リンガエン湾






リンガエン湾の位置


リンガエン湾(リンガエンわん)はフィリピンのルソン島西部イロコス地方、パンガシナン州、ラ・ウニョン州にある湾。幅は約37km、奥行は約56km[1]。湾の西岸に浮かぶサンチアゴ島(英語版)と東岸の都市サンフェルナンドを結んだ線より南の地域を指す[1]




目次






  • 1 地理


  • 2 産業


  • 3 歴史


  • 4 脚注


  • 5 参考文献





地理


湾口は北を向いており、南シナ海に接続している。湾はサンバレス山脈とコルディレラ・セントラルとの間にあり、南西にアグノ川(英語版)が注ぐ。湾内には多数の島があり、ハンドレッドアイランズ国立公園(英語版)が有名である。湾内は大型船の寄港に適した良港に恵まれている[1]


湾に面した都市はパンガシナン州の州都リンガエン(英語版)ダグパン(英語版)、サンフェルナンド、アラミノス(英語版)などがある。マニラとリンガエン湾岸地域を結ぶ鉄道、国道3号線が開通して以降、過去に栄えていたダグパン、スアル(英語版)などの港湾都市は衰退していった[2]



産業


リンガエン湾での主要な産業は漁業と製塩である。



歴史




ハンドレッドアイランズ国立公園


スペイン船の来航以前、リンガエン湾は中国商人の交易の場となっていた[2]。1590年に建設されたダグパンはリンガエン湾一帯最大の都市に発展する[2]


米比戦争では、1899年11月11日のサン・ハシントの戦い(英語版)の舞台となる。


第二次世界大戦において、1941年12月22日に本間雅晴指揮する日本軍がルソン島侵攻の際にリンガエン湾に上陸した。1945年1月9日にはダグラス・マッカーサー指揮するアメリカ軍が、ルソン島侵攻の際にリンガエン湾に上陸した(リンガエン湾上陸(英語版)、1945年1月6日 - 1月9日)。



脚注




  1. ^ abc中島「リンガエン湾」『世界地名大事典』8巻、1432頁

  2. ^ abc田中「リンガエン湾」『フィリピンの事典』、370頁




参考文献



  • 田中定仁「リンガエン湾」『フィリピンの事典』収録(同朋舎, 1992年4月)

  • 中島章子「リンガエン湾」『世界地名大事典』8巻収録(朝倉書店, 1974年4月)




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