成田空港第2ターミナルシャトルシステム
成田空港第2ターミナルシャトルシステム | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 千葉県成田市 成田国際空港 第2ターミナル |
種類 | 新交通システム |
開業 | 1992年12月6日 |
廃止 | 2013年9月27日 |
運営者 | 成田国際空港株式会社 |
詳細情報 | |
総延長距離 | 279 m |
路線数 | 1路線 |
駅数 | 2駅 |
路線図 | |
成田空港第2ターミナルシャトルシステム(なりたくうこうだい2ターミナルシャトルシステム)は、かつて千葉県成田市にある成田国際空港で1992年(平成4年)から2013年(平成25年)まで運用されていた空気浮上式移動システムである。
目次
1 概要
2 車両
3 シャトルシステムの法的位置
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
概要
1992年12月6日の第2ターミナル開業に際し導入された[1]。ターミナルのメインビルと279m離れたサテライトビルを約1分で結び[1]、制限区域内の旅客は無料で利用できた。
ハードウェアは日本オーチス・エレベータ製のオーチス・ホバーである。浮上については空気浮上方式で、移動についてはケーブルによって駆動されるためケーブルカーと同様のものと言えなくもないが、法規上は水平エレベーターという扱いとしていた[1]。各シャトルに車輪はなく、代わりに圧縮空気により約1mm浮上していた[1]。同種のシステムとしては日本初、かつ空港への導入も初であった。
2013年9月27日以降メインビルとサテライトビル間の移動が動く歩道を併設した連絡通路により行われることとなり、同日付でシャトルの運行は終了し、後に撤去された[2]。
車両
主要諸元 | |
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電気方式 | 単相交流 240 V |
最高速度 | 20 km/h |
車両定員 | 150 人 |
自重 | 空車時 13.6 t 満載時 24.55 t |
車体長 | 16,545 mm |
車体幅 | 2,921 mm |
車体高 | 3,125 mm |
車体 | ガラス繊維強化プラスチック |
駆動方式 | 巻上機 サイリスタレオナード方式直流電動機(本館機械室設置) |
制御装置 | PLC 2台(運行用、チェック用) 近接センサー 電磁リレー 速度検出器 信号伝送装置 等 |
当システムで使用されていたシャトル車両のうち2両が、国道296号沿いにある空の駅「風和里しばやま」近くの公園(地図)に静態保存されている[3]。
シャトルシステムの法的位置
当システムは新交通システムということで、新東京国際空港公団(当時)を所管する運輸省航空局(当時)と協議し、同省地域交通局へ照会した結果、空港内という設置状況など総合的に考慮し、地方鉄道法には該当されないとの判断であった。
公団では安全性については、建物内付属の水平移動エレベーターとして捉え、建設省(当時)において建築基準法第38条の規定に基づく性能評定の審議を受け、1990年(平成2年)1月建設大臣より認可された。
脚注
- ^ abcdけいてつ協会 『知られざる鉄道』 JTB、1997年、p.150。
^ “成田空港に新連絡通路が完成”. 日本経済新聞. (2013年9月21日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2004H_Q3A920C1CC1000/ 2014年10月27日閲覧。
^ “空港シャトル、第二の人生=2億人運んだ成田名物-千葉”. 時事ドットコム. (2014年7月31日). オリジナルの2015年1月24日時点によるアーカイブ。. https://archive.is/20150124193401/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201407/2014073100084 2015年1月25日閲覧。 (Archive.is)
関連項目
- 新交通システム
- 空気浮上式鉄道
- トラックト・ホバークラフト
- アエロトラン
- オーチス・ホバー
ウイングシャトル(関西国際空港第1ターミナルにある自動案内軌条式旅客輸送システムでターミナル本館と南北ウイングを結ぶ連絡手段)
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、成田空港第2ターミナルシャトルシステムに関するカテゴリがあります。
- 成田国際空港公式ウェブサイト
- 株式会社 NAAエレテック
成田なんでも百科(成田市) - ウェイバックマシン(2007年9月28日アーカイブ分)
座標: 北緯35度46分28.7秒 東経140度23分26.2秒 / 北緯35.774639度 東経140.390611度 / 35.774639; 140.390611
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