博報堂
本社(赤坂Bizタワー) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 日本 〒107-6322 東京都港区赤坂五丁目3番1号 赤坂Bizタワー 北緯35度40分23.6秒 東経139度44分11秒 / 北緯35.673222度 東経139.73639度 / 35.673222; 139.73639 |
設立 | 1924年(大正13年)2月11日 (株式会社内外通信社) |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 8010401024011 |
事業内容 | 総合ブランディングサービス メディアサービス クリエーティブ コンテンツ事業 プロモーション イベント e-ソリューション コーポレート・コミュニケーション |
代表者 | 水島正幸(代表取締役社長) |
資本金 | 358億4,800万円 |
売上高 | 6,587億5,700万円(2015年3月期) |
総資産 | 3,479億1,200万円(2015年3月) |
従業員数 | 3,107人 (2011年4月現在、契約社員含む) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | 博報堂DYホールディングス 100% |
関係する人物 | 瀬木博尚、瀬木博政、近藤道生、磯辺律男、成田純治、戸田裕一 |
外部リンク | http://www.hakuhodo.co.jp/ |
株式会社博報堂(はくほうどう、Hakuhodo Inc.)は、日本の広告代理店。
大広、読売広告社、博報堂DYメディアパートナーズとともに、博報堂DYホールディングスの中核企業の一社である。
目次
1 概要
2 沿革
3 歴代社長・会長
4 企業体質
5 制作
6 博報堂生活総合研究所
7 雑誌「広告」
8 主な制作
9 企業の情報危機管理
10 事件・不祥事
10.1 郵便料金割引制度の不当利用
11 本社所在地
12 関連企業
13 国内支社/子会社/営業所
14 海外支社/子会社/営業所
15 博報堂出身の著名人
16 博報堂出身のクリエイター
17 脚注
18 関連項目
19 外部リンク
概要
1895年(明治28年)10月、教育雑誌の広告取次店として設立。廣告社(1888年創業)と並び日本の広告黎明期から活動を続ける広告代理店である。
2003年10月に大広・読売広告社と経営統合し、博報堂DYホールディングスを設立。国内1位の電通と合わせて、広告代理店の二大巨頭という意味で「電博」(でんぱく)と総称されている。しかし、近年は大規模な海外広告会社を傘下に加えている電通との差は広がりを見せている。
また、経営統合に伴い、博報堂を含め3社のメディア枠仕入れ部門は博報堂DYメディアパートナーズに移管されたため、博報堂DYグループの1社として媒体社に対してより大きな影響力を持つこととなった。
2008年5月、赤坂サカスにある赤坂Bizタワーに本社を移転。先に移転を完了していた博報堂DYメディアパートナーズとの連携を強めた。その後もグループ企業が赤坂に集結している。
過去にはマッキャンエリクソンと業務提携を行っていたが、現在は、オムニコム系列のTBWAと共同出資し、TBWA/Hakuhodoを東京に設立。
沿革
- 1895年10月 瀬木博尚によって創業。社名の由来は、瀬木の経営理念「博く、華客に奉仕報酬する」から。
- 1924年2月11日 法人に改組。
- 1950年8月 株式会社内外通信社博報堂に商号変更。
- 1955年4月 株式会社博報堂に商号変更。
- 2001年10月26日 大広ならびに読売広告社との間で、業務提携契約を締結。
- 2002年12月2日 共同持ち株会社の設置による経営統合で合意。
- 2003年10月1日 株式会社博報堂DYホールディングス設立、完全子会社となる。
- 2008年5月1日 本社を赤坂サカス内赤坂Bizタワーに移転。
神田錦町の旧本社ビルは1930年竣工(後年増築)の、岡田信一郎設計の様式建築であった。2009年に近隣地権者と共同での再開発により取り壊されたが、その後、複合ビル「テラススクエア」内に外観が再現された。[1][2]
歴代社長・会長
期間 | 社長 | 会長 | |
---|---|---|---|
1895年10月 | 1938年12月 | 瀬木博尚 | なし |
1939年1月 | 1965年12月 | 瀬木博信 | |
1966年1月 | 1972年12月 | 瀬木庸介 | 瀬木博政 |
1973年1月 | 1975年6月 | 福井純一 | |
1975年7月 | 1983年11月 | 近藤道生 | |
1983年12月 | 1994年1月 | 磯邊律男 | 近藤道生 |
1994年2月 | 2000年1月 | 東海林隆 | 磯邊律男 |
2000年2月 | 2003年9月 | 宮川智雄 | 東海林隆 |
2003年10月 | 2010年5月 | 成田純治 | 宮川智雄 |
2010年6月 | 2017年4月 | 戸田裕一 | 成田純治 |
2017年4月 | 現在 | 水島正幸 | 戸田裕一 |
企業体質
- 創業家である瀬木一族は、現在も博報堂DYホールディングスの大株主であるが、オーナーではなくなっている。また、財務省(旧大蔵省)出身者が、2代続けて社長となったことがあった。
- 無借金経営でも知られる。自社ビルは所有していない。2008年5月には、芝浦、汐留に分散していたグループを赤坂サカス内赤坂Bizタワーに集めている。また、関連会社の博報堂プロダクツなどは、豊洲に集合している。
制作
大貫卓也をはじめ、箭内道彦や佐藤可士和、佐野研二郎など数多くの著名なクリエイターを輩出(既に全員退社)。
カンヌ国際広告祭でグランプリを2度受賞したことがあるため、カンヌ国際広告祭事務局から特別賞を贈られている。受賞は広告代理店では世界で7社、アジアでは博報堂1社であり、「クリエイティブの博報堂」とも呼ばれた。しかし、実際には、近年の広告賞の受賞数は総じて低迷し、近年の受賞数は電通の半分程度になっている。[3][4]
- 1994年、多摩美術大学卒の元アートディレクター、東海林隆が代表取締役社長に就任。現在の博報堂DYホールディングス代表取締役社長・戸田裕一、博報堂DYメディアパートナーズ代表取締役社長・佐藤孝はともに制作局コピーライター出身。
博報堂生活総合研究所
博報堂生活総合研究所は博報堂グループのシンクタンクである。『「分衆」の誕生』等の著書がある。現在の所在地は博報堂本社のある赤坂Bizタワー内。
雑誌「広告」
博報堂広報室名義で年4回出版される雑誌「広告」を出版している。
広告賞は雑誌などの掲載歴が無いと応募出来ず、通常広告掲載には高額な媒体費が発生する。広告賞獲得を目的とした博報堂制作の広告がほぼ無償で掲載出来るため、情報を整理した一般掲載されない特別な広告を掲載し、広告賞などに応募してきた。博報堂が受賞歴の多い理由にも、この雑誌の存在が挙げられる。[5]
主な制作
- アサヒスーパードライ
- フロムエー
タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」- 伊右衛門
ソニープレイステーション
- Jリーグ
- スポーツ振興くじ
- Qoo
- 暴君ハバネロ
KDDI(au)「LISMO」- スパイダーマン
花王アジエンス- 花王カワイイをつくる.com
日産自動車「X-Trail」
はねるのトびら×NISSAN
- 表参道akarium
- 東京ミレナリオ
- MidTown Project
- チーム・マイナス6%
- TAP TOKYO
愛・地球博日立グループ館
ダイハツ工業「Boon」
企業の情報危機管理
博報堂のCC(コーポレートコミュニケーション)局の中に、企業の情報危機を管理する部門が存在する。雪印事件を契機として設置された部署で、企業の不祥事等、問題発生時の経営陣による、マスコミ対応や消費者対応などのをナレッジパッケージをクライアントに提供している。
事件・不祥事
郵便料金割引制度の不当利用
2008年11月、障害者団体の定期刊行物に適用される郵便料金割引制度を不当に利用し、家電量販店企業のベスト電器のチラシを2年半にわたり計約1100万通送っていたことが判明した。顧客から「問題があるのでは」と指摘され取りやめた。この制度の利用は博報堂関連会社である博報堂エルグ(福岡県本拠・2009年9月30日営業停止)が提案し、勧めたため、企業が採用した[6]。その後、大阪地検特捜部によって翌年春にこの事案に関与した幹部らが逮捕・起訴された。これを受けて内部処分も同時に行われた。再発防止案及び内部処分
本社所在地
東京都港区赤坂五丁目3番1号 赤坂Bizタワー
関連企業
博報堂DYホールディングス 持株会社
博報堂DYメディアパートナーズ メディア事業部門を移管- 大広
- 読売広告社
- HAKUHODO DESIGN
- 博報堂クリエイティブ・ヴォックス
- 博報堂C&D
TBWAHAKUHODO(旧博報堂G1)- TBWAHAKUHODO INTERNATIONAL
- 博報堂生活総合研究所
- 博報堂ブランドコンサルティング
- 博報堂DYデジタル
- 博報堂スポーツマーケティング
- 博報堂ケトル
- 博報堂ネットプリズム
- 博報堂プロダクツ
- 博報堂アイ・スタジオ
- 財団法人 博報児童教育振興会
- シーエー・エイチ
- 株式会社 STEVE N' STEVEN
D.A.コンソーシアムホールディングス
- デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム
国内支社/子会社/営業所
- 博報堂関西支社
- 博報堂京都営業所
- 博報堂中部支社
- 博報堂九州支社
- 博報堂鹿児島営業所
- 北海道博報堂
- 青森博報堂
- 盛岡博報堂
- 秋田博報堂
- 仙台博報堂
- 福島博報堂 本社
- 福島博報堂 郡山支社
- 新潟博報堂
- 北陸博報堂 本社
- 北陸博報堂 富山支社
- 静岡博報堂
- 静岡博報堂 浜松営業所
- 中国博報堂
- 四国博報堂 本社
- 四国博報堂 愛媛支社
- 博報堂エルグ(九州)
- アドスタッフ博報堂(沖縄)
- 博報堂DYメディアパートナーズ関西支社
- 博報堂HANAVI
- 博報堂アイ・スタジオ
- 博報堂DYトータルサポート
- 博報堂DYキャプコ
- 博報堂DYアイ・オー
- 中央アド新社
- 関西どっとコム
- エビデンスラボ
- ジー・プラン(Gポイント )
- スパイスボックス
- ビバ横丁ドットコム
- 博報堂ネットプリズム
- A/H PROJECT(ADKとの合弁会社)
- BrandXing
- ブレインズワーク・アソシエイツ
- 博報堂健康保険組合
- 博報堂企業年金基金
海外支社/子会社/営業所
- Hakuhodo France S.A.S.(博報堂フランス)
- Agence 154 S. A.(パリ)
- TBWAG1 S.A.S.(パリ)
- Hakuhodo Deutschland GmbH.(博報堂ドイツ)
- Head Office (Düsseldorf) / Frankfurt Office / Hamburg Office / Munich Office
- HDD GmbH
- Im Wehrhahn-Center Wehrhahn 33, 40211 Dusseldorf, GERMANY
- Damm Agentur für Marketing und Kommunikation GmbH
- Tequila Hakuhodo Ltd(博報堂ロンドン)
- Group Nexus/H Ltd.
- Multimedia House, Hill St.
- Nexus/H UK Ltd. (Tunbridge Wells)
- Media by Design (Tunbridge Wells)
- Mustoes Ltd.
- HLL (London)
- Hakuhodo Inc., China Representative Office(中国駐在員事務所)
- Shanghai Hakuhodo Advertising Co., Ltd.(上海博報堂)
- Beijing Hakuhodo(北京博報堂)
- Guangzhou Hakuhodo(広州博報堂)
- Shanghai Advertising Ltd.(上海広告)
- Branch Office : Beijing(北京)
- Guangdong GDAD-Hakuhodo Advertising Co., Ltd.(広東省広博報堂広告)
- Guangdong GDAD Delphys Hakuhodo Advertising Co., Ltd.(広東省広代思博報堂広告)
- Beijing Delphys Hakuhodo Advertising Co., Ltd.(北京代思博報堂広告)
- TBWAHAKUHODO China (広州天博広告)
- Hakuhodo Hong Kong Ltd.(博報堂香港)
- Hakuhodo Inc., Asian Market Design Office (China)(博報堂グローバルMDセンター・アジアオフィス(中国))
- Hakuho Communications Inc.(博報廣告)
- Taiwan Hakuhodo Media Inc.(台湾博報堂媒体)
- Hakuhodo Percept Pvt. Ltd.(博報堂パーセプト)Head Office (New Delhi)
- Hakuhodo Percept Pvt. Ltd. Branch Office : New Delhi, Mumbai, Bangalore, Chennai
- H&H Communications Pvt. Ltd. (New Delhi)
- Percept/H Pvt. Ltd.(パーセプトH)Head Office (Mumbai)
- Branch Office : New Delhi, Lucknow, Chennai, Bangalore,Pune, Baroda, Indore
- Imageads Services Pvt. Ltd. (Mumbai)
- AMO Communication Pvt. Ltd. (Mumbai)
- Percept Swift Advertising Pvt. Ltd. (Indore)
- P.T. Hakuhodo Indonesia(博報堂インドネシア)
- Hakuhodo Cheil Inc.(博報堂チェイル【博報堂韓国】)
- comON21 Co., Ltd.
- Hakuhodo Malaysia Sdn. Bhd.(博報堂マレーシア)
- People'n Rich-H Sdn. Bhd.
- Hakuhodo Singapore Pte. Ltd.(博報堂シンガポール)
- Thai Hakuhodo Co., Ltd.(タイ博報堂)
- Hakuhodo(Bangkok)Co., Ltd.(博報堂バンコク)
- Media Intelligence Co., Ltd.
- Foresight Research Co., Ltd.
- Delphys Hakuhodo(Thailand)Co., Ltd.
- Hakuhodo & Saigon AdvertisingBS「 Co., Ltd.(博報堂SAC)
- Inpress Advertising FZ-LLC
- Percept Gulf FZ-LLC (subsidiary of Percept/H Pvt. Ltd.)
- Mendelsohn | Zien Advertising LLC
- MJW Hakuhodo Pty. Ltd. Head Office (豪州博報堂)(Sydney)
- MJW Hakuhodo Pty. Ltd. Branch Office: Melbourne
- Mountain Studios Pty. Ltd. (Sydney)
- MJW Advertising Brisbane Pty. Ltd. (Brisbane)
博報堂出身の著名人
小原裕貴(元ジャニーズJr)
梅田晴夫(劇作家)
逢坂剛(直木賞作家)
工藤直子(詩人、児童文学作家)
天野祐吉(評論家)
五十嵐壮太郎(ドリパス創業者)
酒井順子(エッセイスト)
川又千秋(作家)
高平哲郎(編集者、評論家)
木坂涼(詩人、児童文学作家、翻訳家)
竹中あこ(歌手、通訳、エッセイスト)
田名網敬一(イラストレーター)
野村豊和(柔道家・ミュンヘン五輪金メダリスト。甥にアテネ五輪・金メダリスト野村忠宏)
おかざき真里(漫画家)
長谷部健(渋谷区長)
秋原正俊(北胤 映画監督)
生島淳(スポーツライター)
王理恵(タレント、野菜ソムリエ)
横内清光(文教大学情報学部教授)
菊地広哉(インターナショナル・マネジメント・グループ日本支社(IMGジャパン代表)
佐々木大輔(freee創業者・社長)
藤岡真(ミステリー作家)
中川淳一郎(PRプランナー、フリーライター、編集者)
中谷彰宏(作家、俳優)
藤巻直哉(藤岡藤巻、ミュージシャン)
マサーシー(TBS系「学校へ行こう !」 東京ラブストーリー ナルシスト風東大生役)
鷲田祐一(一橋大学大学院経営管理研究科教授)
田邊博崇(元モデル)
スージー鈴木(音楽評論家、野球評論家)
西川文二(ドッグインストラクター)
和泉淳一(ITクリエイター/元ガールズゲート代表)
猪野仁志(グルノーブル・フット38ゼネラル・ディレクター)
高松雄康(アットコスメ取締役チーフマーケティングオフィサー)
原田曜平(若者研究家)
佐々木圭一(コピーライター)
博報堂出身のクリエイター
藤井達朗(CMプランナー/コピーライター)
小島厚生(コピーライター)
泉屋政昭(クリエイティブディレクター/アートディレクター)
眞木準(コピーライター)
黒須美彦(クリエイティブディレクター)
大貫卓也(アートディレクター)
鈴木聡(脚本家・演出家/コピーライター)
筧裕介(ソーシャルデザイン)
笠井修二(アートディレクター)
谷山雅計(コピーライター)
米村浩(クリエイティブディレクター)
小霜和也(コピーライター)
前田知巳(コピーライター)
佐藤可士和(アートディレクター)
箭内道彦(クリエイティブディレクター/風とロック 代表)
手島領(アートディレクター)
内藤まろ (監督/文筆家/イラストレーター/クリエイティブディレクター)
小西利行 (クリエイティブディレクター)
金子敦(アートディレクター)
後智仁(アートディレクター)
佐野研二郎(アートディレクター)
森本千絵 (グラフィックデザイナー/アートディレクター)
佐藤夏生(クリエイティブディレクター)
室井淳司(クリエイティブディレクター)
渡辺潤平(コピーライター)- 馬場正尊(建築家)
脚注
^ 築80年 解体中の旧本館 博報堂が復元を検討 中日新聞(CHUNICHI Web) 2010年4月7日
^ 住友商事ニュースリリース[1]
^ 電通広告賞受賞歴
^ 博報堂カンヌ広告祭2011年受賞数
^ 石川 三郎. 裏から見た広告業界. ISBN 4753916553.
^ 広告1100万通を低料金発送 博報堂、ウイルコに委託 西日本新聞 2008年11月8日
関連項目
- 広告代理店
- 大広
- 読売広告社
- チーム・マイナス6%
- 児玉誉士夫
博報堂ラグビー部 - ラグビー部。2015年現在、関東社会人リーグ2部に所属。
外部リンク
- 公式サイト
- 博報堂生活総合研究所
- 博報堂若者生活研究室
- 雑誌「広告」
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