伝説のチャンピオン










































伝説のチャンピオン

クイーンシングル
初出アルバム『世界に捧ぐ』
B面
ウィ・ウィル・ロック・ユー
リリース
1977年10月7日
ジャンル
スタジアム・ロック
時間
2分59秒
レーベル
EMI、Elektra
作詞・作曲
フレディ・マーキュリー
プロデュース
マイク・ストーン
チャート最高順位


  • 2位(イギリス、全英シングルチャート)[1]

  • 4位(アメリカ、Billboard Hot 100)[2]



クイーン シングル 年表






ロング・アウェイ
(1977年)

伝説のチャンピオン / ウィ・ウィル・ロック・ユー
(1977年)

永遠の翼
(1978年)











ミュージックビデオ

「We Are The Champions」 - YouTube


テンプレートを表示

伝説のチャンピオン」(でんせつのチャンピオン、We Are the Champions)は、イギリスのロックバンド、クイーンの楽曲である。作詞・作曲は、フレディ・マーキュリー。




目次






  • 1 概要


  • 2 批評


  • 3 曲の形式


  • 4 ミュージック・ビデオ


  • 5 プレイヤー


  • 6 シングル収録曲


  • 7 この楽曲が使用されたもの


  • 8 カヴァー


  • 9 脚注





概要


初出アルバムは1977年の『世界に捧ぐ』[3]。1975年リリースの『オペラ座の夜』に収録された「ボヘミアン・ラプソディ」よりも曲自体は先に完成していたが、フレディの「時期が早すぎる」という判断で発表を先送りした。1985年にロンドンのウェンブリー・スタジアムで開催されたチャリティー・コンサート「ライブエイド」出演時に演奏された楽曲の一つ[4] 。この時の音源は、映画『ボヘミアン・ラプソディ』で使用され、同映画のサウンドトラック盤『ボヘミアン・ラプソディ (オリジナル・サウンドトラック)』に収録されている。


先行シングルとして「ウィ・ウィル・ロック・ユー」との両A面で発売され、全英最高2位、全米最高4位の売り上げを記録し、アメリカにおいてはその時点で最も売れたクイーンの曲となった。この2曲は、両者がラジオで続けて流されることの多かったアメリカを中心に、つながった1曲と解釈されることが多く、発表以降のクイーンのライヴでも決まって最後に2曲続けて演奏される、テーマソング的な地位を占めることとなった。1986年にアルバム「カインド・オブ・マジック」の発売にあわせて敢行されたツアーでは、両曲の間に、心の絆(Friends Will Be Friends)を挟むかたちで演奏された。



批評


シングルが発売された当時は「歌詞のチャンピオンというのは自分たちのことを指し、自分たちが世界一だと思い上がっているのではないか」と批判されたが、後にブライアン・メイは「この曲は自分たちをチャンピオンだと歌っているのではなく、世界中の一人ひとりがチャンピオンなのだと歌っている」と反論している。


NME誌に至っては、この曲がイギリスじゅうのサッカーの試合で使用されるようになったことを受け、『あの曲は世界中のサッカーファンのために作られたようなものだよ。あっというまにスタンド席でヒットするだろうね。バカな奴らにはピッタリな作戦だ』と、サッカーファンまで敵に回すような記事を掲載した。さらに、パンクが世界的にブームになり始めた1977年以降、「時代遅れ」として非難し、アルバム『ジャズ』が発表された際には「あなたに耳の聞こえない親戚がいたら、是非クリスマスの贈り物には『ジャズ』を差し上げて下さい」とまで腐した。


2011年に英ゴールドスミス大学の研究チームは、音楽心理分析学の観点から、『伝説のチャンピオン』はポップ・ミュージック史上最もキャッチーな曲だという研究結果を発表した。彼らは被験者を使った実験を通じて、一緒に口ずさみたくなるようなヒット曲は総じて次のような要素を持つことを見出した。(1) 長くて起伏も細やかなフレーズを含んでいること。(2) 曲のフックとなるところではピッチが高低に急激に変化すること。(3) ボーカルは男性であること。(4) 男性ボーカルが高音部で特徴的なボーカルを聴かせること。そしてこれら4要素を最もよく兼ね備えた曲は『伝説のチャンピオン』だとし、これに続くものとしてヴィレッジ・ピープルの『Y.M.C.A.』、ヨーロッパの『ファイナル・カウントダウン』、ジ・オートマティック(英語版)の『モンスター(英語版)』を挙げた[5][6]



曲の形式


ハ短調(Cマイナー)でピアノとヴォーカルのみの弾き語りからスタートし、前半は落ち着いたバラード調。その後曲のタイトルを歌詞にしたヘ長調(Fメジャー)に転調してサビに移る。これを2コーラス繰り返し、最後に再びサビに移ってエンディングを迎える。


アルバム収録版の最後は"We are the champions……"という歌詞の後で打ち鳴らされるCメジャーの音でカットアウトされて終わっているが、ライヴでは"of the world."まで歌いきってFメジャーの完全終止形で終わることが多い。



ミュージック・ビデオ


ミュージック・ビデオでは、ステージで演奏しているメンバーと、白と黒のタイツを身に着けたマーキュリーがスタンドマイクで歌う様子が収められている。曲の後半には、観客をバックに上からのカメラに向かってマーキュリーが歌い、カメラが一気にからマーキュリーを下から見上げるように写すのと同時に、マーキュリーと観客が高らかに手を振り上げている。曲の最後には、Cメジャーの音の中で観客が騒ぎ立てている様子が静かに映し出される。このPVではクイーンのファンクラブのメンバーが観客として出演しており、撮影終了後には特別コンサートが行われた。



プレイヤー




  • フレディ・マーキュリー - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル、ピアノ


  • ブライアン・メイ - エレクトリック・ギター、バッキング・ボーカル


  • ロジャー・テイラー - ドラムス、バッキング・ボーカル


  • ジョン・ディーコン - エレクトリックベース



シングル収録曲




























7インチシングル(1977年発売)
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 伝説のチャンピオン
We Are the Champion
フレディ・マーキュリー 3:00
2. ウィ・ウィル・ロック・ユー
We Will Rock You
ブライアン・メイ 2:00
合計時間:
5:00

































3インチシングル(1988年発売)
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 伝説のチャンピオン
We Are the Champion
フレディ・マーキュリー 3:02
2. ウィ・ウィル・ロック・ユー
We Will Rock You
ブライアン・メイ 2:02
3. ファット・ボトムド・ガールズ
Fat Bottomed Girls
ブライアン・メイ 3:23
合計時間:
8:27



























CDシングル(1992年発売)
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 伝説のチャンピオン
We Are the Champion
フレディ・マーキュリー 2:59
2. ウィ・ウィル・ロック・ユー/伝説のチャンピオン
We Will Rock You/We Are the Champion
ブライアン・メイ/フレディ・マーキュリー 5:00
合計時間:
7:59


この楽曲が使用されたもの


その内容から、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と並んでサッカーを初めとした世界的なスポーツ番組で定番的に用いられる曲となっている。




  • 国際サッカー連盟(FIFA)主催のサッカー大会。


  • 欧州サッカー連盟(UEFA)主催のサッカー大会の決勝戦後の表彰式。


  • ウイニングイレブン2002でのエンディング曲。


  • NBAファイナルで優勝チーム決定後の表彰式。


  • プロレスのタッグチーム、ダイナミック・デュオ(ジノ・ヘルナンデス&クリス・アダムス)の入場テーマ曲。


  • 大井競馬におけるJPN1、S1競走のウイニングラン。

  • 近年、Jリーグやプロ野球の優勝決定時にスタジアムで流れることも多い。


  • 1990年の鈴鹿8時間耐久レースでのエディローソンによるウイニングランの際の場内BGM。


  • JFN(TFM系)のラジオミニ番組「MY OLYMPIC」エンディング曲。


  • 東芝のgigabeatのCM(クイーンのオリジナル版を含め、他の歌手による歌唱のバージョンもある)。


  • UCCの缶コーヒー「MAJOR」のCMソング(1993年)。


  • 医薬部外品移行当初の大正製薬・リポビタンDのCMソングにも使用されていた。


  • スズキ・スイフトのCMソング。

  • 映画『ROCK YOU!』


  • Canon EOS Kiss X7のCMソング。


  • 大学ラグビー選手権決勝、表彰式後のイベントにおいて(2019年明治大学優勝時)。



カヴァー




  • 矢野顕子は、1979年にインストゥルメンタルでカヴァーしている。「QUEEN SONGS」収録。


  • アンジェラ・アキはかねてからライブで自分のテンションを高めようと、この曲をはじめクイーンの曲をカヴァーしていたという。2006年の日本武道館のライブでもこの曲をカヴァーした。

  • アメリカのロックバンド、グリーン・デイも2005年のLIVE 8のライブでこの曲をカバーした。

  • アコーディオニストのcobaがインストゥルメンタルとしてカバーした。

  • オペラ歌手の錦織健がNHKの「スタジオパークからこんにちは」に出演した際(2006年2月21日)歌唱した。錦織は高校時代にバンドでクイーンのコピーをしていたことでも知られる。


  • 1992年のフレディ・マーキュリー追悼コンサートでは、ライザ・ミネリとフレディを除くクイーンメンバー、そしてその日の出演者全員によって歌われ、コンサートの掉尾を飾った。


  • 女王様(爆風スランプのパッパラー河合)が、「我ら横綱」なるタイトルをつけ、日本的解釈による直訳でカヴァーしたこともある。


  • THE ALFEEは、ライブで「CAN'T STOP LOVE!」の後を受けて演奏する事がある。また、アンコールの出し物のコーナーで、桜井賢が歌う事もある。

  • 2017年7月、俳優の長谷川博己が、トヨタ自動車「エスクァイア」のCMで、ミュージカル風にカバーしている。



脚注


[ヘルプ]




  1. ^ UK Singles Chart Chartstats.com (2019年1月2日閲覧)


  2. ^ Billboard allmusic.com (2019年1月2日閲覧)


  3. ^ BRITs 25 Song Award: We Are The Champions – Queen BBC2019年1月2日閲覧


  4. ^ "Sacha Baron Cohen to play Freddie Mercury" BBC News 2019年1月2日閲覧


  5. ^ NME.COM / IPC Media (2011年10月3日). “「音楽史上最も憶えやすいキャッチーな曲」にクィーンの“伝説のチャンピオン”が認定”. RO69. ロッキング・オン. 2013年9月8日閲覧。


  6. ^ “We Are The Champions voted catchiest pop song of all time... by scientists” (英語). Daily Mail (2011年9月29日). 2013年9月8日閲覧。






Popular posts from this blog

Full-time equivalent

Bicuculline

さくらももこ