泥
泥(どろ、英: mud[1])とは、一般的には、水と混じった液状の土のことを指す。
目次
1 地質学における泥
2 その他の意味
3 脚注
4 参考文献
5 関連項目
6 外部リンク
地質学における泥
地質学の定義では、岩石が風化・浸食・運搬され生じた陸源の砕屑物のうち、礫や砂よりも細かいものをいう。その分類は粒子の粒径によって決められており、1/16mm以下のものを泥と呼ぶ。
泥は必要に応じてさらに細かく分類され、1/16mm(62.5μm)〜1/256mm(4μm)のものをシルト、それ以下のものを粘土と呼ぶ。
泥が続成作用により固結してできた堆積岩を、泥岩あるいは泥質岩といい、これには構成粒子のサイズや構造の違いによって、シルト岩と粘土岩、頁岩などと呼ばれるものが含まれる。
その他の意味
- 中国の『異物志』にある空想上の虫。南海に住み、骨が無い為水から上がるとぐにゃぐにゃになってしまう。「泥酔」の語源。
泥棒のことを略して泥、ドロと呼ぶことがある。- 「顔に泥を塗る」 - 恥をかかせたり、面目を失わせること。
- 泥(でい) - 金や銀、プラチナなどの金属箔を粉状にし、にかわや水飴に練り合わせて作る絵具[2]。
脚注
^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、16頁。ISBN 4-8181-8401-2。
^ 東京芸術大学大学院文化財保存学日本画研究室(編)『図解 日本画の伝統と継承:素材・模写・修復』東京美術 2002 ISBN 4808707233 p.30.
参考文献
- 「構成粒子の径と砕セツ岩」『理科年表 平成20年』 国立天文台編、丸善、2007年、654頁。ISBN 978-4-621-07902-7。
関連項目
堆積物 - 砕屑物
- 泥岩
- 泥炭
- ヘドロ
- 泥遊び
- 泥浴
懸濁液 - コロイド
- 粘土鉱物
外部リンク
- 産業技術総合研究所地質調査総合センター. “岩石の分類”. 地質図のホームページ. 2012年9月21日閲覧。
粒径(mm) | 砕屑物 | 砕屑岩 | 火山砕屑物 | 火山砕屑岩 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
64 以上 | 礫 | 礫岩 | 火山岩塊 | 火山角礫岩、凝灰角礫岩 | ||
64 - 2 | 火山礫 | ラピリストーン、火山礫凝灰岩 | ||||
2 - 1⁄16 | 砂 | 砂岩 | 火山灰 | 凝灰岩 | ||
1⁄16 - 1⁄256 | シルト | 泥 | シルト岩 | 泥岩 | ||
1⁄256 以下 | 粘土 | 粘土岩 | ||||
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