ブラジル海軍
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ブラジル海軍(葡:Marinha do Brasil)は、ブラジルにおける海軍。ブラジル軍三軍(ブラジル陸軍、ブラジル海軍、ブラジル空軍)を構成しているものの一つである。
目次
1 概要
2 組織
2.1 海軍管区
2.2 海軍航空隊
2.3 海兵隊
3 階級
4 主要基地・施設
5 装備
5.1 艦艇
5.2 航空機
5.3 陸戦兵器
6 その他
7 脚注
8 参考文献
9 外部リンク
概要
2007年時点で現役兵32,850人(内訳:職業軍人約29,650人、徴集兵3,200人他)が所属。
国家防衛、通商路の保護、沿岸及び大河川などの警備を主任務としている。フリゲート/コルベットなど14隻を主力とし、潜水艦5隻も保有する。1個師団の海兵隊も傘下にあり、ブラジル海兵隊(Corpo de Fuzileiros Navais)を編制している。
ブラジル海軍はフランスの技術援助を受けて、2020年を目処に原子力潜水艦の配備を計画している[1]。
組織
- 潜水艦部隊
- マトグロッソ艇隊
- アマゾン艇隊
- 北部海軍群
- 北東部海軍群
- 南東部海軍群
海軍管区
- 第1海軍管区
- 第2海軍管区
- 第3海軍管区
- 第4海軍管区
- 第5海軍管区
- 第6海軍管区
- 第7海軍管区
- 第8海軍管区
- 第9海軍管区
海軍航空隊
人員は1,300人からなる。
- 1個艦載航空隊
- 1個対潜哨戒航空隊
- 1個多目的航空隊
- 1個攻撃航空隊
- 1個訓練航空隊
海兵隊
人員は14,600人からなり、1個師団編制(2個旅団基幹)をとっている
- 1個海兵隊
- 司令部大隊
- 3個歩兵大隊
- 砲兵群
- 特殊部隊(1個大隊)
- 1個工兵大隊
- 8個地方区
階級
日本語 | ポルトガル語 | NATO階級符号 | ||||
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士官 | ||||||
海軍元帥 | Almirante | OF-10 | ||||
海軍大将 | Almirante-de-esquadra | OF-9 | ||||
海軍中将 | Vice-almirante | OF-8 | ||||
海軍少将 | Contra-almirante | OF-7 | ||||
海軍大佐 | Capitão-de-mar-e-guerra | OF-5 | ||||
海軍中佐 | Capitão-de-fragata | OF-4 | ||||
海軍少佐 | Capitão-de-corveta | OF-3 | ||||
海軍大尉 | Capitão-tenente | OF-2 | ||||
海軍中尉 | Primeiro-tenente | OF-1A | ||||
海軍少尉 | Segundo-tenente | OF-1B | ||||
海軍士官候補生 | AGuarda-marinha | OF-D | ||||
下士官 | ||||||
兵曹長 | Suboficial | OR-9 | ||||
1等兵曹 | 1ºSargento | OR-7 | ||||
2等兵曹 | 2ºSargento | OR-6 | ||||
3等兵曹 | 3ºSargento | OR-5 | ||||
兵卒 | ||||||
上等水兵 | Cobo | OR-3 | ||||
1等水兵 | Marinherio | OR-2 | ||||
2等水兵 | Grumete | OR-1 |
主要基地・施設
- リオデジャネイロ海軍工廠(Arsenal de Marinha do Rio de Janeiro)
- アラトゥ海軍基地(Base Naval de Aratu)
- ラダリオ河川基地(Base Fluvial de Ladário)
- ヴァル・デ・カエス海軍基地(Base Naval de Val-de-Cães)
- ナタール海軍基地(Base Naval de Natal)
- アルミランテ・カストロ・エ・シルバ基地(Base Almirante Castro e Silva)
- リオネグロ海軍支基地(Estação Naval do Rio Negro)
- サンペドロ・ダ・アルデイア海軍航空基地(Base Aérea Naval de São Pedro da Aldeia)
装備
艦艇
2011年6月現在。『Jane's Fighting Ships 2011-2012』より。
過去に就役した艦艇については「ブラジル海軍艦艇一覧」を参照。
- 通常動力型潜水艦
- 改スコルペヌ型×0隻(4隻計画中)
- S35 - 2017年就役予定
- ティクナ(S34 Tikuna) - 2005年
トゥピ級(209/1400型)×4隻
- トゥピ(S30 Tupi) - 1989年
- タモイオ(S31 Tamoio) - 1995年
- ティンビラ(S32 Timbira) - 1996年
- タパジョー(S33 Tapajó) - 1999年
- 航空母艦
- 旧・仏クレマンソー級×1隻
サン・パウロ(A12 São Paulo) - 2001年再就役、2017年退役
- フリゲート
- 旧・英22型×3隻
- グリーニャウイ(F46 Greenhalgh) - 1995年再就役
- ボジージオ(F48 Bosisio) - 1996年再就役
- ハデマーケル(F49 Rademaker) - 1997年再就役
ニテロイ級×6
- ニテロイ(F40 Niterói) - 1976年
- デフェンソーラ(F41 Defensora) - 1977年
- コンスティトゥイサン(F42 Constituição) - 1978年
- リベラウ(F43 Liberal) - 1978年
- インデペンデンシア(F44 Independência) - 1979年
- ウニアン(F45 União) - 1980年
- コルベット
- バローゾ級×1隻(3隻計画中)
- バローゾ(V34 Barroso) - 2009年
イニャウマ級×4隻
- イニャウマ(V30 Inhaúma) - 1989年
- ジャセグァイ(V31 Jaceguai) - 1991年
- ジュリオ・デ・ノロニャ(V32 Júlio de Noronha) - 1992年
- フロンティン(V33 Frontin) - 1994年
- 哨戒艇
- マーリン級哨戒艇×6隻(4隻計画中)
- マーリン(SE-01 Marlin)、バラクーダ(NE-01 Barracuda)、ドラード(L-01 Dourado)、アルバコラ(SE-02 Albacora)、アネキム(NE-02 Anequim)、パルゴ(N-01 Pargo)
- グラジャウ級哨戒艇×12隻
- グラジャウ(P40 Grajaú) - 1993年
- グアイバ(P41 Guaíba) - 1994年
- グラウナ(P42 Graúna) - 1994年
- ゴイアナ(P43 Goiana) - 1997年
- グアジャラ(P44 Guajará) - 1995年
- グアポレ(P45 Guaporé) - 1995年
- グルパ(P46 Gurupá) - 1995年
- グルピ(P47 Gurupi) - 1996年
- グアナバラ(P48 Guanabara) - 1999年
- グアルジャ(P49 Guarujá) - 1999年
- グアラトゥーバ(P50 Guaratuba) - 1999年
- グラヴァタイ(P51 Gravataí) - 2000年
Imperial Marinheiro級×2隻
- (V15 Imperial Marinheiro) - 1955年
- (V19 Caboclo) - 1955年
ペドロ・テイシェイラ級 ×2隻
- ペドロ・テイシェイラ(P20 Pedro Teixeira) - 1973年
- ラポーゾ・タヴァレス(P21 Raposo Tavares) - 1973年
Macaé級×2隻(4隻建造中、21隻計画中)
- (P70 Macaé) - 2009年
- (P71 Macau) - 2010年
- (P72 Marcaná) - 2012年就役予定
- (P73 Maragogipe) - 2013年就役予定
- (P74 Matinhos) - 2013年就役予定
- (P75 Mangaratiba) - 2014年就役予定
Bracui級×4隻
- (P60 Bracui) - 1985年
- (P61 Benevente) - 1985年
- (P62 Bocaina) - 1986年
- (P63 Babitonga) - 1986年
- ピラチニ級×6隻
- ピラチニ(P10 Piratini) - 1970年
- ピラジャ(P11 Pirajá) - 1971年
- パンペイロ(P12 Pampeiro) - 1971年
- ピラチ(P13 Parati) - 1971年
- ペネド(P14 Penedo) - 1971年
- ポチ(P15 Poti) - 1971年
- 河川哨戒艇
- ロライマ級×3隻
- ロライマ(P30 Roraima) - 1975年
- ロンドニア(P31 Rondônia) - 1975年
- アマパー(P32 Amapá) - 1976年
- 河川モニター
パルナイバ(U17 Parnaíba) - 1938年
- ドック型揚陸艦(LSD)
旧・米トーマストン級×2隻
- セアラ(G30 Ceará) - 元LSD-34 ハーミテージ 1989年再就役
- リオデジャネイロ(G31 Rio de Janeiro) - 元LSD-33 アラモ 1990年再就役
- 戦車揚陸艦(LST)
- 旧・米ニューポート級×1隻
- マットーゾ・マイア(G28 Mattoso Maia) - 1994年再就役
- 輸送揚陸艦(LSL)
- 旧・英サー・ガラハド級×1
- ガルシア・ダビラ(G29 Garcia D'Avila) - 1987年再就役
- 旧・英サー・ベディヴィエール級×1
- アルミランテ・サボイア(G25 Almirante Saboia) - 1967年再就役
- 汎用揚陸艇(LCU)
- LCU1610型×3隻(3隻建造中)
- (GED10 Guarapari) - 1978年
- (GED11 Tambaú) - 1978年
- (GED12 Camboriú) - 1981年
- 中型揚陸艇(LCM)
- EDVM25型×5隻(5隻建造中)
- GED801-805
- 掃海艇
- アラトゥ級×6隻
- アラトゥ(M15 Aratu) - 1971年
- アニャトミリン(M16 Anhatomirim) - 1971年
- アタライア(M17 Atalaia) - 1972年
- アラサトゥバ(M18 Araçatuba) - 1972年
- アブロールオス(M19 Abrolhos) - 1976年
- アルバダン(M20 Albardão) - 1976年
- 南極観測船
- アリー・ロンゲウ(H44 Ary Rongel) - 1981年
- アルミランテ・マクシミアーノ(H41 Almirante Maximiano) - 1978年
- 海洋観測艦
- アンタリス(H40 Antares) - 1984年
- 水路調査艦
- アモリム・ド・ヴァリ級×3隻
- アモリム・ド・ヴァリ(H35 Amorim do Valle) - 1985年
- タウルス(H36 Taurus) - 1986年
- ガルニエ・サンパイオ(H37 Garnier Sampaio) - 1986年
- 測量艦
- シリウス(H21 Sirius) - 1958年
- クルゼイ・ド・スル(H38 Cruzeiro do Sul) - 1986年 ※ 測量支援艦
- (U14 Aspirante Moura) - 1987年
- 灯台見回り船
- コマンダンテ・ヴァレウア級×4隻
- コマンダンテ・ヴァレウア(H18 Comandante Varella) - 1982年
- テネンテ・カステロ(H19 Tenente Castelo) - 1984年
- コマンダンテ・マニャエス(H20 Comandante Manhães) - 1983年
- テネンテ・ボネルゲス(H25 Tenente Boanerges) - 1985年
- アルミランテ・グラサ・アランヤ(H34 Almirante Graça Aranha) - 1976年
- ファロレイロ・マリオ・セイサス(H26 Faroleiro Mario Seixas) - 1984年
- 練習艦
- ブラジル(U27 Brasil) - 1986年
- アスピランテ・ナシメント級
- アスピランテ・ナシメント(U10 Aspirante Nascimento) - 1980年
- グアルダ=マリーニャ・ジャンセン(U11 Guarda-Marinha Jansen) - 1981年
- グアルダ=マリーニャ・ブリト(U12 Guarda-Marinha Brito) - 1981年
- 練習帆船
- シズニ・ブランコ(U20 Cisne Branco) - 2000年
- 潜水艦救難艦
- フェリント・ペリー(K11 Felinto Perry) - 1979年
- 河川輸送艇
- パラグアス(G15 Paraguassú) - 1951年
- ピライム(U29 Piraim) - 1982年
- パラ(U15 Pará) - 2005年
- 病院船
- ドクトル・モンテネグロ(U16 Doutor Montenegro) - 2000年
- オズワルド・クルス級×2
- オズワルド・クルス(U18 Oswaldo Cruz) - 1984年
- カルロス・シャーガス(U19 Carlos Chagas) - 1984年
- テネンテ・マクシミアーノ(U28 Tenente Maximiano) - 2009年
- (SOares de Meirelles) - 2011年
- 給油艦
マラジョ(G27 Marajó) - 1969年
アルミランテ・ガストン・モッタ(G23 Almirante Gastão Motta) - 1991年
- 河川補給艇
- ポテンジ(G17 Potengi) - 1999年
- 浮ドック
- 各型×4隻
- (Cidade de Natal)、(Almirante Schieck)、(Almirante Mario Carneiro)、(Almirante Jeronimo Gonçalves)
- 港内曳船
- 各型×8隻
- (BNRJ03 Comandante Marroig)、(BNRJ04 Comandante Didier)、(BNA06 Tenente Magalhâes)、(BNVC01 Cabo Schram)、(BNRJ16 Intrèpido)、(BNRJ17 Arrojado)、(BNRJ18 Valente)、(BNRJ19 Impávido)
- 航洋曳船
- アルミランテ・ギイーエン級×2隻
- アルミランテ・ギイーエン(R24 Almirante Guilhem) - 1976年
- アルミランテ・ギイロベウ(R25 Almirante Guillobel) - 1976年
- トリタン級×3隻
- トリタン(R21 Tritão) - 1987年
- トリベンテ(R22 Tridente) - 1987年
- トリウンフォ(R23 Triunfo) - 1986年
航空機
2011年6月現在。『Jane's Fighting Ships 2011-2012』より。
- 固定翼機
マグダネル・ダグラス AF-1/1A (TA-4MB)スカイホーク艦上攻撃戦闘機および練習機 × 15機 / 3機
グラマン C-1 トレーダー艦上輸送機 × 4機
グラマン S-2 トラッカー艦上対潜哨戒機 × 4機
ロッキード P-3AM オライオン哨戒機 × 9機
- 回転翼機
シコルスキー SH-3A/B シーキング対潜ヘリコプター × 3機 / 2機
ウェストランド AH-IIA スーパーリンクス対潜ヘリコプター × 12機
アエロスパシアル UH-14 シュペルピューマ/クーガー汎用ヘリコプター × 4機 / 2機
シコルスキー SH-60B シーホーク × 4機
アエロスパシアル UH-12 Esquilo汎用ヘリコプター × 17機
アエロスパシアル UH-13 Esquilo汎用ヘリコプター × 7機
ユーロコプター UH-15 シュペルクーガーMk.2汎用ヘリコプター × 16機
ベル IH-6B ジェットレンジャーIII練習ヘリコプター × 16機
陸戦兵器
SK105キュラシェーア軽戦車 × 17輌
EE-9カスカベル装輪装甲車 × 6台
EE-11ウルツ装輪装甲車 × 5台
M113装甲兵員輸送車 × 40輌
AAV-7A1水陸両用装甲車 × 13輌
LVT水陸両用トラクター × 12輌
L118 105mm榴弾砲 × 18門
M101 105mm榴弾砲 × 15門
M114 155mm榴弾砲 × 8門- K6A3 81mm迫撃砲 - 8門
- RB-56 Bill
M40 106mm無反動砲 × 8門- M20 89mmロケット発射筒
L-70機関砲 × 6門
その他
- RbAM レドカドール・ラウリンド・ピッタ(Rebocador Laurindo Pitta) - 第一次世界大戦参加艦を別に、博物船として保有している。
脚注
^ “ブラジルが攻撃型原潜計画、仏が建造支援へ”. 読売新聞. (2008年12月21日). http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20081221-OYT1T00425.htm
参考文献
- Christopher Langton,The Military Balance 2007, Routledge
- Jane's Fighting Ships 2011-2012
外部リンク
(ポルトガル語)Marinha do Brasil