頃) - 第2代クイーンズベリー公爵位を継承
- 次男ウィリアム・ダグラス (-1705) - 初代マーチ伯に叙される
- 三男ジョージ・ダグラス (-1695)
- 長女アン・ダグラス (-1700) - 第4代ウィームズ伯爵デイヴィッド・ウィームズと結婚
脚注
注釈
出典
- ^ abcdefghijklmnop "Douglas, William (1637-1695)". Dictionary of National Biography (英語). London: Smith, Elder & Co. 1885–1900.
- ^ abcdeHeraldic Media Limited. “Queensberry, Duke of (S, 1683/4)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年1月14日閲覧。
^ Lundy, Darryl. “William Douglas, 1st Marquess of Queensberry” (英語). thepeerage.com. 2016年1月14日閲覧。
^ Heraldic Media Limited. “Queensberry, Earl of (S, 1633)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2016年1月14日閲覧。
公職 | ||
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先代: 第3代バルカレス伯爵 | スコットランド大蔵卿 1682年–1686年 | 次代: 委員会制へ |
スコットランド王国議会 | ||
先代: ヨーク=オールバニ公爵 | スコットランド議会国王代理 1685年 | 次代: 第5代モーレイ伯爵 |
司法職 | ||
先代: サー・ジョージ・マッケンジー | スコットランド最高刑事裁判所長官 1680年 – 1682年 | 次代: ジェイムズ・ドラモンド |
スコットランドの爵位 | ||
先代: ジェイムズ・ダグラス | 第3代クイーンズベリー伯爵 1671年 – 1695年 | 次代: ジェイムズ・ダグラス |
新設 | 初代クイーンズベリー侯爵 1682年 – 1695年 | |
初代クイーンズベリー公爵 1684年 – 1695年 |