コペンハーゲン空港
コペンハーゲン空港 Københavns Lufthavn Copenhagen Airport | |||||||||||||||||
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IATA: CPH - ICAO: EKCH | |||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||
国・地域 | デンマーク | ||||||||||||||||
所在地 | アマー島カストラップ | ||||||||||||||||
母都市 | コペンハーゲン | ||||||||||||||||
種類 | 公共 | ||||||||||||||||
運営者 | コペンハーゲン空港会社 | ||||||||||||||||
拠点航空会社 |
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標高 | 5 m (16 ft) | ||||||||||||||||
座標 | 北緯55度37分43秒 東経12度38分49秒 / 北緯55.62861度 東経12.64694度 / 55.62861; 12.64694 | ||||||||||||||||
公式サイト | 公式ウェブサイト | ||||||||||||||||
地図 | |||||||||||||||||
CPH 空港の位置 | |||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||
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統計 (2009年) | |||||||||||||||||
旅客数 | 19,715,451人 | ||||||||||||||||
貨物取扱量 | 312,179トン | ||||||||||||||||
発着回数 | 236,172回 | ||||||||||||||||
リスト | |||||||||||||||||
空港の一覧 |
コペンハーゲン空港(コペンハーゲンくうこう、デンマーク語: Københavns Lufthavn, Kastrup、英: Copenhagen Airport)は、デンマーク王国の首都コペンハーゲン近郊の町トーンビュー(Tårnby)にある空港。
コペンハーゲンの中心部からは南東に8km、アマー島内に位置する。
もともとは所在地の地名からカストラップ(カストルップ、Kastrup)空港と名付けられた。同じくコペンハーゲン郊外にあるロスキレ空港(Københavns Lufthavn, Roskilde)と区別するために、現在でもカストラップ空港と呼ばれることが多い。
コペンハーゲン周辺や対岸スウェーデンのマルメなどを含むエーレスン地域へのアクセス空港であるとともに、ヨーロッパのハブ空港の1つである。年間で約2千万人の旅客を扱い(北欧諸国では1位、ヨーロッパ内でも16位の旅客数、2009年現在)、その大多数は国際線の旅客である。
スウェーデンのストックホルム-アーランダ空港やノルウェーのオスロ空港と並んで、スカンジナビア航空(SAS)の拠点空港であり、長距離国際線の大部分はコペンハーゲン発着となっている。日本へも直行便が就航している。
コペンハーゲン空港およびロスキレ空港は、半官半民のコペンハーゲン空港会社(Københavns Lufthavne A/S)が運営している。株式の5割強をオーストラリアマッコーリー銀行グループが保有しており、このうちMAp Airport社の持ち分が全体の3割、残りはグループの運営するファンドの持ち分である。デンマーク政府の持ち分は全体の4割ほどである。
目次
1 歴史
2 施設
2.1 滑走路
2.2 旅客ターミナル
3 就航路線
3.1 国内線
3.2 国際線
4 アクセス
5 脚注
6 外部リンク
歴史
1925年4月20日カストラップ空港として開港。木造のターミナル、水上機の着水面、滑走路として使える牧草地を備えた、当時世界でも珍しい民間用の空港だった。次第に増加する需要に対応するため、1939年にヴィルヘルム・ラウリッツェン(Vilhelm Lauritzen)が設計した新しいターミナルが落成する。1947年1月26日、KLMのストックホルム行きDC-3が事故を起こし、スウェーデン王子グスタフ・アドルフやアメリカの女優グレース・ムーアを含む22名が死亡した。1956年ジェット機に対応するための拡張計画が始動し、1960年には現在のターミナル2が開業する。さらなる拡張計画は地元の反対により難航したが、1969年には現在のターミナル1が開業し、ターミナル2も拡張された。1969年、議会は沖合のSaltholm島(16 km2)に移転拡張する計画を可決したが、オイルショックなどの影響で延期され1979年に破棄された。ターミナル3などを含む代わりの拡張計画が1982年に始動し、1998年までにほぼ完成した。1990年民営化され、株式の一部は1994年、1996年、2000年に段階的に売却された。2000年にエーレスンド橋が完成し、鉄道や道路が対岸のスウェーデンと接続された。2001年にターミナル直結のヒルトンホテルが開業し、2007年にはコペンハーゲン地下鉄が乗り入れた。
施設
滑走路
同時発着可能な平行滑走路2本(04/22)に加え、やや短い横風用滑走路1本(12/30)を備える。全て計器着陸装置を備えているが、このうち22LについてはカテゴリーIIIとなっている。横風用滑走路はコペンハーゲン市街を向いているが、市街上空を通過する形での運用は避けられている。
旅客ターミナル
主なターミナルは3つあり、そのうちターミナル1は国内線、ターミナル2とターミナル3は国際線で利用されている。ターミナルビルはいずれも大部分がヴィルヘルム・ラウリッツェン(Vilhelm Lauritzen)およびラウリッツェン社による設計である。北欧風デザインの明るいインテリアと木の空間が特徴。乗り換えの便利さと充実したショッピングモールもある。各ターミナルや駐車場を結ぶ無料のシャトルバスが運行されている。
- ターミナル 1
- 1969年落成(ラウリッツェン社設計)、1989年増築(KHRAS社設計)。搭乗口A25-A34。
- ターミナル 2
- 1960年落成、12500平方メートル(ラウリッツェン社設計)。ターミナル3ができるまでは全ての国際線がこのターミナルを利用していた。主にシェンゲン協定域内路線で使われており、SAS運航便は搭乗口B2-B19、他社便は搭乗口A2-A24が用いられている。
- ターミナル 3
- 1998年落成、44000平方メートル(ラウリッツェン社ほか設計)。ターミナル2とは一体化している。デンマーク国鉄およびコペンハーゲン地下鉄の駅がある。シェンゲン協定域外路線では搭乗口C15-C40とD101-D104が利用され、空港内のほかの区域との境で出入国審査が行われる。シェンゲン域外区域には店舗などがほとんどない。搭乗口C2-C10とD1-D6については出入国審査がない。
- CPH Go
- 2010年10月31日開業の格安航空会社向けのターミナル(ラウリッツェン社設計)。搭乗口F1-F10。
- ヴィルヘルム・ラウリッツェン・ターミナル
- 1939年落成、約4000平方メートル。ラウリッツェン設計による最初のターミナルで、デンマーク近代建築の代表作のひとつとされている。1960年に現在のターミナル2が開業するまで使用されていた。ターミナル3を含む拡張計画に伴い、1999年に増改築部分を撤去して空港西部に移築され、その後当初の姿に再現された。現在はコペンハーゲン空港会社がオフィスとして使用しているほか、国賓接遇の場として利用されている。
ターミナル 1への連絡通路
ターミナル3の出入国審査
就航路線
国内線
全てターミナル1から発着する。
航空会社 | 就航地 |
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キンバー・スターリング | オールボー・オーフス・ビルン・ボーンホルム・Karup・セナボー |
ノルウェー・エアシャトル | オールボー・Karup |
スカンジナビア航空 | オールボー・オーフス |
デンマーク自治領であるグリーンランド(エア・グリーンランド)やフェロー諸島(アトランティック・エアウェイズ)への路線は国際線扱いで、ターミナル2から発着する。
国際線
ターミナル2またはターミナル3から発着する。表中に示した番号はチェックイン・カウンターの所在であり、保安検査や手荷物受取所などは一元化されている。
航空会社 | 就航地 | ターミナル |
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アドリア航空 | リュブリャナ | 2 |
アエロフロート・ロシア航空 | モスクワ(シェレメーチエヴォ) | 2 |
エア・バルティック | リガ・ヴィリニュス | 2 |
エア・カナダ | トロント(ピアソン) | 3 |
エールフランス | パリ(シャルル・ド・ゴール) | 2 |
Air France operated by ブリテール | リヨン・ストラスブール | 2 |
エア・グリーンランド | カンゲルルススアーク・ナルサルスアーク | 2 |
アルキア・イスラエル航空 | テルアビブ[季節就航] | 2 |
アトランティック・エアウェイズ | ヴォーアル | 2 |
オーストリア航空 | ウィーン | 3 |
Austrian operated by チロリアン航空 | ウィーン | 3 |
ブリティッシュ・エアウェイズ | ロンドン(ヒースロー) | 2 |
British Airways operated by BAシティフライヤー | ロンドン(ロンドンシティ) [begins 12 September] | 2 |
ブリュッセル航空 | ブリュッセル | 2 |
ブルガリア・エア・チャーター | ブルガス[季節就航]・ヴァルナ[季節就航] | 2 |
キンバー・スターリング | アリカンテ・アムステルダム[begins 31 October]・アンタルヤ・アテネ・バルセロナ・バスティア・ベオグラード・ボルドー・ブルガス・カターニア・ハニア・エジンバラ・フィレンツェ・イスタンブール(サビハ・ギョクチェン)[begins 2 November]・ラルナカ・リスボン・ロンドン(ロンドンシティ)・マドリード・マラガ・モンペリエ・ナポリ・ニューカッスル・アポン・タイン・ニース・ ノーショーピング・パルマ・デ・マヨルカ・ローマ(フィウミチーノ)・ソフィア・スプリト・テルアビブ[begins 1 November]・テッサロニキ・ヴェネツィア(テッセラ)・チューリッヒ[begins 31 October] | 2 |
クロアチア航空 | ザグレブ | 2 |
チェコ航空 | プラハ | 2 |
デルタ航空 | アトランタ・ニューヨーク(JFK) | 2 |
イージージェット | ベルリン(シェーネフェルト)・ロンドン(ガトウィック)・ロンドン(スタンステッド)・マンチェスター・ミラノ(マルペンサ)・パリ(シャルル・ド・ゴール)[begins 10 September] | 2 |
EasyJet Switzerland | バーゼル[begins 1 November]・ジェノバ | 2 |
エジプト航空 | カイロ[begins 1 October] | 3 |
フィンエアー | ヘルシンキ | 2 |
ジャーマンウイングス | ケルン・ボン | 2 |
イベリア航空 | マドリード | 2 |
アイスランド・エクスプレス | アークレイリ・レイキャヴィーク(ケプラヴィーク) | 2 |
アイスランド航空 | レイキャヴィーク(ケプラヴィーク) | 3 |
イラン航空 | テヘラン(エマーム・ホメイニー) | 2 |
Air Serbia航空 | ベオグラード | 2 |
Jettime | Dalaman・マルタ | 2 |
カルタゴ航空 | チュニス | 2 |
KLMオランダ航空 | アムステルダム | 2 |
LOTポーランド航空 | ワルシャワ | 2 |
ルフトハンザドイツ航空 | フランクフルト・ミュンヘン | 3 |
ミドル・イースト航空 | ベイルート[季節就航] | 2 |
モンテネグロ航空 | ポドゴリツァ | 2 |
NextJet | リンシェーピング・エーレブルー | 2 |
ノルウェー・エアシャトル | アリカンテ・アムステルダム・アテネ・バルセロナ・ベルゲン・ブダペスト・ドバイ・ダブリン・ドゥブロヴニク・エジンバラ・ファロ・イラクリオン・イビサ・コス・クラクフ・ラルナカ・ロンドン(ガトウィック)・マラガ・マルタ・マラケシュ[begins 3 November]・ニース・オルビア・オスロ(ガーデモエン)・パルマ・デ・マヨルカ・パリ(オルリー)・ピサ・プラハ・ロードス・ローマ(フィウミチーノ)・ザルツブルク・スプリト・ストックホルム(アーランダ)・ウィーン・ザグレブ | 2 |
Ostfriesische Lufttransport | ブレーメン | 2 |
パキスタン国際航空 | イスラマバード・ラホール | 2 |
Pegasus Airlines | イスタンブール(サビハ・ギョクチェン) | 2 |
カタール航空 | ドーハ | 2 |
ロシア航空 | サンクトペテルブルク | 2 |
SATA International | マデイラ | 2 |
スカンジナビア航空 | アムステルダム・アンタルヤ[季節就航]・ アテネ・バンコク(スワンナプーム)(2013年11月22日から2014年3月30日まで運航再開予定 [1])・バルセロナ・北京(首都), ベルゲン・ベルリン(テーゲル)・バーミンガム・ボローニャ・ブリュッセル・ブカレスト(アンリ・コアンダ)・シカゴ(オヘア)・ドバイ[季節就航], ダブリン・デュッセルドルフ・フランクフルト・グダニスク・ジェノバ・ヨーテボリ(ランドヴェッテル)・ヘルシンキ, キエフ(ボルィースピリ)・クリスチャンサン・ロンドン(ヒースロー)・リヨン・マドリード・マラガ・マンチェスター・ミラノ(リナーテ)・ミラノ(マルペンサ)・モスクワ(シェレメーチエヴォ)・ミュンヘン・ニューアーク・ニース・オスロ(ガーデモエン)・パリ(シャルル・ド・ゴール)・ポズナン・プリシュティナ[季節就航]・ローマ(フィウミチーノ)・サンクトペテルブルク・スタヴァンゲル・ストックホルム(アーランダ)・シュトゥットガルト・東京/成田・トゥルク・ヴェネチア(テッセラ)・ヴィリニュス・ワルシャワ・ワシントン(ダレス)・チューリッヒ | 3 |
Scandinavian Airlines operated by Cimber Sterling | オーレスン・アバディーン・ベルゲン・ベルリン(テーゲル)・ブカレスト(アンリ・コアンダ)・グダニスク・ジェノバ・ヨーテボリ(ランドヴェッテル)・ハンブルク・ハノーファー・ヘルシンキ・クリスチャンサン・ルクセンブルク・パランガ・ポズナン・スタヴァンゲル・Stuttgart, トゥルク・ワルシャワ | 3 |
シンガポール航空 | シンガポール | 3 |
Sky Airlines | アンタルヤ | 2 |
Skyways Express | カールスタード・ヨンショーピング | 3 |
スイス インターナショナル エアラインズ | チューリッヒ | 2 |
シリア・アラブ航空 | ダマスカス | 2 |
TAP ポルトガル航空 | リスボン | 2 |
タイ国際航空 | バンコク(スワンナプーム) | 3 |
トランサヴィア・デンマーク | アルゲーロ・バルセロナ・ハニア・ファロ・インスブルック・ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア・マラガ・モンペリエ・ナポリ・ニース・パルマ・デ・マヨルカ・ピサ・ローマ(フィウミチーノ)・ザルツブルク・テネリフェ(スール) | 2 |
ターキッシュ エアラインズ | イスタンブール(アタテュルク) | 2 |
Turkish Airlines operated by AnadoluJet | アンカラ・イスタンブール(サビハ・ギョクチェン) | 2 |
ヴィデロー航空 | Sandefjord・トロンハイム | 3 |
アクセス
コペンハーゲンの中心部から南東8kmに位置している。空港そばに対岸スウェーデンとを結ぶエーレスンド橋が架けられており、スウェーデン南部の諸都市からのアクセスも良い。
- デンマーク国鉄
- ターミナル3地下にコペンハーゲンやヘルシンオアとスウェーデンとを結ぶエーレスン線(Øresundstog)の駅がある。コペンハーゲン中央駅から約15分、スウェーデン第3の都市マルメからも約40分である。
- コペンハーゲン地下鉄
- ターミナル3の上に地下鉄M2系統の高架駅がある。コペンハーゲン市街地中心(Nørreport 駅など)から約15分。
- バス
- 市バスの5A、35、36、96N系統などでコペンハーゲン中心部から約30分。ヨーテボリ経由オスロ行きや、ストックホルム経由ウプサラ行きといった長距離国際バスも乗り入れている。
- 自動車
- デンマークを東西に横断する欧州自動車道路が通っており、エーレスンド橋でスウェーデンに通じている。
脚注
^ スカンジナビア航空、冬スケジュールでコペンハーゲン/バンコク線に就航
外部リンク
公式ウェブサイト(デンマーク語)
ヴィルヘルム・ラウリッエンの空港ターミナル(北欧建築・デザイン協会)
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