キャッシュ・フロー








キャッシュ・フロー(cash flow、現金流量)とは、現金の流れを意味し、主に、企業活動や財務活動によって実際に得られた収入から、外部への支出を差し引いて手元に残る資金の流れのことをいう。
損益計算書と異なり、現金収支を原則として把握するため、将来的に入る予定の利益に関してはキャッシュフロー計算書には含まれない。


キャッシュ・フロー会計(cash flow accounting)とは、企業の経営成績を現金・預金の増減をもとに明らかにするという会計手法のことである。欧米では古くからキャッシュ・フロー会計にもとづくキャッシュ・フロー計算書(Cash flow statement, C/F)の作成が企業に義務付けられている。


日本では、1999年度からは、上場企業は財務諸表の一つとしてキャッシュ・フロー計算書を作成することが法律上義務付けられている。




目次






  • 1 種類


    • 1.1 営業キャッシュ・フロー


    • 1.2 投資キャッシュ・フロー


    • 1.3 財務キャッシュ・フロー


    • 1.4 合計




  • 2 関連項目


  • 3 出典





種類



営業キャッシュ・フロー


日常的な、生産・営業活動によって稼得する現金と、それに要する現金コストの収支のことであるが、税の支払のように他のキャッシュフローに区分されないものも含まれる。
1万円現金で売り上げて給料で現金6千円を支払い預金に1百円の利子がついた場合、営業キャッシュ・フローは4千1百円の黒字。ただし、利息の受取額は投資キャッシュフローに含めて考えることもできる(借入金による利息の支払額が発生した場合は、財務キャッシュフローに含めることもできる)。東京証券取引所ジャスダック市場では、5期連続で営業キャッシュ・フローが赤字の上場企業は、上場廃止基準により上場廃止となる[1]



投資キャッシュ・フロー


工場新設やビル建設・トラック購入などの設備投資・有価証券投資に要する現金支払いと資産売却による収入のこと。5千円で工場を建てたら、投資キャッシュ・フローは5千円の赤字。



財務キャッシュ・フロー


財務活動による現金の収支のこと。借金を1千円返し新たに2千円借り入れた場合、財務キャッシュ・フローは1千円の黒字。



合計


上記の3つのキャッシュ・フローを合算すると1百円の黒字となる。この収支は保有する現預金の増減に帰結する。



関連項目



  • 国際会計

  • 財務諸表

  • キャッシュ・フロー計算書

  • キャッシュ・フロー評価

  • キャッシュ・フロー経営

  • キャッシュ・フロー見積法

  • EBITDA



出典





  1. ^ 上場廃止基準概要(JASDAQ)日本取引所グループ









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