1975年の日本シリーズ
1975年の日本シリーズ | |||||||
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ゲームデータ | |||||||
試合日程 | 1975年10月25日-11月2日 | ||||||
最高殊勲選手 | 山口高志 | ||||||
敢闘選手 | 山本浩二 | ||||||
チームデータ | |||||||
阪急ブレーブス (パ) | |||||||
監督 | 上田利治 | ||||||
シーズン成績 | 64勝59敗7分 (前期1位/PO優勝) | ||||||
広島東洋カープ(セ) | |||||||
監督 | 古葉竹識 | ||||||
シーズン成績 | 72勝47敗11分 (シーズン1位) | ||||||
日本シリーズ
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1975年の日本シリーズ(1975ねんのにっぽんシリーズ、1975ねんのにほんシリーズ)は、1975年10月25日から11月2日まで行われたセ・リーグ優勝チームの広島東洋カープとパ・リーグ優勝チームの阪急ブレーブスによる第26回プロ野球日本選手権シリーズである。
広島は初めての日本シリーズ出場。阪急の上田監督、広島の古葉監督は共に広島OBで、広島OB同士による初の日本シリーズとなった(両者は1984年でも再び対戦している)。
阪急が6度目のシリーズ出場で初優勝。阪急は前期優勝の後、プレーオフで近鉄を破ってパ・リーグ代表として出場したが、年間順位では2位であった(1位は近鉄)。年間順位が2位以下のチームが日本シリーズで優勝したのはこの年の阪急が初である。
目次
1 試合結果
1.1 第1戦
1.2 第2戦
1.3 第3戦
1.4 第4戦
1.5 第5戦
1.6 第6戦
2 表彰選手
3 テレビ・ラジオ中継
3.1 テレビ中継
3.2 ラジオ中継
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
試合結果
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
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10月25日(土) | 第1戦 | 広島東洋カープ | 3-3 | 阪急ブレーブス | 阪急西宮球場 |
10月26日(日) | 第2戦 | 広島東洋カープ | 1-5 | 阪急ブレーブス | |
10月27日(月) | 移動日 | ||||
10月28日(火) | 第3戦 | 阪急ブレーブス | 7-4 | 広島東洋カープ | 広島市民球場 |
10月29日(水) | 第4戦 | 雨天中止 | |||
10月30日(木) | 阪急ブレーブス | 4-4 | 広島東洋カープ | ||
10月31日(金) | 第5戦 | 阪急ブレーブス | 2-1 | 広島東洋カープ | |
11月1日(土) | 移動日 | ||||
11月2日(日) | 第6戦 | 広島東洋カープ | 3-7 | 阪急ブレーブス | 阪急西宮球場 |
優勝:阪急ブレーブス(初優勝) |
第1戦
10月25日 阪急西宮球場 入場者:24694人
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 1 |
阪急 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0 |
- (延長11回)
- 広 : 外木場、金城
- 急 : 足立、山口
本: 急 – 大熊1号ソロ(1回・外木場)、マルカーノ1号2ラン(1回・外木場)
審判:球審…久喜、塁審…山本文・道仏・岡田和、外審…大野・谷村- 試合時間:4時間29分
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この試合の所要時間4時間29分は当時のシリーズ最長試合時間を9年ぶりに更新するものであり、試合時間が4時間を越えるのもこれが初めてであった[要出典]。
公式記録関係(日本野球機構ページ)
第2戦
10月26日 阪急西宮球場 入場者:36418人
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 1 |
阪急 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | X | 5 | 8 | 1 |
- 広 : 佐伯、渡辺弘、池谷、宮本幸、若生
- 急 : 山田
勝: 山田(1勝) 敗: 佐伯(1敗)
本: 広 – シェーン1号ソロ(8回・山田)
審判:球審…谷村、塁審…大野・山本文・道仏、外審…平光・岡田豊- 試合時間:3時間20分
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広島の5番手投手として登板した若生は、阪神在籍時代の1964年の第6戦以来11年ぶりのシリーズ登板となったがこれはシリーズ最多ブランク登板となった[1][要出典]。
公式記録関係(日本野球機構ページ)
第3戦
10月28日 広島市民球場 入場者:25000人
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪急 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 18 | 1 |
広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 4 | 6 | 1 |
- 急 : 山口
- 広 : 金城、渡辺弘、池谷、宮本幸
勝: 山口(1勝) 敗: 宮本幸(1敗)
本: 急 – 中沢1号2ラン(9回・宮本幸)、大橋1号ソロ(9回・宮本幸) 広 – 山本浩1号2ラン(6回・山口)
審判:球審…岡田豊、塁審…平光・大野・山本文、外審…久喜・岡田和- 試合時間:3時間56分
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公式記録関係(日本野球機構ページ)
第4戦
10月30日 広島市民球場 入場者:25002人
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪急 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 15 | 1 |
広島 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 12 | 0 |
- (延長13回)
- 急 : 足立、戸田、山口
- 広 : 外木場
本: 急 – 森本1号ソロ(2回・外木場) 広 – 山本浩2号ソロ(2回・足立)、山本一1号ソロ(2回・足立)
審判:球審…岡田和、塁審…久喜・平光・大野、外審…谷村・道仏- 試合時間:4時間49分
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試合時間4時間49分は第1戦で記録した4時間29分を上回り、2010年第6戦(中日ドラゴンズvs千葉ロッテマリーンズ ナゴヤドーム、5時間43分)にて更新されるまで35年にわたってシリーズ最長記録だった。また、史上初めて引き分け試合が複数記録された。
公式記録関係(日本野球機構ページ)
第5戦
10月31日 広島市民球場 入場者:25077人
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪急 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 0 |
広島 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 |
- 急 : 山田、山口
- 広 : 佐伯、金城、宮本幸
勝: 山田(2勝) 敗: 佐伯(2敗) S: 山口(1勝1S)
本: 広 – 衣笠1号ソロ(2回・山田)
審判:球審…道仏、塁審…谷村・久喜・平光、外審…岡田豊・山本文- 試合時間:3時間2分
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公式記録関係(日本野球機構ページ)
第6戦
11月2日 阪急西宮球場 入場者:30371人
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 8 | 2 |
阪急 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 7 | 9 | 2 |
- 広 : 池谷、金城、渡辺弘、宮本幸、若生
- 急 : 足立、戸田、山口
勝: 戸田(1勝) 敗: 池谷(1敗) S: 山口(1勝2S)
本: 広 – ホプキンス1号ソロ(8回・山口) 急 – 中沢2号2ラン(4回・池谷)
審判:球審…山本文、塁審…岡田豊・谷村・久喜、外審…岡田和・大野- 試合時間:3時間22分
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公式記録関係(日本野球機構ページ)
表彰選手
- 最優秀選手賞:山口高志(阪急)
- 敢闘賞:山本浩二(広島)
- 打撃賞:大橋穣(阪急)
- 最優秀投手賞:山田久志(阪急)
- 技能賞:福本豊(阪急)
- 優秀選手賞:中沢伸二(阪急)、外木場義郎(広島)
※この大会で、広島カープが優勝した場合は、球団の資本の関係でマツダから最優秀賞の自動車が贈呈され、トヨタ自工からは賞金が贈呈される予定だったが、阪急優勝であったためトヨタ提供の自動車が贈呈された。
テレビ・ラジオ中継
テレビ中継
- 第1戦:10月25日
関西テレビ≪フジテレビ系列≫ 実況:松本暢章 解説:岡本伊三美(KTV・CX) ゲスト解説:広瀬叔功(南海)、田淵幸一(阪神)
- 第2戦:10月26日
- 関西テレビ≪フジテレビ系列≫ 実況:塩田利幸 解説:岡本伊三美(KTV・CX) ゲスト解説:広瀬叔功、田淵幸一
- 第3戦:10月28日
中国放送≪TBS系列≫ 実況:上野隆紘 解説:横溝桂(RCC)、稲尾和久(RKB)
- 第4戦:10月30日
広島ホームテレビ≪NETテレビ(現・テレビ朝日)系列≫ 実況:太田真一 解説:青田昇(NET)、根本陸夫(ABC)
NHK総合 実況:西田善夫 解説:鶴岡一人
- 第5戦:10月31日
広島テレビ≪日本テレビ系列≫ 実況:赤木孝男 解説:別当薫(NTV)、森昌彦(NTV)、村山実(YTV・NTV)
- 第6戦:11月2日
- 関西テレビ≪フジテレビ系列≫ 実況:松本暢章 解説:岡本伊三美(KTV・CX) ゲスト解説:広瀬叔功、田淵幸一
- なお、第7戦は関西テレビで放送される予定だった。
ラジオ中継
- 第1戦:10月25日
NHKラジオ第1 解説:鶴岡一人
TBSラジオ(JRN・朝日放送制作) 解説:根本陸夫 ゲスト解説:江夏豊(阪神)、江本孟紀(南海 - 江夏と江本は翌シーズンから、他の選手も交えたトレードで互いに移籍することとなる)
文化放送(NRN・毎日放送制作) 解説:本屋敷錦吾 ゲスト解説:米田哲也(阪急からシーズン途中の6月に阪神へ移籍)
ニッポン放送(独自) 解説:豊田泰光 ゲスト解説:松岡弘(ヤクルト)
- 第2戦:10月26日
- NHKラジオ第1 解説:加藤進
- TBSラジオ(JRN・朝日放送制作) 解説:皆川睦雄 ゲスト解説:小川亨(近鉄)
- 文化放送(独自) 解説:河村英文、別所毅彦
- ニッポン放送(NRN・毎日放送制作) 解説:本屋敷錦吾 ゲスト解説:米田哲也
- NHKラジオ第1 解説:加藤進
- 第3戦:10月28日
- NHKラジオ第1 解説:小西得郎
- TBSラジオ(JRN・中国放送制作) 解説:本屋敷錦吾(MBS)、金山次郎
- 文化放送(NRN・中国放送制作・裏送り) 解説:池田英俊、河村英文(KBC)
- ニッポン放送(NRN) 解説:土井淳
- ラジオ関東(現・ラジオ日本) 解説:笠原和夫、大沢啓二(翌年から日本ハム監督)
- NHKラジオ第1 解説:小西得郎
- 第4戦:10月30日
- NHKラジオ第1 解説:加藤進
- TBSラジオ(JRN) 解説:牧野茂、稲尾和久(RKB)
- 文化放送(独自) 解説:別所毅彦
- ニッポン放送(NRN・中国放送制作) 解説:長谷川良平、皆川睦雄(ABC)
- ラジオ関東 解説:笠原和夫、大沢啓二
- 第5戦:10月31日
- NHKラジオ第1 解説:鶴岡一人
- TBSラジオ(JRN) 解説:牧野茂、稲尾和久(RKB)
- 文化放送(NRN・中国放送制作) 解説:皆川睦雄(ABC)、横溝桂
- ニッポン放送(独自) 解説:土井淳、西村貞朗(KBC)
- ラジオ関東 解説:笠原和夫、大沢啓二
- 第6戦:11月2日
- NHKラジオ第1 解説:鶴岡一人
- TBSラジオ(JRN・朝日放送制作) 解説:花井悠 ゲスト解説:江夏豊、江本孟紀
- 文化放送(独自) 解説:河村英文(KBC)、別所毅彦
- ニッポン放送(NRN・毎日放送制作) 解説:永井正義 ゲスト解説:米田哲也
脚注
^ それまでの最多ブランク登板は1960年の第2戦で登板した荒巻淳の10年。
関連項目
- 1975年のパシフィック・リーグプレーオフ
外部リンク
NPB公式記録 - NPB.jp 日本野球機構
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