マディソン・スクエア・ガーデン
座標: 北緯40度45分2秒 西経73度59分37秒
マディソン・スクエア・ガーデン "MSG" | |
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施設情報 | |
所在地 | ニューヨーク市マンハッタン区ペンシルベニアプラザ4 |
起工 | 1964年10月29日[1] |
開場 | 1968年2月21日 |
所有者 | マディソン・スクエア・ガーデン社 |
運用者 | マディソン・スクエア・ガーデン社 |
建設費 | 3億7,500万ドル |
設計者 | Charles Luckman Associates Brisbin Brook Beynon Architects |
構造設計者 | Severud Associates[2] |
サービスエンジニア | Syska & Hennessy, Inc.[3] |
総合建設者 | Turner/Del E. Webb[3] |
使用チーム、大会 | |
ニューヨーク・ニックス(NBA) (1968年 - 現在) ニューヨーク・レンジャース(NHL) (1968年 - 現在) ニューヨーク・ナイツ(AFL) (1988年) ニューヨーク・リバティ(WNBA) (1997年 - 現在) ニューヨーク・シティホークス(AFL) (1997年 - 1998年) ニューヨーク・タイタンズ(NLL) (2007年 - 現在) | |
収容能力 | |
19,033人(バスケットボール) 17,200人(アイスホッケー) 20,000人(コンサート) 20,789人(ボクシング) 22,292人(レスリング) |
マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden、略称:MSG)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区の8番街と31-33丁目にあるスポーツアリーナおよび、エンターテイメント会場である。単に "Garden" とも呼称され、日本語表記の記事ではマジソン・スクエア・ガーデンと表記している記事もある。
2万人収容のスポーツアリーナと、5千人収容のシアターなどで構成されている。当初の建物はマディソン・スクエア公園の北側に建てられたことが、名前の由来である。
目次
1 概要
2 歴史
3 開催される行事
4 アーティスト
5 マディソン・スクエア・ガーデン・シアター
6 大規模改修と移転計画
7 「マジソンバッグ」
8 脚注
9 関連項目
10 外部リンク
概要
マディソン・スクエア・ガーデンの建物は過去に4回の移設があり、一番初めにあった場所が実際にマディソン・スクエアという名前だった。現在の建物は1968年に完成した。これは、ペンシルベニア駅の敷地の上に建っている(駅は地下にある)。荘厳なボザール様式の旧駅舎を取り壊し、駅舎とマディソン・スクエア・ガーデンを新築する際には歴史建造物保存の観点から反対運動も起こった。
NBAのニューヨーク・ニックス(バスケットボール)、NHLのニューヨーク・レンジャース(アイスホッケー)、NLLのニューヨーク・タイタンズ(ラクロス)のホームであり、大規模なコンサート会場であることで有名である。また、プロレスやボクシング、サーカスの興行においても重要な歴史を持つ。
19世紀からプロレス・ボクシングの試合が行われ、WWEがWWWF時代よりMSGを本拠地として定期戦を行い、年間最大の大会であるレッスルマニアを最初に行った会場という所以である種の神聖視をしていることや、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、藤波辰巳ら日本人レスラーもMSGのリングに上がり活躍していたことから「格闘技の殿堂」としても馴染みが深い会場である。
また、ニューヨークという世界的に影響力のある都市の主要コンサート会場であることから、世界中のロックミュージシャンなどがこの会場を目指している。
歴史
1874年:5番街と23丁目にあるマディソン・スクエア公園の北側(マディソン・アベニューと26丁目の角、現在のニューヨークライフビルの位置)に、サーカス・プロモーターのP・T・バーナムが「モンスター・クラシック&ジオロジカル・ヒッポロドーム」として設立。その後、オーケストラ指揮者のパトリック・ギルモアが借り受け、“ギルモアズ・ガーデン”に改称。
1878年:W・タイルストンによって買収され、“マディソン・スクエア・ガーデン”と改称(初代マディソン・スクエア・ガーデン)
1889年:改築(二代目マディソン・スクエア・ガーデン)
1925年:8番街と49-50丁目(現在のワールドワイドプラザの位置)に移転(三代目マディソン・スクエア・ガーデン)
1964年:現在の位置に移転・着工(10月29日)
1968年:完成、開業(2月11日)
1989年 - 1991年:大規模改修
2011年 - 2013年:二回目の大規模改修
2016年:UFC 205がゲート収入1,770万ドルを記録し、1999年のレノックス・ルイス対イベンダー・ホリフィールドが記録した1,350万ドルの会場記録を更新した[4]。
2023年:この年にペンシルベニア駅の敷地のリース契約が切れるため、それまでに新しい場所へ移転するか契約の更新をしなければならない。現在の移転先の有力候補は数ブロック南西の郵便施設の敷地(9-10番街と28-30丁目のブロック)。
開催される行事
マディソン・スクエア・ガーデンでは、年間400以上のイベントが開催されている。
NBAのバスケットボールの試合
NHLのアイスホッケーの試合
NLL(ナショナル・ラクロス・リーグ)のラクロス(ボックスラクロス)の試合- ロックミュージシャンなどのコンサート(最多公演数はエルトン・ジョン)
- 1976年、1980年、1992年民主党全国大会
- 2004年共和党全国大会
- ボクシング(ドン・キングが全盛期の頃のニューヨークにおける主要会場、ヘビー級世界戦の東海岸の主要会場、ミゲール・コットとゲンナジー・ゴロフキンの主要ホーム会場)、プロレスなどの試合
- サーカス
アーティスト
- 当会場では2015年にビリー・ジョエルが最多公演記録を更新した。
- 日本人アーティストでマディソン・スクエア・ガーデンの舞台に初めて立ったのはLOUDNESS[5][6]。1991年8月31日にはオルケスタ・デ・ラ・ルスがサルサイベント「ザ・ニューヨーク・サルサ・フェスティバル'91」に出演。後にオムニバスアルバム「ニューヨーク・サルサ・フェスティバル’91~ライブ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン~」、映像作品として「マディソン・スクェア・ガーデンのオルケスタ・デ・ラ・ルス」が発売された。また単独公演としては、2012年3月25日にL'Arc〜en〜Cielが日本人初となる公演を開催した[7](当初は付随施設のシアターで行うことを発表していたが[8]、後にアリーナに変更された)[9]。
- 2014年10月11日にはX JAPANが公演を行った。
- 2016年7月15日には、アメリカの5 Seconds of SummerのスペシャルゲストとしてONE OK ROCKが舞台に立った。
マディソン・スクエア・ガーデン・シアター
マディソン・スクエア・ガーデン・シアター (The Theater at Madison Square Garden) は同施設内にある可動式の客席2千~5千席を備えた劇場型会場である。ステージショーや会議、卒業式などで利用されている。ボクシングの会場としても利用されており、近年はMSG本体よりMSGシアターで興行が開催されることが多くなっている。過去にはNBAドラフト及びNHLドラフトが開催されていた。
1968年のオープン時は当時の社長だった人物にちなみフェルト・フォーラム (Felt Forum、1968–1989)、1990年代はじめにパラマウント・シアター (Paramount Theater、1991–1997)、2007年にワシントン・ミューチュアルが命名権を取得しワム・シアター (WaMu Theater、2007–2009) 、2018年からは フールー・シアター (Hulu Theater、2018-)と何度か名前が変わっている。
大規模改修と移転計画
MSGは2011年から3期に分かれて改修工事が行われ、主にコンコースや大型映像装置のLED化、更衣室、ロッカールーム、控室の改修、さらにアリーナ天井にラウンジが設置された。これに伴いWNBAのリバティは改修工事期間中、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターでプレーされていた[10][11]。
また、現在ペンシルベニア駅を大規模改修する計画が進行中であり、契約上マディソン・スクエア・ガーデンは2023年までにペンシルベニア駅の敷地から立ち退かなければならないことになっている。MSGサイドは更なる契約の延長を求めているが、駅サイドは有数の世界都市ニューヨークにふさわしい駅舎とするために立ち退きを求めている。
移転先の有力候補は9番街と28-30丁目に建つUSPSモルガン郵便施設 (Morgan Postal Facility) の敷地である[12][13]。
「マジソンバッグ」
- マジソンスクエアーガーデンバッグ(エース株式会社による表記)
エース株式会社が、1968年から1978年にかけて、製造・販売していた絹目ビニール製バッグ。創業者・新川柳作の考案による。表面にMADISON SQUARE GARDEN / SPORTSMAN CLUB / boxing wrestling footballの文字と星条旗またはワシのマークが入れられ、学生用バッグとして人気があった。一部の中学校では“スポーツバッグ”の呼称でも呼ばれていた。なお、エース株式会社は、本品の意匠登録をしていなかった模様で、廉価版の模造品が続出した。- この意匠は、エース株式会社のオリジナルであり、マディソン・スクエア・ガーデンにはない。
脚注
^ Seeger, Murray (1964年10月30日). “Construction Begins on New Madison Sq. Garden; Grillage Put in Place a Year After Demolition at Penn Station Was Started”. The New York Times. http://select.nytimes.com/gst/abstract.html?res=F50916FA385E147A93C2AA178BD95F408685F9 2012年5月15日閲覧。
^ “Fred Severud; Designed Madison Square Garden, Gateway Arch”. ロサンゼルス・タイムズ. (1990年6月15日). http://articles.latimes.com/1990-06-15/news/mn-42_1_designed-madison-square-garden 2012年3月6日閲覧。
- ^ abNew York Architecture Images- Madison Square Garden Center
^ Conor McGregor’s records and career feats after UFC 205 win over Eddie Alvarez FOXスポーツ
^ 1985年8月14日に行われたモトリー・クルーのオープニングアクト。
^ ロッキンf誌 1985年10月号 139~141P
^ 「20年かかった」L'Arc-en-Ciel初NY公演は熱狂と興奮の渦に - ナタリー、2012年3月28日閲覧
^ ラルク、マディソンスクエアガーデンで日本人初単独公演 - ナタリー、2012年2月28日閲覧。
^ ラルク、MSGで日本人初の単独ライブ サンケイスポーツ 2012年3月26日閲覧
^ MSG – THE TRANSFORMATION
^ Bultman, Matthew; McShane, Larry (2010年11月26日). “Madison Square Garden to add pedestrian walkways in rafters as part of $775 million makeover”. Daily News (New York). http://www.nydailynews.com/ny_local/2010/11/26/2010-11-26_view_from_the_top_madison_square_garden_to_add_pedestrian_walkways_in_rafters.html 2011年7月3日閲覧。
^ Hana R. Alberts (2014年10月23日). “Moving the Garden Would Pave the Way for a New Penn Station”. Curbed. 2014年10月26日閲覧。
^ MAS Report
関連項目
- NBAドラフト
- スパイク・リー
- パレット事件
- マディソン (自転車競技)
- 6日間レース (自転車競技)
MSGシリーズ - 1970年代後半から1980年代前半にかけて新日本プロレスが行った興行。
ロッキー3 - ロッキー・バルボアとグラバー・ラングとのリベンジマッチの試合会場となっている。
GODZILLA - 作中ではゴジラの巣にされ、アメリカ空軍のミサイル攻撃で全壊した。
レッスルマニア - WWEが主催するPPV方式の興行名および大会名。第1回大会、10回大会、20回大会と節目の大会を行っている。
外部リンク
- Madison Square Garden - Official Web Site
Madison Square Garden - Facebook
MSG (@TheGarden) - Twitter
Madison Square Garden (madisonsquaregarden) - Instagram
Madison Square Garden - Google+
Madison Square Garden - 公式YouTubeチャンネル
開催イベントとテナント | ||
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先代: MSG III | ニューヨーク・レンジャースの本拠地 1968 – 現在 (MSG IV) | 次代: current |
先代: MSG III | ニューヨーク・ニックスの本拠地 1968 – 現在 (MSG IV) | 次代: current |
先代: ザ・サミット | ザ・マスターズ 会場 1977-1989 | 次代: フェストハレ・フランクフルト |
先代: なし | レッスルマニア会場 レッスルマニア | 次代: ナッソー・コロシアム ローズモント・ホライズン ロサンゼルス・メモリアル・スポーツ・アリーナ 2 |
先代: シーザーズ・パレス IX | レッスルマニア会場 X | 次代: ハートフォード・シビック・センター XI |
先代: セーフコ・フィールド XIX | レッスルマニア会場 XX | 次代: ステイプルズ・センター 21 |
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