中山グランドジャンプ
中山グランドジャンプ | |
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第11回中山グランドジャンプ 優勝馬:スプリングゲント(左・13番) | |
開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 中山競馬場 |
創設 | 1999年4月11日[1] |
2016年の情報 | |
距離 | 障害芝4250m[2] |
格付け | J・GI[2] |
賞金 | 1着賞金6600万円[2] |
出走条件 | サラ系障害4歳以上(国際)[3] |
負担重量 | 定量(4歳62kg、5歳以上63kg、牝馬2kg減)[2] |
中山グランドジャンプ(なかやまグランドジャンプ)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(J・GI)である。競馬番組表での名称は「農林水産省賞典 中山グランドジャンプ(のうりんすいさんしょうしょうてん なかやまグランドジャンプ)」と表記される[2][3]。
正賞は農林水産大臣賞、日本馬主協会連合会会長賞[2][3]。
目次
1 概要
1.1 競走条件
1.2 賞金
1.3 コース
1.3.1 大障害
1.3.1.1 大竹柵
1.3.1.2 大生垣
2 歴史
2.1 歴代優勝馬
2.1.1 記録
3 脚注・出典
3.1 参考文献
3.2 注釈
3.3 出典
3.3.1 各回競走結果の出典
4 外部リンク
概要
当時の中山競馬倶楽部理事長であった肥田金一郎が、東京優駿(日本ダービー)に匹敵する中山競馬場の名物レースを開催する目的で1934年12月に「大障害特別」を創設、これが本競走の前身である[4]。第2回から春・秋の年2回施行となった[4]。
その後、度重なる名称変更を経て1948年秋より「中山大障害」の名称で定着していた[4]が、1999年に障害競走改革の一環としてグレード制が導入された際、中山大障害(春)がリニューアル[4]され現名称となり、あわせて最高峰のJ・GIに格付けされた[4]。第1回の距離は中山大障害と同じ芝4100mだったが、第3回より芝4250mに変更され、現在に至る[5]。
2000年から2010年までは国際招待競走であったが、2011年より国際競走へ変更[4]され、JRAによる招待および費用の負担は廃止された。
競走条件
以下の内容は、2017年現在[2][3]のもの。
出走資格:サラ系障害4歳以上(出走可能頭数:最大16頭)
- JRA所属馬
- 外国調教馬(8頭まで、優先出走)
負担重量:定量(4歳62kg、5歳以上63kg、牝馬2kg減)
- 第1回は4歳61kg・5歳以上62kg・牝馬2kg減、第2回は4歳62kg・5歳以上63kg・牝馬2kg減、第13回は3歳61.5kg・4歳以上63.5kg・牝馬2kg減だった[6][7]。
外国馬を除く出馬投票を行った馬から「通算の収得賞金」+「過去1年の収得賞金」+「過去2年のJ・GI競走の収得賞金」の大きい順に出走馬を決定する[8]。
賞金
2016年の1着賞金は6600万円で、以下2着2600万円、3着1700万円、4着990万円、5着660万円[2][3]。
コース
中山競馬場の障害コース・襷コース(大障害コース)を周回し、直線は芝コースを使用。全体の距離は4250m。
第3コーナー付近からスタートし、まず順回りで4分の3周(この間に4回の飛越と1回の昇り降りがある)。向正面から年に2回しか使われない大障害コースに入り、大竹柵を飛越して逆回りに変わる。第4コーナーから第3コーナーを通って(1回ずつの飛越と昇り降りがある)再び大障害コースに入り、大生垣を飛越。再び順回りに戻り、第2コーナーを過ぎた向正面から中山大障害と異なり、芝外回りコースに進入。第3コーナーにかけての2つと最後の直線に1つ設けられた障害を飛越してゴールする。
大障害
中山競馬場の襷コースは「大障害コース」とも呼ばれ、大竹柵と大生垣の障害が設けられている。大障害コースは本競走と中山大障害の時のみ使用され、他の障害に比べ幅・高さともに大きい。
大竹柵
スタートから5番目に飛越する障害。高さ160cm・幅205cm・竹柵部分の高さ140cm[9]。
大生垣
スタートから7番目に飛越する障害。高さ160cm・幅240cm・生垣の高さ140cm[9]。前面土塁部分に赤レンガのデザインが施されている。
歴史
- 1999年 - 5歳以上の馬による障害の重賞(J・GI)として創設[4]。
- 2000年 - 国際招待競走となり、外国調教馬が8頭まで出走可能となる[4]。
- 2001年
馬齢表記を国際基準へ変更したことに伴い、出走条件を「4歳以上」に変更。- 施行距離を障害芝4250mに変更[4]。
- 2011年 - 出走条件を国際競走に変更[4]。
東日本大震災の影響により7月に延期される。- 芝Cコースでの開催となったため、障害芝4260mで施行。
歴代優勝馬
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
距離のコース種別は、最後の直線コースを走行する際の馬場で記述する。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 1999年4月11日 | 中山 | 芝4100m | メジロファラオ | 牡6 | JRA | 4:56.2 | 大江原隆 | 大久保洋吉 | メジロ商事(株) |
第2回 | 2000年4月15日 | 中山 | 芝4100m | ゴーカイ | 牡7 | JRA | 4:43.1 | 横山義行 | 郷原洋行 | 吉橋計 |
第3回 | 2001年4月14日 | 中山 | 芝4250m | ゴーカイ | 牡8 | JRA | 4:52.3 | 横山義行 | 郷原洋行 | 吉橋計 |
第4回 | 2002年4月13日 | 中山 | 芝4250m | セントスティーヴン[4] | 騸8 | AUS | 4:50.9 | C.ソーントン | J.ウィーラー | J.ウィーラー |
第5回 | 2003年4月19日 | 中山 | 芝4250m | ビッグテースト | 牡5 | JRA | 4:48.9 | 常石勝義 | 中尾正 | (有)ビッグ |
第6回 | 2004年4月17日 | 中山 | 芝4250m | ブランディス | 騸7 | JRA | 4:47.0 | 大江原隆 | 藤原辰雄 | (有)サンデーレーシング |
第7回 | 2005年4月16日 | 中山 | 芝4250m | カラジ | 騸10 | AUS[4] | 4:50.4 | B.スコット | E.マスグローヴ | P.モーガン |
第8回 | 2006年4月15日 | 中山 | 芝4250m | カラジ | 騸11 | AUS | 4:50.8 | B.スコット | E.マスグローヴ | P.モーガン |
第9回 | 2007年4月14日 | 中山 | 芝4250m | カラジ | 騸12 | AUS | 4:50.4 | B.スコット | E.マスグローヴ | P.モーガン |
第10回 | 2008年4月19日 | 中山 | 芝4250m | マルカラスカル | 牡6 | JRA | 4:57.7 | 西谷誠 | 増本豊 | 河長産業(株) |
第11回 | 2009年4月18日 | 中山 | 芝4250m | スプリングゲント | 牡9 | JRA | 4:49.1 | 白浜雄造 | 野村彰彦 | 加藤春夫 |
第12回 | 2010年4月17日 | 中山 | 芝4250m | メルシーモンサン | 牡5 | JRA | 5:03.5 | 高野容輔 | 武宏平 | 永井康郎 |
第13回 | 2011年7月2日 | 中山 | 芝4260m | マイネルネオス | 牡8 | JRA | 4:51.6 | 柴田大知 | 稲葉隆一 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
第14回 | 2012年4月14日 | 中山 | 芝4250m | マジェスティバイオ | 牡5 | JRA | 5:02.9 | 柴田大知 | 田中剛 | バイオ |
第15回 | 2013年4月13日 | 中山 | 芝4250m | ブラックステアマウンテン | 騸8 | IRE[4] | 4:50.5 | R.ウォルシュ | W.マリンズ | S.リッチー |
第16回 | 2014年4月19日 | 中山 | 芝4250m | アポロマーベリック | 牡5 | JRA | 4:50.7 | 五十嵐雄祐 | 堀井雅広 | アポロサラブレッドクラブ |
第17回 | 2015年4月18日 | 中山 | 芝4250m | アップトゥデイト | 牡5 | JRA | 4:46.6 | 林満明 | 佐々木晶三 | 今西和雄 |
第18回 | 2016年4月16日 | 中山 | 芝4250m | オジュウチョウサン | 牡5 | JRA | 4:49.4 | 石神深一 | 和田正一郎 | (株)チョウサン |
第19回 | 2017年4月15日 | 中山 | 芝4250m | オジュウチョウサン | 牡6 | JRA | 4:50.8 | 石神深一 | 和田正一郎 | (株)チョウサン |
第20回 | 2018年4月14日 | 中山 | 芝4250m | オジュウチョウサン | 牡7 | JRA | 4:43.0 | 石神深一 | 和田正一郎 | (株)チョウサン |
記録
- レースレコード - 4分43秒0(2018年・オジュウチョウサン)
脚注・出典
参考文献
- 「農林水産省賞典中山グランドジャンプ(J・GI)」『中央競馬全重賞競走成績集【障害・廃止競走編】』 日本中央競馬会、2006年、23-170頁。
注釈
出典
^ netkeiba.com・レース詳細検索/中山グランドジャンプ
- ^ abcdefgh“重賞競走一覧(レース別・関東) (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 12 (2017年). 2016年4月11日閲覧。
- ^ abcde“平成29年第3回中山競馬番組 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2016年4月11日閲覧。
- ^ abcdefghijklm“レースについて:中山グランドジャンプ 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2016年4月11日閲覧。
^ “2016年度第3回中山競馬特別レース名解説 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 4. 2016年4月11日閲覧。
^ 『中央競馬全重賞競走成績集【障害・廃止重賞編】』
^ 2011年の成績表参照。
^ “平成29年度競馬番組一般事項 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2016年4月11日閲覧。
- ^ ab“中山競馬場(コース紹介”. 日本中央競馬会. 2016年4月11日閲覧。
各回競走結果の出典
- 『中央競馬全重賞競走成績集【障害・廃止重賞編】』第1回 - 第7回
- JRA年度別全成績
- (2017年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2017年4月16日閲覧。(索引番号:09083)
- (2016年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月18日閲覧。(索引番号:09083)
- (2015年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:09083)
- (2014年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:09083)
- (2013年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:09083)
- (2012年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- (2011年)“第3回 中山競馬 第5日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:17059)
- (2010年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- (2009年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:09083)
- (2008年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- (2007年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- (2006年)“第3回 中山競馬 第7日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- (2005年)“第3回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 975-977. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- (2004年)“第3回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 978-981. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- (2003年)“第4回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 973-974. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- (2002年)“第2回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 937-939. 2016年4月11日閲覧。(索引番号:08083)
- netkeiba.comより(最終閲覧日:2014年6月29日)
1999年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年
- JBISサーチより(最終閲覧日:2017年4月17日)
2015年、2016年、2017年
外部リンク
データ分析:中山グランドジャンプ 今週の注目レース - 日本中央競馬会
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