ポニー (ラジオカー)
ポニー (Pony) とは南日本放送(MBCラジオ・鹿児島県)が所有し、県内各地で活動しているラジオカーの愛称である。一般的に「ポニー号」と呼ばれている。
目次
1 沿革
2 概要
3 ポニー号一覧
4 コーナー、テーマ
4.1 担当コーナー
4.2 担当テーマ(終了)
5 中継基地
6 ポニーメイツ一覧
6.1 現在
6.2 過去
7 参考文献
8 関連項目
9 脚注
10 外部リンク
沿革
1973年4月に松下通信工業(現:パナソニック モバイルコミュニケーションズ)に発注される形で導入されたが、このときはMBCラジオカーと読んでいたようで、まだ愛称がなかった。このときのラジオカーはトヨタ・カローラ1400デラックスで、ボンネットの部分に白く「MBC RADIO 1110KHZ」[1]と書かれていた。黄色と赤の2色を使った独特の車体は当初から変わっていない。
1976年12月に2号車導入の際に愛称が公募され、450件の応募の中から厳選され、現在の「ポニー」に決まった。名前の由来は動物のポニーのように県内各地を巡ることに由来している。
現在ではMBCラジオのマスコット的存在としてリスナーから親しまれている。
概要
- レポーターの愛称は、1976年に第1期生が登場した「ポニーメイツ」で、120人以上の一般女性を次々と採用された。
2010年4月5日から第34期生が活動中。
- さまざまな指定の服装があり、メイツたちの活動着(制服)としている。
- 以前は1974年から1986年までキャスタードライバーというものが存在した。
- 現在はポニーメイツがその役割を担っている。
- ポニーメイツの任期は2年で3人体制。以前は1年更新で最短1年から最長3年だった。3年間活動したものは今後、MBCタレントとしてタウン情報も担当することが多い。
- 他局のラジオカーとは運用方法が異なり、朝ワイドシリーズ(現在は『モーニングスマイル』)はが主な活動番組である。その他には、『城山スズメ』内の『ポニーの街角リクエッ中』や、「二見いすずの土曜の朝は」内の「週末のタペストリー」も現役ポニーメイツの担当である。
- 通常の活動は2台構成であり、ポニー1号とポニー3号のセットが特に多い。通常は1台の車両に2人のメイツが乗り込み、技術スタッフは1人もいない。メイツ4人の場合もまれにあり、祝日の時が特に多い。
- 全員の活動は、祝日を中心としたモニパレ畑[2]での農業レポートが大半である。そのときは、番組アシスタントと農業指導者も一緒に出演する。
- 鹿児島都市農業センターのMBCラジオ保有の畑は長年農業指導者を担当したものが退職したこともあり[3]、間をおいて2017年度をもって終了した。
- それ以外の番組では不定期であるが、「ポニーのタウン情報」として県内各スポットからの情報、お知らせを伝える。主にスポンサーとして契約している企業が主体。このとき、元ポニーメイツのMBCタレントが伝えることもある[4]。
- 毎月1日(1月は4日)の12時台に生協コープかごしまの店舗と、毎月1回の不定期火曜日の10時台に県内のエーコープの店舗をちょっきり店長こと野口たくお担当のレポートが恒例化している。前者ではコープの日[5]のPRを兼ねてで、後者ではちょっきり市のレポートを兼ねての来店であり、必ずちょっきり店長がチョキしか出さないじゃんけんが行われている。
たんぽぽ倶楽部の10時台のタウン情報は活動番組が終了したばかりのため、活動で空いたポニー号で、活動していないメイツまたは元ポニーメイツのMBCタレントが必ず行う。例外もあり。
- 1期生あたりの活動期間は年度ごとであり、従って年度末の最終金曜日に一部メイツ(1~2人)が任期満了に伴う卒業レポートが行われる。
- 上部が黄色で下部が赤の車体[6][7]が特徴となっていて、常に3台がMBCに常備している。
- ちなみに、ジャンプアップミュージック[8]の部分をポニーのタウン情報と同等の内容のミニ番組『こんにちはポニー』に差し替えることがある。差し替える時間は、土日の10~11時台で、2018年4月からは14時55分も対象。
- ポニーメイツのテレビでの出演に関しては、毎年正月三が日に放送される新年挨拶のミニ番組で、ポニー号をバックにポニーメイツ全員が一堂にそろって挨拶するほか、2008年10月30日に放送された「どーんと鹿児島・密着!ラジオの現場」において、MBCラジオを題材にしたため、ポニー3号が新しくなったばかりのポニー号が取り上げられポニーメイツがインタビューに行くところをはたしんやが同行し、取材された。
- 現在では『かごしま4』内のコーナー「ラジからポニーメイツ」(毎週水曜日)を現役のポニーメイツが担当している。内容はスマイル中継の内容をテレビで紹介するもの。番組の開始当初は月曜日から水曜日に放送されていた。
MBCパーソナリティーのトップページでのポニーメイツの項目では、専用の写真が用意される。したがって、MBCタレントに転向したものは新たに取り直される。- 30期以前は4~6人の範囲内であった。
- ポニーメイツの募集時期は毎年12月中旬から1月下旬としている。必要なものは、運転免許証と運転記録証明書[9](第9期生ごろからで、キャスタードライバーに替わる形で)。
- MBCラジオ全体のオリジナルクオカード(500円分)にもポニー号のイラストがデザインされている。
- ポニー号の中継は、原則は鹿児島県本土の各地から生中継をするが、ラジオ聴取率調査の該当期間[10]を中心として種子島、屋久島、奄美大島など比較的大きな離島へ「アイランド・ポニー号」[11]として一週間単位で滞在し、島内を巡回して生中継(たんぽぽ倶楽部や城山スズメなどのタウン情報も含めて)することがある。活動終了後には、「アイランドポニーこぼれ話」と称して、通常では伝えきれなかったことを伝える。
- 「アイランド・ポニー号」のレポートの様子を、MBCテレビの番組の「ズバッと!鹿児島」で、活動終了後の後日に伝えることがある。そのときは、それに参加したポニーメイツの1人がゲストで出演する。
平成5年8月豪雨(8.6水害)ではポニー号が3台すべて水没したため、一時期アイランドポニー号と同じようなことが採られていた。- 現在はアイランドポニー号の運用は終了しており、ふるさとウィークで離島を担当するときは、ポニー号が直接離島に乗り入れる。なお、トヨタレンタリース鹿児島のスポンサー提携は持続中。
- 「ポニーの早起きリクエスト」というミニ番組が月曜日から金曜日までの午前5時10分から5分間放送されていたが、Chi・Ka・Raこぶ放送終了と同時に終了した。内容は前回の活動番組で放送されたレポートのうち、ポニーのアサチュウ、かごしまLife、最終レポートの中からいずれかひとつを選んで再放送するというもの。
- 余談だが、ラジオカーのポニーと動物のポニーを引っ掛け、キャスターに擬人化したMBCラジオオリジナルキャラクター「ポニー君」が1983年に登場していた。1986年には「生麦、生米、生ラジオ」[12]とこのキャラクターが書かれたステッカーが登場し、MBCの社用車の多くに貼られた。
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ポニー号一覧
ナンバープレートの一連指定番号はすべてMBCラジオの周波数にちなんでおり、「11-07」である。
- ポニー1号 1973年
- ポニー2号 1976年
- 初めて導入されたときにはアンテナの伸縮ポールが初めて採用された。
- ポニー3号 1989年
- 2008年9月下旬ごろに車体が現在のものになっている。
- ポニー1号 1973年
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コーナー、テーマ
担当コーナー
- 現在
詳しくは「モーニングスマイル」の項目を参照
- 出発レポート(毎回7:08~7:10)
- 725鹿児島スタンバイ!(毎回7:25~7:30)
- スマイル中継(旧:ポニーのアサチュウ)(毎回8:42頃~8:50頃)
- かごしまLife(第2水曜9:14~9:23)
- 最終レポート(毎回9:32~9:35頃)
- 「二見いすずの土曜の朝は」のもの
- 週末のタペストリー(土曜8:30~8:36)
- 放送5分前にこのコーナーの内容宣伝がある。
- 週末のタペストリー(土曜8:30~8:36)
- 過去
- リビングこれが校区の力だ(木曜9:14~9:23)
- セイカ子供応援団~みんな元気~(火曜9:14~9:23)
- 現在は鶴園直子が録音で担当。
担当テーマ(終了)
- ウィークエンドアンケート(毎週金曜日)
- Chi・Ka・Raこぶの放送中のみであり、現在は実施されていない。
中継基地
- ポニー号はMBC本社と下記の4箇所の中継基地を拠点とし、県内本土全域、離島の甑島列島、三島列島、屋久島と、隣接する宮崎県、熊本県の一部をカバーする。
- それ以前は1985年から1988年まで山頂にポニー号を置いて、向こうのポニー号に取材をするという方式を採っていた。
- 紫原(親基地)
姶良中継局(牟礼ヶ岡・1979年設置)
鹿屋中継局(横尾岳・1987年設置)- 枕崎中継局(蔵多山・設置年不明)
- 阿久根中継局(紫尾山・1988年設置)
ポニーメイツ一覧
現在
池ノ上 里穂(いけのうえ りほ)(2期目)
園田 彩(そのだ あや)(1期目)
脇野 眞衣(わきの まい)(1期目)
過去
主なものを挙げる。記載されているものは活動当時のもの。リンクを付けている者は現在はMBCタレントであることを表す。
赤塚 里美(あかつか さとみ)
松下 愛(まつした あい)
上園 歩美(うえぞの あゆみ)(38期〜)
栫 綾(かこい あや)(38期〜)
- ポニーメイツになる前は南日本放送ラジオ技術部に所属するディレクターであった。えっちゃんのたんぽぽ倶楽部では「ぽぽガールの栫ちゃん」と呼んでおり、その名残でポニーのタウン情報において宮原恵津子からは「栫ちゃん」とちゃん付けで呼ばれている。
- 現在は南さつま市在住で、『なんさつONLINE』に所属している。南さつま市でレポートの仕事の前日にMBCの社内に入る。MBCタレントに転向する予定は無かったため、彼女の卒業レポートは無かった。
神崎 美香(かんざき みか)(38期〜)
鹿児島県立農業大学校の卒業生。ポニーメイツ卒業後はMBCの農業レポーターで、JA鹿児島県経済連に所属し、テレビ番組の『たわわのわ』をレギュラーで担当している。そのため、タウン情報を担当するときは、Aコープを除くJA系列施設のレポートのみ。
- 神田国光(かんだ くにみつ)
- 歴代のポニーメイツでは唯一の男性で、名義上はレポーター扱い。途中から加入している。現在はMBC鹿屋支社に所属。
除川理沙(よけがわ りさ)(37期)- 四位笙子(しい しょうこ)(37期)
- 現在はかごしまコンシェルジュの観光ガイド。
平山琴実(ひらやま ことみ)(35期 - 36期)- 松林里奈(まつばやし りな)(35期 - 36期)
- 水村 麻里江(みずむら まりえ)(33期 - 34期)
原口 智衣(はらぐち ともえ)(34期)- 大山 恵美理(おおやま えみり)(34期)
蔵園 千尋(くらぞの ちひろ)(34期)
榮德 多賀子(えいとく たかこ)(31期 - 33期)
田中 絵那(たなか えな)(32期 - 33期)
- 中継先の人々や園児たちから、アニメ映画『崖の上のポニョ』のキャラクターになぞらえて「ポニョ」と呼ばれており、そのため、自身のあだ名の中には前記のものをかけて「えにゃ」となっている(モニパレ畑の自分の畑の看板にも書かれている)。
- 上園 なつき(うえぞの なつき)(33期)
- 鮫島 由里穂(さめしま ゆりほ)(33期)
- 亀澤 美沙紀(かめざわ みさき)(32期)
柳原 志穂(やなぎはら しほ)(31期 - 32期)- 米澤 恵美子(よねざわ えみこ)(31期 - 32期)
- ポニーのタウン情報において、ポニーメイツ出身タレントの米澤瑠美と同姓のため、フルネームで読み上げられた。
- 近況としては2009年4月より奄美市のディ!ウェイヴに入社した模様。
山之内 美子(やまのうち よしこ)(30期 - 31期)
- 現在は『たけまる商店・営業中』の番組スタッフ、その他 ラジオのパーソナリティ、中継リポーターとして活動中。
濱田 祐美(はまだ ゆみ)(30期 - 31期)
- 『MBCニューズナウ』などでリポーターとしても活動中。
和田 由樹(わだ ゆき)(28期 - 30期)
- 前職は自動車販売会社の営業職、現在はMBC-TV、ラジオのローカル枠でリポーターやMCとして幅広く活動中。
赤岩 ひとみ(あかいわ ひとみ)(27期 - 28期)
アパレル関係の大学講師の娘。ポニーメイツ時代は本名で活動。MBCタレントに転向を期に芸名を赤岩瞳に改名した。現在は『たけまる商店・営業中』の生中継、その他ローカル枠のラジオ番組でスポンサー絡みでの中継リポートを担当。
西上原 愛(にしうえはら あい)(27期 - 29期)
- ポニーメイツ時代は本名で活動していた。MBCタレントに転向を期に芸名を西上原あいに改名した。
- 小学生の時、池山隆寛(前:楽天打撃コーチ)の影響でヤクルトのファンになり[13]、ポニーメイツになる前は、ヤクルトレディをやっていた。[要出典]
- 父親が巨人、母親がダイエーのファンで、父親の影響で、巨人戦しか見せなかったこともあり、それ以前は巨人のファンだった。[13]
- 現在はMBCテレビ『SunSunクッキング』のアシスタントである。
米澤 瑠美(よねざわ るみ)(29期 - 30期)
- 1983生、鹿児島市立武岡小学校・武岡台小学校出身。前職は観光バスガイド、2005年よりMBCで活動。滑舌の良さは本職のアナウンサー顔負けで演歌や民謡の歌唱も大の得意、現在は『たけまる商店・営業中』のアシスタントなどを担当。
田島 奈緒子(たじま なおこ)(26期 - 28期)
鶴園 直子(つるぞの なおこ)(25期 - 26期)
- 現在は『うねうねウィークエンド』や『城山スズメ』などで番組スタッフとして携わっている。一時期、小さなコーナーのMCを担当したこともあった。
笹田美樹(ささだ みき)(20期 - 21期?)
- ラジオの『城山スズメ』の水曜日サブ司会(野口たくおと)や『うねうねウィークエンド』、テレビの『ときめきワイド』(MBCタレントではない中島りかと入れ替えで、『城山スズメ』と被っている)などの出演を担当。元ポニーメイツとしては担当番組が特に多い。
福留 知恵(ふくどめ ともえ)(調査中[独自研究?])
- 現在は実質的な日本初のAMラジオ&Ustreamのサイマル放送『金プレ』でメインMC、2012年3月までは『スマイリー園田のLive Alive』のアシスタントMCとしてもレギュラー出演した。MBCでは屈指のジャニーズファンで、全国各地の熱狂的ジャニファンと多く親交がある。
有川 幸(ありかわ みゆき)(調査中[独自研究?] 22期 - 23期ごろ)
- 現在は『さつまお笑い劇場』のMCのみを担当
今井由美子(いまい ゆみこ)(調査中[独自研究?] 1980年代初頭?)
- 現在のレギュラーは『かごしま街角通信』のMC。他にも『えっちゃんのたんぽぽ倶楽部』で番組スタッフ、時にリポーターもこなしている。
山下美智代(やました みちよ)(調査中[独自研究?] 1970年代頃?)
- ポニーメイツの第1期生で、ポニーメイツ終了後、1990年代までMBCのTV・ラジオのローカル枠で幅広くタレント活動を行っていた。現在はラジオショッピングを中心に不定期で出演している。
参考文献
- 閲覧場所:鹿児島県立図書館
- 生き生き25年 南日本放送のあゆみ(1978年・主に29ページ)
- MBC50年の軌跡(2004年・主に96ページの特集)
関連項目
田辺令吉のおはよう!発車オーライ 2011年度~ 担当番組
ゆーすけ・かおりのMorningPalette 2009年度~2010年度の担当番組。
むっちゃんのきょうも元気にChi・Ka・Raこぶ 2000年度~2008年度の担当番組、本番組の項目には放送終了後もしばらくは依然としてこちらのほうが詳しく書かれているようである。
脚注
^ 1110kHzは1978年11月に変更前の親局の周波数。
^ 鹿児島市都市農業センターの中にある朝ワイドシリーズ専用の農場のこと。
^ 現在はいちき串木野市で会員制の蕎麦屋の経営者。
^ 極稀に鹿児島県民が多く来そうな隣県(宮崎県、熊本県)のスポットから伝えることもある(イオンモールMiELL都城駅前、パチンコ店のBeam串間店など)。
^ 消費税が5%の時は消費税を考える日で、1日と15日に実施している。名残として、毎月1日のみの開催の時から担当している。
^ これらの車体は導入当初から続いているが今とは違う扱い方をしている。
^ 黄色い車体の数は少ないが、後から塗装したものではない。既にメーカーの工場で素地の車体を納品したものを後から工場で下側に黄色と赤の塗装とロゴを入れるようである。
^ MBCラジオで頻繁に放送されるミニ番組で、内容はMBC音楽委員会推薦曲を2曲流すというもの。
^ 鹿児島県の場合、運転登録証明書を申請するには、鹿児島県運転免許センターで2日、最寄の警察署で10日かかる。
^ 例外的に2008年8月1日に奄美大島で地上デジタルテレビジョン放送の中継局(名瀬中継局)が開局するため、同年7月28日から8月3日ごろまでアイランド・ポニー号が活動していた。そのときのメイツは米澤恵美子と、栄徳多賀子。
^ この場合は局のラジオカーでなくレンタカー(トヨタレンタリース鹿児島各店が必ず協力する)を借りて放送機材を積み込む
^ 有名な早口言葉の「生麦、生米、生卵」を掛けている
- ^ ab2009年6月24日『城山スズメ・私の熱闘パワフルプロ野球!』において彼女がゲスト出演した時に発言
外部リンク
- ポニーの中継のぞき見隊