ワタナベボクシングジム
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 日本 〒141-0031 東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル3・4階 |
設立 | 1981年7月 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | ボクシングジムの運営 |
代表者 | 代表取締役 渡辺均 |
外部リンク | http://www.watanabegym.com/ |
ワタナベボクシングジムは、東京都品川区西五反田に所在するボクシングジムである。1981年7月に設立。会長は渡辺均。株式会社渡辺プロモーションが運営。
目次
1 場所
2 歴史
3 選手
3.1 ジム出身世界王者
3.2 主な現役選手
3.2.1 世界王者
3.2.2 東洋太平洋王者
3.2.3 日本王者
3.2.4 その他
3.3 過去の主な所属選手
3.3.1 東洋太平洋王者
3.3.2 日本王者
3.4 その他
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
場所
JR五反田駅は、線路も含めて高架に位置する。このプラットホームに立つと、ホームに覆いかぶさるように密接して建つビルの中で、ワンフロアすべて使って懸命にボクシングをしている光景が見える。それがワタナベジムである[1]。壁をガラス張りにし、外から練習風景が見えるようにしてあるジムはいくつかあるが、電車のホームから中が丸見えというジムは他にはない。
歴史
会長である渡辺均(わたなべ ひとし、1950年1月5日 - )は、高校時代に新日本宇都宮ジム(現・宇都宮ボクシングジム)に通い、卒業後は国鉄職員として勤務の傍らプロを目指し、5度目のテストで合格。1969年にプロデビュー。最高位は日本ミドル級3位。
引退後の1975年に地元栃木県今市市(現・日光市)で今市ジムを開設したが、練習生が集まらず、東京への転勤を機に国鉄を退職するとともに、1981年7月に東京でジムを開設。これが現在のワタナベジムである。
1988年に日本ウェルター級王座を獲得した吉野弘幸を皮切りに東洋太平洋チャンピオンや日本チャンピオンを複数輩出しており、現在も多くの門下生を育てている。世界挑戦は1991年5月19日に平野公夫がWBC世界ストロー級の絶対王者リカルド・ロペスに挑戦したのが最初。以来ジムからの世界王座挑戦は失敗が続いた。しかし、2008年にJBCが女子を解禁すると、江畑佳代子を初の公式戦として世界王座に挑戦させ、その後富樫直美が公認初の女子かつジム初の世界チャンピオンとなった。そして2010年には、内山高志がジムとしては6度目の挑戦で初めて男子世界チャンピオンとなった[2]。これにより男女世界チャンピオンを生んだ日本初のジムとなる(2018年現在、他に大橋ボクシングジム、白井・具志堅スポーツジム、青木ボクシングジムが該当)。2016年に古川夢乃歌がジム2人目の女子世界チャンピオンとなり、フュチュールに次いで国内2例目、東日本では初の複数女子世界チャンピオンを輩出した。2017年には京口紘人がジム4人目の男子世界チャンピオンとなり、国内のジムでは協栄、帝拳、ヨネクラに次いで角海老宝石と並ぶ4位の数字となった。男女合わせた世界王者の数は7人で国内3位となる。
2002年1月からの一時期、当時のジム1階を借りていた中華料理宅配のチャイナクイック(後のCQエンターテイメント)が冠スポンサーとなり、「チャイナクイック渡辺ボクシングジム」という名称としていた(過去にもスポンサーがついた時期に「セラピーワタナベジム」名義になったことがある)。
かつてはヨネクラジムと共に極東プロモーションを窓口とするテレビ朝日「エキサイトボクシング」で自主興行を積極的に打っていたが、2000年代前半の同番組打ち切りに伴い日テレ系「ダイナミックグローブ」で打つようになった。一方でスカイ・A sports+とのタイアップで「チャレンジスピリットシリーズ」を主催している。なお、世界タイトルマッチはテレビ東京系「ボクシングスペシャル」で放送されることが多かった(前出のロペスvs平野戦もテレ東が中継した)が2017年大晦日はTBS系「KYOKUGEN」内で放送された。
亀田三兄弟が所属する亀田ジムは元ワタナベジムの吉井真二が2代目会長(当初はチーフトレーナー)を務め、渡辺会長が推薦人となった。
2016年4月1日より、渡辺が東日本ボクシング協会会長に就任(日本プロボクシング協会会長も兼務)[3]。
選手
ジム出身世界王者
内山高志(WBAスーパーフェザー級)
河野公平(WBAスーパーフライ級)
田口良一(WBA・IBFライトフライ級)
京口紘人(IBFミニマム級)
富樫直美(WBC女子ライトフライ級)
古川夢乃歌(WBA女子ライトミニマム級)
江畑佳代子(WBO女子ミニフライ級)
宮尾綾香(WBA女子世界アトム級暫定)
主な現役選手
世界王者
- 田口良一(元WBA・IBFライトフライ級王者)
- 京口紘人(元IBFミニマム級王者)
- 古川夢乃歌(元WBA女子ライトミニマム級王者)
- 江畑佳代子(元WBO女子ミニフライ級王者)
- 宮尾綾香(WBA女子世界アトム級暫定王者。2016年9月大橋より移籍。大橋時代にWBA女子世界ライトミニマム級王座獲得)
東洋太平洋王者
荒川仁人 (現WBOアジア太平洋ライト級王者。2015年4月八王子中屋より移籍)- チャオズ箕輪
- 後藤あゆみ
中山佳祐 (2015年4月久留米櫛間より移籍)
秋山泰幸(WBOアジア太平洋ミドル級王者も兼任していた。2017年9月ヨネクラより移籍)- 三代大訓
日本王者
小野心 (第32代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者)- 佐々木左之介
- 久我勇作
船井龍一 (現WBOアジア太平洋スーパーフライ級王者)- 源大輝
その他
木村隼人(元WBOアジア太平洋スーパーフライ級暫定王者。横浜さくらより移籍[4])
松本晋太郎(元OPBF東洋太平洋スーパーミドル級王者。2017年9月ヨネクラより移籍)
杉田ダイスケ(現役警察官ボクサー)
谷口将隆(現WBOアジアパシフィックミニマム級王者)
谷山佳菜子(極真会館世界女子空手道選手権大会軽量級2連覇)
過去の主な所属選手
東洋太平洋王者
吉野弘幸(ジム初のチャンピオン。一度プロボクシング引退→K-1参戦後、野口でボクサー復帰。現・エイチズスタイルボクシングジム会長)
鳥海純(現・TEAM 10 COUNT BOXING GYM会長)
柳光和博(現・RKボクシングファミリー代表)- 川村貢治
- 中島浩
- 冨山浩之介
- 柴田明雄
日本王者
平野公夫(現・厚木平野ボクシングジム会長)
加山利治(現・EBISU K's BOX会長)- 大和武士
吉田拳畤(吉田健司でプロデビュー。笹崎に移籍して現リングネームとするも、2009年復帰)
加藤壮次郎(2011年に協栄より移籍)- 梅津宏治
- 福原力也
- 和宇慶勇二
その他
将生潤(全日本社会人優勝者。プロ転向後に一時期引退状態を経て田中潤から改名して復帰)
國重隆(大阪帝拳時代に世界王座挑戦経験あり)
中川麦茶(2009年に本名の武田雄太でプロデビュー。2014年に角海老宝石に移籍)
脚注
^ 2014年に移転する以前も五反田駅の線路際(プラットホームを挟んで現在地とは反対側)にあり、やはりホームから練習光景が見られた。
^ 60歳渡辺会長6度目挑戦実る 日刊スポーツ 2010年1月12日閲覧
^ “東日本ボクシング協会会長に渡辺均氏の就任決定”. 日刊スポーツ. http://www.nikkansports.com/battle/news/1610890.html
^ 移籍してきました! ワタナベボクシングジム 2013年5月18日
関連項目
- ボクシングジム
レイジングバトル(旧ビー・タイト!)
外部リンク
- 公式サイト
ワタナベボクシングジム (@watanabe_gym) - Twitter
ワタナベボクシングジム (watanabegym) - Instagram
- facebook ワタナベボクシングジム
ワタナベボクシングジム Watanabe Boxing GYM - YouTube