竜ケ水駅






















































竜ケ水駅

駅舎正面(2005年12月19日)
駅舎正面(2005年12月19日)


りゅうがみず
Ryūgamizu



重富 (7.0km)
(6.9km) 鹿児島

所在地
鹿児島県鹿児島市吉野町10252番地
北緯31度38分50.53秒
東経130度36分14.68秒

所属事業者
九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線
日豊本線
キロ程
455.7km(小倉起点)
電報略号
リウ
駅構造
地上駅
ホーム
2面2線
乗車人員
-統計年度-

2人/日(降車客含まず)
-2015年-
乗降人員
-統計年度-

4人/日
-2015年-
開業年月日
1915年(大正4年)8月7日
備考
無人駅
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竜ケ水駅(りゅうがみずえき)は、鹿児島県鹿児島市吉野町(竜ヶ水)にある九州旅客鉄道(JR九州)日豊本線の駅である。




目次






  • 1 駅構造


    • 1.1 のりば




  • 2 歴史


  • 3 停車列車


  • 4 1993年8月6日の水害による影響


  • 5 利用状況


  • 6 駅周辺


  • 7 バス路線


  • 8 隣の駅


  • 9 脚注


  • 10 関連項目


  • 11 外部リンク





駅構造




「SUGOCA」利用不可を案内する看板


相対式ホーム2面2線を有する地上駅。駅員無配置。互いのホームは跨線橋で連絡している。コンクリート造の駅舎が山側に置かれる。海側ホームには土石流災害復旧の記念碑が建っている。


利用者が非常に少なく、券売機も設置されていない。また、当駅はSUGOCAの鹿児島エリア内であるが、エリア内では当駅のみIC改札機や精算機などの類が設置されておらず、SUGOCAなどのICカードは利用できない。



のりば













1

日豊本線(上り)

隼人・都城・宮崎方面
2

日豊本線(下り)

鹿児島中央方面


歴史




  • 1915年(大正4年)8月7日 - 鉄道院により重富~鹿児島間に竜ケ水駅として鹿児島郡吉野村大字吉野に開設される[1][2]


  • 1979年(昭和54年)10月1日 - 南宮崎 - 鹿児島駅間CTC化と同時に、無人化。


  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。


  • 1993年(平成5年)8月6日 - 集中豪雨により発生した土石流によって駅構内が埋没し不通となる。

  • 1993年(平成5年)9月15日 - 営業再開。

  • 2017年 (平成29年) 4月7日 - 国分発鹿児島中央行き普通列車がホームからおよそ110メートルオーバーランして停車するトラブルが発生。尚、けが人は無し。



停車列車


普通列車のみが停車するが、客扱いを行わない列車や通過する普通列車も設定されている。2000年3月11日のダイヤ改正から一時期は、普通列車でも大半が客扱いを行わなくなったが、その後、客扱いを行う列車が増加し、2013年4月1日現在(2013年3月16日改正の時刻表)では、一部を除いて、多くの普通列車が客扱いを行っている(運転間隔は20~90分おき)。ただし、415系で運行する普通列車は全て客扱いを行っておらず、列車交換のために当駅に停車してもドアは開かない。


隣駅である重富駅、鹿児島駅との駅間が共に長いため、列車の交換がよく行われており、特急列車など客扱いを行わない列車でも運転停車を頻繁に行っている。



1993年8月6日の水害による影響




構内から駅舎の展望 2005年12月

構内から駅舎の展望
2005年12月

2番線から駅構内の展望

2番線から駅構内の展望

災害復旧記念碑

災害復旧記念碑

構内から望む桜島

構内から望む桜島




駅舎および周辺地域は1993年(平成5年)に発生した平成5年8月豪雨で甚大な被害を受けており、その際の乗員乗客脱出劇は、NHKの『プロジェクトX』やフジテレビの『奇跡体験!アンビリバボー』、日本テレビの『奇跡の生還! 九死に一生スペシャル』をはじめ、さまざまなドキュメンタリー番組で取り上げられている。


被災時の有名なエピソードとして、停車中の車両を堤防代わりにして乗客を避難させた乗務員の話がある。


被災したのは西鹿児島駅(現:鹿児島中央駅)行の普通列車(キハ200-1007)で、竜ケ水駅に停車中に鹿児島駅方面の線路が土砂崩れで通行不能となった。運転士は国分方面へ引き返そうとしたが、いつまでたっても指令室の許可が下りず、交渉中に国分方面の線路も遮断され立ち往生してしまった。

このとき土石流の危険を感じた運転士が、自らの判断で崩れそうな箇所に、あえて列車を停車させ、乗客のいない車両を堤防代わりにして乗客を避難させた。この好判断により乗客は土石流発生直前に避難することができた。ただし、乗務員の指示を無視して列車内に留まった乗客3人は死亡した。なお当時避難救助活動に従事した運転士1人が、3週間後喘息発作により死亡し[3][4]、その後最終的に労災が認定されることとなった。

この際脱出を指揮した乗務員らはこの年のシチズン・オブ・ザ・イヤーにて表彰された[4]


乗客や国道の避難者を最後まで誘導し続けた警察官2人も、8月31日に警察庁長官賞詞を受賞し9月1日付で1階級特進した。


被災後は鹿児島市の土石流災害対策でほとんどの家屋が移転したが[3]、これといった補強工事は行われておらず、現在でも大雨警報発令時には必ず避難勧告が出されている。



利用状況


  • 2015年度の1日の平均乗車人員は2人である。




















































年度
1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
2007
0.4
0.9
2008
0.4
1
2009
0.4
1
2010
0.4
1
2011
0.4
1
2012
0.3
1
2013
1人未満
1
2014
0.4
1
2015
2
4


駅周辺


駅周辺は目前に迫る山と海岸線に囲まれており、まとまった平地は存在しない。線路下にはガソリンスタンドや飲食店が数軒点在し、日豊本線と並走する国道10号線の休憩所のような地点になっている。


人家は周辺に僅かに点在する程度であり、駅周辺に居住している住民はほとんどいない。


駅舎前の山肌はかつて竜ヶ水集落と呼ばれる小集落であったが、前述の豪雨災害で発生した土石流による家屋の流出などで集落は壊滅的な被害を受け、居住していた住民の大半は移転を余儀なくされた。このときに居住を放棄され、廃墟となった家屋や流出した建物の土台などが駅周辺に散見され、豪雨災害の爪痕が現在でも生々しく残る。



  • 大崎ヶ鼻

  • 国道10号

  • 鹿児島市立龍水小学校跡地(1970年閉校)



バス路線


最寄りバス停は、竜ヶ水バス停(国道10号線沿い)である。



  • 鹿児島交通

    • 磯仙巌園、天文館 経由

      • 鹿児島中央駅

      • [66][66-1][67][68-1][69-1]伊敷ニュータウン東



    • 重富、加治木、霧島市 方面

      • [66][66-1]姶良ニュータウン

      • [67][67-1]自動車試験場


      • [68-1]国立病院・隼人駅 経由 日当山・重久


      • [69-1]国立病院・自衛隊前 経由 国分・重久

      • 加治木団地・検校橋 経由 牧之原

      • 加治木団地・検校橋・牧之原・岩川 経由 志布志






  • 南国交通


    • [10] 蒲生・楠田


    • [10]帖佐駅 経由 蒲生・楠田


    • [10]重富麓上 経由 黒木三文字


    • [11]天文館・中央駅 経由 武岡ハイランド

    • [27]鹿児島中央駅




隣の駅



九州旅客鉄道

日豊本線(一部列車が停車)

重富駅 - 竜ケ水駅 - 鹿児島駅



  • 1967年(昭和42年)までは、重富駅との間に心岳寺仮乗降場が存在した[2]


脚注


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  1. ^ 大正4年鉄道院告示第68号(九州鹿児島本線龍ヶ水停車場設置一般運輸営業開始、Wikisource-logo.svg 原文)

  2. ^ ab『日本鉄道旅行地図帳 12 九州』 p.59 新潮社

  3. ^ ab“JR日豊線 竜ヶ水駅(九州の駅ゆったり紀行)”. 西日本新聞. 2012年10月9日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年1月16日閲覧。

  4. ^ ab1993年度受賞者 8/6 竜ヶ水駅災害救助活動グループ - シチズン・オブ・ザ・イヤー 2012年1月16日閲覧。




関連項目


  • 日本の鉄道駅一覧


外部リンク



  • 竜ケ水駅(駅情報) - 九州旅客鉄道








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