トヨタグループ
トヨタグループはトヨタ自動車とその源流となった豊田自動織機を中核とした企業グループである。愛知県刈谷市の豊田自動織機や、そこから分社したトヨタ自動車を中心とした企業構成で、資本関係や技術提携のあるトヨタグループ主要企業、並びに豊田自動織機やトヨタ自動車から分社化した事業会社、機能会社を指す。またトヨタ自動車のサプライヤーや系列企業などの意味で称されることもある。
目次
1 グループ企業
1.1 トヨタグループ13社
1.2 トヨタグループ16社(+3社)
1.3 トヨタグループ17社(+4社)
1.4 トヨタグループ18社(+5社)
2 トヨタ自動車のその他のグループ会社・関連企業・関連団体
2.1 自動車製造関連会社
2.2 住宅関連企業
2.3 金融関連企業(トヨタファイナンシャルサービスグループ)
2.4 情報通信・ITS関連企業
2.4.1 情報システム
2.4.2 メディア関連
2.4.3 その他
2.5 その他の関連企業
2.6 関連団体
2.7 教育団体
3 トヨタ自動車の主な関係企業・外縁企業
3.1 航空機メーカー
3.2 自動車ボディメーカー
3.3 自動車関連サプライヤー
3.4 情報通信・ITS関係
3.5 金融関係
3.6 鉄道関係
4 トヨタグループの関連団体
5 豊田綱領
6 三大財閥(三菱・三井・住友)グループとの関係
7 トヨタグループと関係のない企業
8 関連項目
9 脚注
10 外部リンク
グループ企業
トヨタ自動車やその母体となった豊田自動織機が出資、設立した企業により構成される。トヨタ自動車の発展と共に形成されてきたグループゆえ、自動車関連の事業を行う企業が多い。トヨタグループの部品サプライヤーにはアイシン精機やデンソーなど、技術力が評価され、トヨタグループ以外の自動車メーカーにも部品供給をしている企業も多い。それら企業力のあるグループ企業の中には、事業規模の拡大に伴う関連会社の設立により独自の企業グループも構成するようになっている。アイシン精機、デンソー、豊田通商などがそれら企業に該当する。豊田自動織機をはじめ、デンソー、アイシン精機、トヨタ紡織、トヨタ車体など、愛知県刈谷市に本社を構えるトヨタグループの会社が多い(ジェイテクト前身の豊田工機の本社も刈谷市だった)。
トヨタグループ13社
- 株式会社豊田自動織機(とよたじどうしょっき)(1926年11月設立:2001年の社名変更前は「豊田自動織機製作所」。1987年までは、「豊田」の読みを「とよだ」としていた。)
豊田佐吉が創業、トヨタグループの本家。又、トヨタ自動車を始めとしたグループ各社の大株主でもある
トヨタ自動車株式会社
豊田喜一郎を中心として1933年に豊田自動織機製作所に開設された自動車部が起源
- 株式会社ジェイテクト(1921年1月設立)
- トヨタ自動車工業から1941年に工作機械を作る「工機部」を分離した豊田工機と、ベアリングのメーカーとして1921年に創業した光洋精工が起源(2006年に合併)
愛知製鋼株式会社(1940年3月設立)
- 自動車用特殊鋼の研究開発を目的として1934年に豊田自動織機製作所に開設された製鋼部が起源
トヨタ車体株式会社(1945年8月設立)
- トラックボディの専門メーカーとしてトヨタ自動車工業から分離
トヨタ自動車東日本株式会社(1946年4月設立)
SUBARUや日産自動車の源流でもあり戦後解体された中島飛行機のエンジニアが創業。1950年に、関東自動車工業としてトヨタ車専門のボディメーカーとなる。2012年7月1日にセントラル自動車・トヨタ自動車東北を吸収合併し、現社名に。
豊田通商株式会社(1948年7月設立)
- 1936年にトヨタ車の販売に対する金融業務を目的に「トヨタ金融株式会社」を設立。42年、「豐田産業株式会社」に社名変更し、トヨタ系各社の証券保有業務を兼ねる。48年、企業再建整備計画を完了し、豐田産業株式会社の商事部門を継承して「日新通商株式会社」を設立、56年から現社名になる(読みは1987年まで「とよだ」)。その後2000年に加商を、次いで2006年にトーメンを吸収合併した。現在、7大総合商社第6位。
アイシン精機株式会社(1949年6月に「愛知工業」として設立。)
- トヨタ自動車工業が、1943年に設立した「東海飛行機」(愛知工業の前身)が起源。その後、1945年設立の「新川工業」と1965年に合併し、現社名となった。
豊田合成(とよだごうせい)株式会社(1949年6月設立)
- 戦時体制の企業整備令により1943年にトヨタ自動車工業のゴム部門が独立した国華工業名古屋工場を経て、1949年に創業。現在トヨタグループ主要13社の中で唯一、「豊田」の読みを「とよだ」としている(その他「とよだ」の読みを使用している企業に豊田鉄工株式会社がある。)
- 株式会社デンソー(1949年12月設立)
カーエアコン及び自動車電装品のメーカー。トヨタ自動車工業の「電装部」から、「日本電装」として分社(1996年より現社名に変更)
トヨタ紡織株式会社(1950年5月設立)
- 1918年に豊田自動織機製作所の源流でもある豊田紡織を豊田佐吉が創立、戦時下(1943年)にトヨタ自動車工業と合併するが、1950年に再度分離された(その後、2000年に豊田化成を吸収合併、また1946年創業のアラコと、1960年創業のタカニチを、2004年に吸収合併した)
東和不動産株式会社(1953年8月設立)
- 非上場会社であり外部から株式を買い占められるリスクが低いことから、トヨタグループへの敵対的買収に対する防衛策としてトヨタグループの持株会社的な機能も担っている
- 株式会社豊田中央研究所(1960年11月設立)
- 自動車関連技術の研究を目的として、トヨタグループの共同出資で創立
トヨタグループ16社(+3社)
上記13社にトヨタ自動車の傘下(連結子会社)である国内自動車メーカー2社及び住宅メーカー1社を含めた企業グループ。
ダイハツ工業株式会社(1907年3月設立)
- 企業としては日本で最も歴史の長い自動車メーカー。1930年に試作型オート三輪のダイハツ號(翌年に量産化)で自動車業界に参入、主に軽自動車、小型自動車を主軸製品としてきた。1967年にトヨタ自動車と業務提携、1998年に同社の子会社、2016年に同社の完全子会社となる。
日野自動車株式会社(1942年5月設立)
いすゞ自動車の前身でもあるヂーゼル自動車工業より東京瓦斯電気工業(略称・瓦斯電)の系統である日野製造所が分離して発足、太平洋戦争後は大型バス・トラックなど重車両を主として生産。
1966年にトヨタ自動車と業務提携し、トヨタ・ハイラックスの開発を受託、1968年以降ハイラックス、パブリカバン、カリーナバン、ハイラックスサーフ/4ランナー、FJクルーザーなどを受託生産、2001年に同社の子会社となる。トヨタの持株比率50.1%(2015年3月現在)
トヨタホーム株式会社(2003年4月設立)
- 一代一事業という豊田家のモットーに則り、1975年に豊田章一郞の発案で始められたトヨタ自動車の住宅部門を分社化したもの。2010年10月1日をもって完全分社化。
トヨタグループ17社(+4社)
上記16社にトヨタ自動車の直轄工場と同列の国内生産子会社1社を含めた企業グループ。2018年5月現在。トヨタ自動車、豊田自動織機、豊田通商、トヨタ車体などグループ各企業のHPにおける関連企業、トヨタグループ紹介のページではここまで(自社を加えた全17社)である。[1]
トヨタ自動車九州株式会社 - 1992年創業、トヨタ自動車100%出資のボデーメーカー
トヨタグループ18社(+5社)
トヨタ自動車の直轄工場と同列の国内生産子会社1社を含めた企業グループ。
トヨタ自動車北海道株式会社 - 1992年創業、トヨタ自動車100%出資の部品サプライヤ
下記企業も2012年6月までは含まれており、「トヨタグループ19社」であった。
トヨタ自動車東北株式会社 - 1998年創業、トヨタ自動車100%出資の部品サプライヤ。2012年7月1日付でトヨタ自動車東日本(旧:関東自動車工業)に吸収合併され、現在は同社宮城大和工場として稼働している。
トヨタ自動車のその他のグループ会社・関連企業・関連団体
トヨタ自動車の関連企業(トヨタ自動車グループ)、トヨタ自動車と縁が深い企業など。
自動車製造関連会社
トヨタテクニカルディベロップメント (TTDC) - トヨタ自動車100%出資の知的財産及び計測制御領域の専門企業。
- アイシングループ(アイシン精機が親会社)
アドヴィックス - アイシン精機、デンソー、住友電工、トヨタ自動車のブレーキ部門を統合し、2001年(平成13年)に設立。
アイシン・エイ・ダブリュ - オートマチックトランスミッション、カーナビなどを設計・製造。
シロキ工業 - 自動車用シートなどを製造。元東急グループの自動車部品事業が母体となり、のちトヨタ自動車が支援。
アート金属工業 - エンジン用ピストンを製造。2017年に連結子会社化。
- デンソーグループ(デンソーが親会社)
デンソーウェーブ - ロボット、バーコードリーダなどを設計・製造。また、QRコード開発元でもある。
アンデン - 自動車部品系の専業メーカーで、現在は主にブザーなどの車両用電子部品・装置類を生産。
アスモ - モータなどを設計・製造。2018年4月1日をもってデンソーに吸収合併、デンソー湖西製作所となる。
SUBARU - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
マツダ - トヨタ自動車を第二位の大株主としている[2]。
シンテックホズミ - トヨタ自動車70%保有の子会社。
曙ブレーキ工業 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。主に自動車のブレーキを生産。独・ボッシュとも関係あり。
愛三工業 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
フタバ産業 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
トヨタカスタマイジング&ディベロップメント - トヨタテクノクラフトなどが合併した、トヨタ自動車の100%完全子会社。特装車、チューニングパーツ、レーシングカーの開発・生産を行っている。
プライムアースEVエナジー - トヨタ自動車を筆頭株主としている。トヨタ自動車とパナソニックの合弁会社。電気自動車系バッテリーを開発・製造。
トヨタ輸送 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
大豊工業 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
豊田鉄工 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。豊田合成と同じく、トヨタグループ内では数少ない「豊田」の読みを「とよだ」としている。
東海理化電機製作所 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。2005年日本国際博覧会では上記15社以外で唯一、トヨタグループとして出展参加していた。
トリニティ工業 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
共和レザー - トヨタ自動車を筆頭株主としている。徳島県鳴門市には買収子会社であるナンカイテクナートがある。
中央精機 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
小糸製作所 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。敵対的買収の末、大口取引先であるトヨタと正式に資本業務提携。
中央発條 - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
ファインシンター - トヨタ自動車を筆頭株主としている。
ダイハツディーゼル - ダイハツ工業の子会社。ダイハツ工業はトヨタ自動車の完全子会社。また、両社は旧三和グループ系の組織・みどり会メンバーとして長らく名を連ねる。
ソーシン - 日野自動車の連結子会社。
セントラル自動車 - 2012年7月1日付でトヨタ自動車東北とともに関東自動車工業に吸収合併され解散。なお、合併会社・トヨタ自動車東日本の本社は、セントラル自動車本社場所に設置。
ヤマハ発動機 - 株式交換で、2014年(平成27年)現在で同社の発行した株の3.58%を保有している。
ヤマハ - レクサスを含めた一部車種の内装と、レクサス・LFAのエンジンサウンドを手掛ける。[3]
浜松ホトニクス - 2018年(平成30年)現在で同社の発行した株の5.01%を保有している。
太平洋工業 - 平成27年3月決算で売上げ37%がトヨタ自動車であるが前年度の43.6%から比率を下げている。3%以上保有の大株主一覧にトヨタグループはない。
豊通テック - 豊田通商100%出資の子会社。(2018年4月1日付でトキワエンジニアリングが豊通テクノを吸収合併し商号変更)
EV C.A. Spirit - トヨタ自動車、マツダ、デンソーの3社により設立された電気自動車に関する技術開発を行う合弁会社[4]。- テクノアートリサーチ
- 豊臣機工
- ジェータックス
- 協豊製作所
- FTS
- 三栄工業
- キャタラー
- 青山製作所
- 大橋鉄工
住宅関連企業
- トヨタウッドユーホーム
- トヨタすまいるライフ
- ミサワホーム
- クレストホームズ
- トヨタT&S建設
金融関連企業(トヨタファイナンシャルサービスグループ)
トヨタファイナンシャルサービス (TFS)(金融持株会社) - トヨタ自動車の100%出資子会社。日本を含めた世界30ヶ国以上で自動車ローンやリースを中心とした自動車販売金融を展開。
トヨタファイナンス (TFC)(TS CUBICカード)
トヨタファイナンシャルサービス証券(トヨタFS証券)(TFSS)(2010年1月、東海東京フィナンシャル・ホールディングスに売却の後、東海東京証券に吸収合併)
トヨタアセットマネジメント (TAMCO)(2012年10月に三井住友海上火災保険へ売却の後、2013年4月に三井住友アセットマネジメントに吸収合併)
あいおいニッセイ同和損害保険 - 三井住友海上(MSID)との共同持株会社構想に同意し経営統合。現在はMS&ADインシュアランスグループホールディングスの事業子会社となる。
情報通信・ITS関連企業
情報システム
トヨタシステムズ (TS) - トヨタグループのIT中核会社
トヨタコネクティッド (TC) - デジタルマーケティング、テレマティクスなど
トヨタリサーチインスティテュート (TRI) - 人工知能等の研究開発会社
トヨタIT開発センター(ITC) - 自動車IT関連の研究開発会社
トヨタマップマスター - ナビゲーションシステムの開発会社- 豊田通商系
豊通シスコム - 豊田通商100%出資の情報子会社
- 豊田自動織機系
豊田ハイシステム - 豊田自動織機100%出資の情報子会社
- デンソーグループ
TDモバイル - 豊田通商とデンソーによる合弁会社。
デンソーITソリューションズ - 情報子会社。
デンソークリエイト - ソフトウェアを設計。
デンソーテクノ - 製品設計・開発。
- アイシングループ
アイシンコムクルーズ - ソフトウェアを設計。- アイシンエンジニアリング - 人材派遣業。2015年にアイシン精機に吸収合併。
メディア関連
- ひまわりネットワーク
- ミュージックバード
- ZIP-FM
- メディアクリック
- 日本緊急通報サービス
その他
KDDI - 電気通信事業者。旧日本移動通信(IDO)及び旧日本高速通信(Teleway)からの系譜で新KDD時代に一時、持分会社化。
ラティス・テクノロジー - 軽量3Dフォーマット「XVL」の開発会社
デンソークリエイト - デンソーのソフトウェア子会社
タス - 不動産情報提供会社
その他の関連企業
ALSO(アドバンスト・ロジスティックス・ソリューションズ) - 豊田自動織機100%出資子会社。物流センターの企画・設計・建設業務、物流情報の収集・分析、改善業務、商品運送取り扱い及び保管指示、配送委託管理業務。- ATグループ
トヨタパーソナルサポート - トヨタ自動車の人事厚生業務、従業員バス送迎業務など
トヨタエンタプライズ - トヨタ博物館・トヨタ産業技術記念館などのミュージアム運営、トヨタ自動車主要工場・オフィスの警備・受付・清掃業務、人材派遣など トヨタ自動車の100%出資子会社。
トヨタループス(特例子会社) - トヨタ自動車の印刷、メール便の受発信、カタログ発送など
トヨタ輸送 - トヨタ自動車とATグループによる合弁会社。
愛知陸運 - トヨタ自動車を筆頭株主としている物流会社。
豊通マシナリー - 豊田通商100%出資の機械専門商社。
トヨフジ海運 - トヨタ自動車とフジトランスコーポレーション、トヨタ輸送による合弁会社。
ネクスティ エレクトロニクス - 豊田通商100%出資の半導体商社。前身の一つである豊通エレクトロニクスが、2004年9月にトヨタ自動車と共に一般社団法人 JASPARを設立。- 豊栄交通
朝日航洋 - 2000年代にセゾングループから株式肩代わり、野村ホールディングスらと共に共同買収。- アドマテックス
- エアフライトジャパン
- オージェイティー・ソリューションズ
- カーテックフジ
蒲郡海洋開発(ラグーナ蒲郡、現ラグーナテンボス) - 2015年頃にトヨタグループらが株式放出、長崎のテーマパーク運営企業・ハウステンボスが買収。
タクティー(ジェームス)
トピックス - 豊田通商とトヨタ自動車による合弁会社。
トヨタ東京販売ホールディングス - 東京都下のトヨタディーラー6社の統括会社。
豊田スチールセンター - 豊田通商とトヨタ自動車による合弁会社。- トヨタエナジーソリューションズ
トヨタユーゼック - トヨタオートオークション会場の運営。- 長崎サンセットマリーナ
トヨタアメニティ(フォレスタヒルズ)- 富士スピードウェイ
- トヨタモデリスタインターナショナル
- ライフクリエイション
- 中央紙器工業
トヨタプロダクションエンジニアリング (TPEC)(2007年4月にBPAとMTAが合併してTPECに)- トヨタマーケティングジャパン
- デルフィス
- アムラックストヨタ
- トヨタオートモールクリエイト
トヨタアカウンティングサービス (TASC)(トヨタファイナンシャルサービス子会社からトヨタ自動車子会社へ)- トヨタルーフガーデン
関連団体
- 中部経済連合会
- トヨタ財団
名古屋グランパスエイト(Jリーグ) - 前身が、トヨタ自動車サッカー部
アルバルク東京(Bリーグ) - 前身が、トヨタ自動車アルバルク
Fイーグルス名古屋(Bリーグ) - 前身が、豊田通商ファイティングイーグルス
トヨタ生活協同組合(メグリア)- 中部エレクトロニクス振興会
- 豊田市国際交流協会
教育団体
- トヨタ工業学園
- 学校法人トヨタ学園
- 豊田工業大学
- トヨタ東京整備学園
- トヨタ東京自動車大学校
- トヨタ名古屋整備学園
- トヨタ名古屋自動車大学校
- トヨタ神戸整備学園
- トヨタ神戸自動車大学校
- トヨタ東京教育センター
- トヨタドライビングスクール東京
- トヨタ名古屋教育センター
- 中部日本自動車学校
トヨタ自動車の主な関係企業・外縁企業
航空機メーカー
SUBARU - 前身は中島飛行機で旧社名は富士重工業。社内に航空宇宙カンパニーを持ち、日本の航空宇宙業界で第三位。1999年より資本・業務提携をしていた米GMが株式放出、2005年よりトヨタ自動車が筆頭株主となる(ただし2017年現在トヨタグループには入っていない)。比率16.48%。
三菱航空機 出資比率 10%(100億円規模)。
自動車ボディメーカー
- SUBARU
自動車関連サプライヤー
トヨタ自動車のサプライヤーを(広義の)「トヨタグループ」と称することもある。
協豊会 - 部品サプライヤーの任意団体
栄豊会 - 設備・物流サプライヤーの任意団体
情報通信・ITS関係
名古屋テレビ放送(メ〜テレ)- 社用車のほとんどがトヨタもしくはダイハツ製であり、中継車も子会社である日野もしくはいすゞ製である。
エフエムとよた(RADIO LOVEAT - コミュニティFM)
金融関係
- 三井トラスト・ホールディングス
- 東海東京証券
鉄道関係
- 愛知環状鉄道
愛知高速交通(リニモ)
- 東海旅客鉄道(JR東海)
トヨタグループの関連団体
トヨタ産業技術記念館
トヨタグループ13社による繊維機械と自動車の企業博物館
トヨタ博物館
トヨタ自動車運営であるが、トヨタ車以外の自動車や外国車も展示。
トヨタ鞍ヶ池記念館
- トヨタ車生産台数累計1000万台を達成を記念して開設された博物館。
- トヨタ記念病院
刈谷豊田総合病院
医療法人の運営は、刈谷市・高浜市とトヨタグループ8社(豊田自動織機・愛知製鋼・ジェイテクト・トヨタ車体・豊田通商・デンソー・アイシン精機・トヨタ紡織)による[5]。
刈谷豊田総合病院高浜分院
- 旧高浜市立病院。高浜市から民間移譲され刈谷豊田総合病院の分院となり名称を変更。
豊田綱領
豊田利三郎、豊田喜一郎らが豊田佐吉の遺訓としてまとめたトヨタグループ憲章。1935年10月30日(豊田佐吉の6周忌)に制定。
- 上下一致、至誠業務ニ服シ産業報國ノ實ヲ擧グベシ
- 研究ト創造ニ心ヲ致シ常ニ時流ニ先ンズベシ
- 華美ヲ戒メ質實剛健タルベシ
- 温情友愛ノ精神ヲ發揮シ家庭的美風ヲ作興スベシ
- 神佛ヲ尊崇シ報恩感謝ノ生活ヲ爲スベシ
三大財閥(三菱・三井・住友)グループとの関係
グループの中核企業であるトヨタ自動車は財務体質が極めて優良であり(内部留保している資金が10兆円近くあるとされていて、「トヨタ銀行」と揶揄されたこともある)、トヨタグループは三大財閥(三菱・三井・住友)グループやメガバンク系グループとは一線を画する独立系の企業集団と見られている。
しかしそのトヨタ自動車(以下、本項では1950年から1982年までのトヨタ自動車工業・トヨタ自動車販売の両社も含めて「トヨタ」と総称する)は1949年のドッジ・ラインの影響で経営危機時に、当時のメインバンクであった住友グループの大阪銀行(後の住友銀行、現三井住友銀行。)から融資を断られ、結局、日本銀行の斡旋で銀行団の融資を受けている。この時、三井グループの帝国銀行(後の三井銀行→さくら銀行、現三井住友銀行。以下同)が日銀の要請に応じ、三菱グループの千代田銀行(後の三菱銀行→東京三菱銀行、現三菱UFJ銀行)が拒否したことから、トヨタは三井グループを構成する二木会(グループ企業の社長会)・三井業際研究所(二木会直轄のシンクタンク)・綱町三井倶楽部(グループ企業の部課長クラス以上を会員とする社交クラブ)に加盟する(経営危機以前から豊田家と三井家は縁戚関係であった)一方、三菱グループとは一切の関係を絶っていた。トヨタグループと三菱グループとの間に再びつながりが出来るのは、海外事業関係で取引のあった東京銀行(現三菱UFJ銀行)が三菱銀行に合併されてからといわれる。また、1997年に三井グループのさくら銀行(旧帝国銀行→三井銀行、現三井住友銀行)の経営不安説が流れた際は、トヨタに増資を要請する事態にまで陥った。いくらトヨタが優良企業で、かつて帝国銀行に経営危機を救ってもらったからとは言え、メーカーが銀行の救済をするというのは異例の事態であった。
- ちなみに、住友グループの大阪銀行の融資拒否の件(住友銀行の記事参照)以来、トヨタは住友グループとも関わりを断っていた(住友金属・住友電工を除く)。事実、プリンス自動車工業(現日産自動車)が経営危機に陥った際、トヨタは住友銀行から持ち掛けられた合併提案を拒んでいる。また、三井住友銀行発足の際には、トヨタに対しかなりの根回しがなされた。商法の手続き上、住友銀行が存続会社となるためである。
一方、三井グループの帝国銀行と共に日銀の要請に応じてトヨタに融資した銀行の中には東海銀行(後のUFJ銀行、現三菱UFJ銀行)がある。また、トヨタ関連の企業の多くは本社のある愛知県を拠点とする東海銀行を長くメインバンクにしていた。この関係から、トヨタはUFJホールディングス (UFJHD) 設立時にその大株主となった(なお、ダイハツ工業は、東海銀行と合併してUFJ銀行(現三菱UFJ銀行)となる三和銀行をメインバンクとしており、三和銀行の大口取引先で構成する「みどり会」のメンバーである。トヨタにとっても、三和銀行は準メインバンクと位置付けられていた。)。
不良債権問題を背景とする銀行再編成の渦中で、経営困難に陥ったUFJHDの救済に三井グループ・住友グループの三井住友フィナンシャルグループ (SMFG) と三菱グループの三菱東京フィナンシャル・グループ (MTFG) が名乗りを上げていたが、UFJHDはMTFGとの合併を選んだ。2005年に入り、三菱UFJフィナンシャル・グループ (MUFG) と三菱重工業は相次いで、トヨタグループから社外取締役を迎えている(MUFGには日野自動車元会長の大木島巖(UFJHDから続任)、三菱重工業にはアイシン精機元会長の和田明広が取締役として入った。両者は共にトヨタ副社長経験者である)。
現在のトヨタは、三菱重工・三菱航空機の推進するMRJ計画に大きく出資している。また、三菱航空機はMRJの製造にトヨタ生産方式を採用する方向で検討しており、製造段階でトヨタから指導及び技術支援を得る考えである。
トヨタグループと関係のない企業
- 豊田商事(大阪府)
- 詳細は豊田商事事件を参照
- 豊田商事(山口県)
- 1910年創業、1948年株式会社化の紙製品業者。グループ企業に豊田紙販売・サントヨタの2社が存在する。上記の同名企業とは全く関係ない[6]。
- トヨタオフィス
トヨタアート - 林家木久扇の本名が、「豊田(とよた)」姓であるため。- トヨタ緑産
- 豊田肥料
関連項目
トヨタ生産方式(Toyota Production System;TPS)
- 「ジャストインタイム(Just In Time;JIT)」と「(にんべんのついた)自働化」を柱とする、トヨタ自動車およびトヨタグループの生産技術。
脚注
^ トヨタグループ
^ “【MAZDA】株式状況|株式・社債情報”. 2018年10月23日閲覧。
^ そのためか、ヤマハの営業車はトヨタ車がほとんどである
^ “マツダ、デンソー、トヨタが電気自動車の共同技術開発契約を締結-共同開発拠点として新会社を設立し具体的な協業に着手-” (プレスリリース), トヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社、株式会社デンソー, (2017年9月28日), https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/18839949
^ ごあいさつ|当院について|豊田刈谷総合病院(2018年3月19日閲覧)。
^ 株式会社豊田紙販売公式サイト - 2018年7月20日閲覧。
外部リンク
トヨタ自動車株式会社 グローバルサイト
企業情報>グループ・サプライヤー - トヨタグループの表では、源流13社と、日野・ダイハツを加えた15社の間に境界線がある
産業技術記念館 - トヨタグループ13社の企業博物館
トヨタグループの系譜図 - トヨタグループ13社の各企業生成の系譜
協豊会 - トヨタ自動車の部品サプライヤーの任意団体
栄豊会(トヨタの社内サイト) - トヨタ自動車の設備・施設・物流関連サプライヤーの任意団体
- 分野ごとに4部会(設備は2分野)に分かれる。