日本万国博覧会


















































日本万国博覧会
Japan World Exposition
Osaka 1970


開催期間中の会場風景。中央に太陽の塔を望む。1970年4月撮影。
開催期間中の会場風景。中央に太陽の塔を望む。1970年4月撮影。

イベントの種類
国際博覧会(旧・一般博[注 1]
通称・略称
大阪万博、70年万博、日本万国博、EXPO'70
正式名称
日本万国博覧会
開催時期
1970年3月15日 - 9月13日(6か月、183日間)
会場
日本の旗 日本・大阪府吹田市千里丘陵 日本万国博覧会記念公園
主催
財団法人日本万国博覧会協会
(その後独立行政法人日本万国博覧会記念機構となったが、2014年4月1日付で解散[1]
プロデューサー
丹下健三
来場者数
6,421万8,770人
最寄駅
万国博中央口駅
詳しくは大阪万博の交通を参照
駐車場


















『シンボルマーク』

EXPO'70 SYMBOL MARK.png
作者
大高猛
製作年
1966年採用

日本万国博覧会(にっぽんばんこくはくらんかい、英:Japan World Exposition, Osaka 1970)は、1970年3月15日から9月13日までの183日間、大阪府吹田市の千里丘陵で開催された国際博覧会。


アジア初かつ日本で最初の国際博覧会(General category:一般博、現・登録博)であり、当時史上最大の規模を誇った。略称は開催地・開催年から大阪万博あるいは70年万博、一般的な英語表記としてはEXPO'70が用いられた。また、日本国内において単に万博あるいは万国博とも略される(本項の記述にも用いる)。主催は、財団法人日本万国博覧会協会。博覧会の名誉総裁は当時の皇太子明仁親王、名誉会長は当時の内閣総理大臣:佐藤栄作。




目次






  • 1 概要


  • 2 演出者


  • 3 シンボルマーク


  • 4 日本万国博に参加した国・地域・国際機関


  • 5 パビリオン一覧(50音順)


  • 6 館・展示物


  • 7 会期中の主な出来事


    • 7.1 開会式


    • 7.2 閉会式




  • 8 記録


  • 9 会場内・会場への交通


  • 10 記念発行物


  • 11 テレビ・ラジオにおける大阪万博


    • 11.1 開催中のテレビ番組




  • 12 テーマソング


  • 13 万博に出展し、その後実現普及したもの


  • 14 万博で登場したがいまだ普及途上にあるもの


  • 15 万博が舞台、もしくは関係のある作品


    • 15.1 小説


    • 15.2 漫画・アニメ


    • 15.3 テレビドラマ


    • 15.4 バラエティ番組


    • 15.5 映画


    • 15.6 楽曲


    • 15.7 現代音楽(万博で初演・公開されたもの)


    • 15.8 その他




  • 16 博覧会閉幕後


    • 16.1 パビリオンの転用




  • 17 開催時間・入場料


  • 18 位置情報


  • 19 関連項目


  • 20 脚注


    • 20.1 注釈


    • 20.2 出典




  • 21 外部リンク





概要




開催期間中の会場風景。右前方に太陽の塔が垣間見られる。1970年4月撮影。


「人類の進歩と調和」をテーマに掲げ、77ヵ国が参加し、戦後、高度経済成長を成し遂げアメリカに次ぐ経済大国となった日本の象徴的な意義を持つイベントとして開催された。日本においては1964年の東京オリンピック以来の国家プロジェクトであり、多くの企業・研究者・建築家・芸術家らがパビリオン建設や映像・音響などのイベント制作・展示物制作に起用された。大阪市など会場周辺市街地では万博開催への整備がなされ、道路や鉄道・地下鉄建設など大規模開発が進められた。一方、第二次世界大戦以来の規模となる芸術家らの国家イベントへの動員は文化・芸術界内部で批判があったほか、同じく1970年に予定されていた日米安保条約改定に関する議論や反対運動(70年安保闘争)を大イベントで国民の目からそらすものだとして、大学生らによる反対運動も行われた。


テーマ館の太陽の塔やアメリカ館・ソ連館などの、人気パビリオンでは数時間待ちの行列ができるなどして大変混雑した。特にアポロ12号[2]が持ち帰った「月の石」を展示したアメリカ館の行列は延々と続き、途中であきらめて他の館へ行く人も多かった。その異常な混雑ぶりから、テーマをもじって「人類の辛抱と長蛇」や「残酷博」と揶揄されたことがある。また、国際博覧会史上初めて黒字となった。



  • 名称:日本万国博覧会 (Japan World Exposition, Osaka 1970)

  • テーマ:「人類の進歩と調和」(Progress and Harmony for Mankind)

  • 開催期間:1970年3月15日~9月13日(183日間)(開会式は3月14日)

  • 性格:国際博覧会条約に基づく第1種一般博 (General/first category)

  • 会場運営:財団法人日本万国博覧会協会

  • 面積:330ha

  • 総入場者数:6,421万8,770人[3](うち外国人 約170万人)

  • 目標入場者数:3,000万人(その後5,000万人に上方修正)

  • 参加国数:77カ国4国際機関

  • 迷子になった親と子供の数:22万643人


  • モノレールへの乗車人員:約3,350万人

  • 売上金額:入場券 約350億円 食堂・売店関係 約405億円

  • 1日の入場者:最高 83万5,832人(9月5日[4]) 最低 16万3,857人(3月16日) 平均 約35万人

  • 迷い人:大人 12万7,453人 子供 4万8,190人 [5]

  • 落し物:5万227件(そのうち、金銭は4,780万円)[5]

  • 食中毒:43件 計404人[5]


大阪万博の最終的な総入場者数は約6,421万人で、2010年中国・上海で開かれた上海万博に抜かれるまでは万博史上最多であった(上海万博は約7,308万人[6])。また、愛称の「万博(バンパク)」は、この博覧会の正式名称の「万国博覧会」を略したものだが、その後の博覧会の愛称にも引き継がれている(科学万博=つくば博、花の万博=大阪花博、愛知万博=愛・地球博)。


なお、1940年3月15日から8月31日にかけて東京で開催される予定で、日中戦争の激化などを受けて開催延期された「紀元2600年記念日本万国博覧会」の前売り券が本博覧会で代替として使用できたため、約3,000枚が実際に使用された[7]



演出者


財団法人日本万国博覧会協会の会長理事は石坂泰三、事務総長理事は初代が新井真一(元通産省官僚、後に実業家)。新井はテーマの画策、テーマ館の総合プロデューサーを岡本太郎に依頼、説得するなど奔走したが志半ばで更迭された。理由は定かではないが、何らかの政治的な力学が働いたのではとメディアは伝えている[要出典]。2代目が鈴木俊一(後の東京都知事)。


万博会場の総合設計を行ったのは建築家の丹下健三であった[8]。会場やパビリオンには随所にメタボリズムの意匠が見て取れる。黒川紀章や菊竹清訓等メタボリスト達は、広大な敷地に会期の間だけ「都市」を出現させ、終わったら全てを無に帰すという博覧会の特徴が上手くメタボリズムと適応したためか、大阪万博以降の博覧会(沖縄海洋博など)にも関与した。



シンボルマーク


大阪万博の公式なシンボルマークは、日本の国花である桜をかたどったもので、デザインは大高猛[9]。当初は西島伊三雄デザインの、鉄アレイ状の上に丸を描いた形[2]で、東西世界の融合などを表しているとの説明だったが、シンボルマーク発表の記者会見の直前に万博協会会長の石坂泰三が「これでは日本が世界の上にあぐらをかいている」と激怒し、一蹴した(その日の会見は中止)。その後改めてデザインが行われ、桜をイメージしたマークとなった。「五つの花びらは五大州すなわち世界を、中央の丸は日本のシンボル日の丸を、周囲の白い部分は発展への余裕と伸びようとする意図を表している」と説明された。なお、日本館はこのシンボルマークを模って建設された。



日本万国博に参加した国・地域・国際機関


国際博覧会史上アジアで初めて開催される大阪万博に、できるだけ多数の国の参加を得て充実した意義あるものとするため、在外公館を通じて未参加国に対して参加勧奨に努めるとともに、総理大臣または万博担当大臣の特使および万博日本政府代表のほか博覧会協会幹部職員等を派遣して折衝を行なった。その結果同年中に新たに中央アフリカ共和国ほか25ヵ国が参加を決定し、参加決定国は合計81ヵ国に上ったが、他面、財政事情その他の理由により5ヵ国(ポーランド、イスラエル、ガイアナ、ハイチ、コンゴ(当時の旧国名ザイール))が参加を取り消した。最終的には、77ヵ国(日本を含む)、4国際機関、1政庁、9州市が参加した。















































































































































日本万国博覧会に参加した国・地域・国際機関の一覧
国旗は1970年開幕当時
参加した国 (括弧)は、申し出の順番

アジア

大韓民国の旗 韓国(2)

中華民国の旗 中華民国(4)[※ 1]

クウェートの旗 クウェート(15)

トルコの旗 トルコ(18)

タイ王国の旗 タイ(20)

フィリピンの旗 フィリピン(21)

Flag of Laos (1952-1975).svg ラオス王国(29)

ビルマの旗(1948-1974) ビルマ(30)[※ 2]

サウジアラビアの旗 サウジアラビア(33)

Flag of Ceylon (1951–1972).svg セイロン(35)[※ 3]

 インドネシア(38)

キプロスの旗 キプロス(41)[※ 4]

シンガポールの旗 シンガポール(44)

 パキスタン(45)

インドの旗 インド(47)

南ベトナムの旗 ベトナム(50)[※ 5]

ネパールの旗 ネパール(52)

アブダビの旗 アブダビ首長国(60)[※ 6]

イラン帝国の旗 イラン(61)

マレーシアの旗 マレーシア(62)

アフガニスタンの旗 アフガニスタン(63)

カンボジアの旗 カンボジア(65)
RCD連合(68)[※ 7]


ヨーロッパ

オランダの旗 オランダ(5)

ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦(7)[※ 8]

ベルギーの旗 ベルギー(8)

西ドイツの旗東ドイツの旗 ドイツ(9)[※ 9]

スイスの旗 スイス(10)

フランスの旗 フランス(13)

ブルガリアの旗 ブルガリア(14)

イギリスの旗 イギリス(16)

ポルトガルの旗 ポルトガル(19)

 デンマーク(24)

 ノルウェー(25)

 スウェーデン(26)

 フィンランド(27)

ギリシャの旗 ギリシャ王国(31)[※ 10]

チェコスロバキアの旗 チェコスロバキア(34)[※ 11]

アイスランドの旗 アイスランド(39)

バチカンの旗 バチカン(49)

イタリアの旗 イタリア(55)

マルタの旗 マルタ(66)

モナコの旗 モナコ(69)

アイルランドの旗 アイルランド(76)


北アメリカ

カナダの旗 カナダ(1)

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(3)

 キューバ(17)

ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国(32)

エルサルバドルの旗 エルサルバドル(64)

ニカラグアの旗 ニカラグア(70)

パナマの旗 パナマ(71)

コスタリカの旗 コスタリカ(72)


南アメリカ

 チリ(48)

 コロンビア(51)

エクアドルの旗 エクアドル(53)

ペルーの旗 ペルー(54)

アルゼンチンの旗 アルゼンチン(57)

ブラジルの旗 ブラジル(58)

ベネズエラの旗 ベネズエラ(67)

ペルーの旗 ペルー(73)


アフリカ

ザンビアの旗 ザンビア(6)

アルジェリアの旗 アルジェリア(22)

Flag of Ethiopia (1897-1936; 1941-1974).svg エチオピア帝国(28)

コートジボワールの旗 象牙海岸(36)[※ 12]

タンザニアの旗 タンザニア(37)

 ガーナ(40)

マダガスカルの旗 マダガスカル(42)

ウガンダの旗 ウガンダ(43)

ガボンの旗 ガボン(46)

中央アフリカ共和国の旗 中央アフリカ(56)

ナイジェリアの旗 ナイジェリア(59)

シエラレオネの旗 シエラレオネ(75)

モーリシャスの旗 モーリシャス(74)


オセアニア

 ニュージーランド(11)

オーストラリアの旗 オーストラリア(12)

参加した国際機関・州・市など (括弧)は、正式名、所属の国名・地域など

国際連合の旗 国際連合

EC(ヨーロッパ共同体)[※ 13]

OECD(経済協力開発機構)

香港の旗 イギリス領香港(イギリス領)

ケベック州の旗 ケベック州(カナダ)

ブリティッシュコロンビア州の旗 コロンビア州(カナダ)

オンタリオ州の旗 オンタリオ州(カナダ)

ワシントン州の旗 ワシントン州(アメリカ)

ハワイ州の旗 ハワイ州(アメリカ)

アラスカ州の旗 アラスカ(アメリカ)

ミュンヘン市(ドイツ)

ロサンゼルス(アメリカ)



  1. ^ 台湾が「中華民国」の正式国名で参加した、最後の国際博覧会である。


  2. ^ 後のミャンマー


  3. ^ 後のスリランカ共和国


  4. ^ サイプラスとも言われており、万博ではこの名義で参加した。


  5. ^ 当時、南北に分かれていたうちの南ベトナムである(1976年に北ベトナムへの統合により消滅)。


  6. ^ 現在はアラブ首長国連邦(UAE、1971年結成)を構成する首長国のひとつ。


  7. ^ イラン、トルコ、パキスタンの三ヵ国。後のECO(経済協力機構)


  8. ^ 後のロシア連邦、独立国家共同体構成国


  9. ^ 当時は西ドイツと東ドイツによる分断国家だったが、当万博では合同で参加。


  10. ^ 後に王制を廃止、ギリシャとなる


  11. ^ 後にチェコとスロバキアに分裂


  12. ^ 後のコートジボワール


  13. ^ 後のEU(ヨーロッパ連合)



パビリオン一覧(50音順)





タイ館(中央)




レストラン・プラハ




中央が化学工業館、左奥に三菱未来館





住友童話館




せんい館





タカラ・ビューティリオン





東芝IHI館





富士グループパビリオン




左がみどり館、右が日立館




左より順に、みどり館、古河パビリオン、電力館。右端は空中ビュッフェ。





エキスポタワー



  • 万国博覧会記念協会本部ビル(旧・日本万国博覧会協会本部、オペレーションコントロールセンター。計画当初より撤去しない設計施工のため現存。)

  • テーマ館(太陽の塔。大屋根内の空中テーマ館。)


国際館



  • アメリカ館

  • アメリカンパーク


  • アブダビ館(現アラブ首長国連邦アブダビ首長国)

  • RCD館(イラン、トルコ、パキスタン)

  • アラブ連合館(現エジプトとシリア)


  • アルゼンチン館


  • アルジェリア館


  • 英国館


  • EC館(現EU)


  • イタリア館

  • インターナショナルプレース(複数)


  • インド館


  • インドネシア館


  • エチオピア館


  • OECD館


  • オーストラリア館


  • オランダ館


  • オンタリオ州館


  • カナダ館


  • キリスト教館(バチカン市国)


  • クウェート館


  • ギリシャ館


  • キューバ館


  • ケベック州館(カナダ)


  • 国連館


  • コロンビア館


  • サウジアラビア館


  • サンフランシスコ市館(エキスポランド内)


  • シンガポール館


  • スイス館


  • スカンジナビア館(デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド)


  • セイロン館(現スリランカ)


  • 象牙海岸館


  • ソ連館(現CIS諸国及びバルト三国)


  • タイ館


  • 大韓民国館


  • 中華民国館


  • チェコスロバキア館


  • チリ館


  • ドイツ館


  • ニュージーランド館

  • 日本館


  • ハワイ州館


  • ビルマ館


  • フィリピン館


  • ブラジル館


  • フランス館


  • ブルガリア館


  • ブリティッシュコロンビア州館(カナダ)


  • ベルギー館


  • ポルトガル館


  • 香港館


  • フィリピン館


  • ミュンヘン市館(エキスポランド内)


  • モルモン・パビリオン


  • メキシコ館


  • ワシントン州館(アメリカ合衆国)


企業館ほか



  • IBM館(日本IBM)


  • ガスパビリオン(テーマは「笑い」)

  • 化学工業館


  • コダック館


  • クボタ館


  • サントリー館


  • サンヨー館


  • 住友童話館

  • 自動車館(日本自動車工業会)

  • 生活産業館

  • せんい館


  • 専売公社館(虹の塔)


  • タカラ・ビューティリオン

  • 地方自治体館

  • 鉄鋼館

  • 電気通信館

  • 電力館(電気事業連合会)


  • 東芝IHI館

  • 日本民芸館(現・大阪日本民藝館)


  • 日立グループ館(エスカレーターは会場最長)


  • 古河パビリオン


  • 富士グループパビリオン(360°スクリーンあり)


  • フジパン・ロボット館(エキスポランド内)


  • ペプシ館(エキスポランド内)


  • 松下館


  • 三井グループ館


  • 三菱未来館(三菱グループ)

  • みどり館(三和グループ32社の合同館、のちのみどり会発足の元となった)


  • リコー館


  • ワコール・リッカーミシン館


その他


  • エキスポランド

  • エキスポタワー

  • お祭り広場

  • 日本庭園


  • 万国博美術館、屋外美術広場

  • 万国博ホール

  • 国際バザール

  • 日曜広場~土曜広場



館・展示物





松下館のタイムカプセル(大阪歴史博物館で展示)



  • テーマ館の一部として岡本太郎意匠による「太陽の塔」が作られた。現在も残され、万博記念公園のシンボルとなっている。

  • 現在、唯一元会場内に残存している鉄鋼館が改修され、2010年3月13日に万国博の資料館「EXPO'70パビリオン」としてリニューアルオープンした。もともと鉄鋼館は現代音楽などの音楽公演を行うパビリオンで最新の音響設備を備えており、40年ぶりに公開されるメーン施設「スペースシアターホール」は、当時の光のショーをイメージして色とりどりの照明で演出している[10]

  • シンボルタワーの「エキスポタワー」は菊竹清訓の設計で、閉幕後も残され展望塔として観客を集めていたが老朽化により1990年に閉鎖され、2002年夏から2003年春にかけて撤去工事が行われ現在はなくなっている。

  • 世界の美術品を集めた万国博美術館は開催後、国立国際美術館として再利用され、隣接する万国博ホールは多目的ホールとなった。しかし老朽化により2004年閉鎖され、ともに解体された。

  • アメリカ館ではアポロ計画で持ち帰られた月の石が展示され、話題となる。(1969年、アポロ12号のお土産。なお日本館4号館にもアポロ11号[2]が持ち帰ったものが展示されていた。)

  • インド館では「アショカ・ホテル」によるインド料理レストランが開設され人気を博した。なお同レストランの運営にはインド独立運動の闘士で、インド料理老舗の「ナイルレストラン」のオーナーであるA.M.ナイルが全面協力している。

  • 民間企業のパビリオンとしては、三菱未来館、日立グループ館などが人気を集めた。


  • 松下館で展示されたタイムカプセルは当時の各種物品を詰め、同じものが2つ大阪城公園に埋められている。一つは5000年後の6970年に開封予定。もう一つは内容物の状態確認のため、2000年以降100年ごとに開封されることになっており、2000年3月15日に当初予定通り掘り出して最初の開封が行われ、点検作業の後同年11月23日に再び埋設された[11][12]。さらに地上用に残された内容物を含めた同じもの一式が大阪市に寄付され、1971年11月22日から同公園内にあった大阪市立博物館で展示された[13]。2001年に大阪市立博物館が閉館して後は大阪市中央区にある大阪歴史博物館にて保管されており、1階でタイムカプセルの本体を展示している[14][15][16]ほか、2005年には内容物約30件の展示が行われた[17]。また、大阪府門真市にあるパナソニックミュージアム 松下幸之助歴史館(旧:松下電器歴史館)でももう一つのタイムカプセルの本体を展示している[11]


  • 古河パビリオンは未来的建築の並ぶ会場内であえて「外し」狙いで古典的に東大寺の過去に存在し、落雷で燃失した東塔[要出典](七重塔)を再現していた。会期終了後、東大寺より移設の要望もあったが、資金上の問題もあり最上部の相輪部のみ寄贈されるにとどまる。


  • 全日本仏教会が休憩所として建築した「法輪閣」は、閉幕後に全日本仏教会が四天王寺に寄進し、飛び地境内に移築、改修され庚申堂となった。

  • 万博会期後はほとんどのパビリオンが取り壊され跡地は公園化されたが、パビリオンの中には引き取られ移設されたものもある。オーストラリア館は閉幕後、三重県四日市市に移築され、オーストラリア記念館となったが、2013年に閉館し、2014年に解体された。同様に、スカンジナビア館も北海道石狩市(当時は石狩町)に移築され、1972年2月に再開館した[18]が、所有者の倒産に伴い数年で閉鎖され、1981年11月までに撤去されている。また三菱未来館の一部は宝塚ファミリーランドへ移設されたがこれも後に老朽化のため解体された。カンボジア館は万博閉幕の翌年1971年に神戸市北区広陵町に移設され、現在では「広陵町パビリオン」という地元の愛称で自治会館として使用されている。


  • フジパン・ロボット館はフジパンの本社がある愛知県にできた愛知青少年公園(後に愛・地球博の長久手会場となる)に移設。建物は老朽化により1993年に取り壊されたが、ロボットはその後も同公園内の愛知県児童総合センターで展示されていた。その後、2002年3月に、愛・地球博の会場工事のため同公園・同センターは休園になるものの、2005年の愛・地球博のわんパク宝島・ロボットステーション(児童総合センターの建物をパビリオンにそのまま転用)に展示・公開された。大阪・愛知の2つの万博で共に展示されたのはこのロボット以外にはない。現在も長久手会場の跡地に整備された愛・地球博記念公園の同センター内に展示・保存されており、ロボットのパフォーマンスを見ることができる。



会期中の主な出来事



開会式


開幕前日の3月14日、天皇・皇后・皇太子・同妃と特別招待客・一般招待12,000名が出席してお祭り広場で開会式が行われ、博覧会国際事務局副会長オタカール・カウッキーから同年に制定された万博旗が日本万国博覧会協会会長石坂に手渡され、参加各国の入場行進、石坂会長・佐藤首相・船田衆院議長・重宗参院議長・左藤府知事・天皇らがことばを述べた。皇太子により開幕のスイッチが押され、会場は紙吹雪に包まれた。その後子供たちによる神輿で会場を沸かした。



閉会式


9月13日、皇太子と同妃が臨場の下、特別招待客・一般招待6,000名が出席してお祭り広場で閉会式が行われ、参加各国の入場行進、石坂会長、皇太子らがことばを述べた。万博旗が返還され、参加国・国際機関旗が一斉に降ろされ、コンパニオンにメダルが贈られた。



記録





ソ連館





カナダ館





スイス館



  • 皇室来訪回数


    • 天皇・皇后両陛下 3回


    • 皇太子同妃両殿下 5回

    • その他皇室関係 32回



  • 日本国外からの貴賓数 約4,800人

  • パビリオン入場者数


























































順位 パビリオン名 入場者数
1位
ソ連館
28,000,000人
2位
カナダ館
25,035,000人
3位
アメリカ館
16,500,000人
4位
エルサルバドル館
13,725,000人
5位 アメリカン・パーク 12,810,000人
6位
スイス館
12,600,000人
7位
日本館
11,632,627人
8位 三菱未来館 11,556,268人
9位
オーストラリア館
11,554,420人
10位
チェコスロバキア館
11,200,000人


  • 出産 1人

  • 結婚式 55組(記録有のみ)

  • 患者 86,332人(件)

  • 拾得物 54,154件

  • 拾得金 48,924,577円



会場内・会場への交通


詳細は大阪万博の交通の項目を参照。


  • 道路


    • 名神高速道路・近畿自動車道 吹田IC、中国自動車道 中国吹田IC[19][20]

    • 大阪中央環状線

    • 新御堂筋



など
  • 会場付近ではないが、西名阪道・大阪内環状線・大阪外環状線などがアクセス道路として万博開催までに供用を開始した。


  • 鉄道


    • 北大阪急行電鉄万国博中央口駅(臨時駅、閉会後廃止)[21]。万国博中央口駅から新大阪駅までの運賃は100円だった。


    • 阪急千里線万国博西口駅(臨時駅、閉会後廃止)。万国博西口駅から天神橋筋六丁目駅までの運賃は70円だった。



  • バス

    • 阪急バス

    • 近鉄バス


    • 京阪バス(万博期間中のみ)



  • 空路

    • 日本航空(オフィシャル・エアライン)
      • なお大阪国際空港だけでなく、東京国際空港も国内外からの臨時便、特別機をさばききれなくなる恐れがあったことから、8月に国内定期便の減便措置が取られたほか、同月には東京国際空港と秋田空港や岡山空港・八丈島空港などを結ぶ定期便の発着地がアメリカ軍の厚木基地に期間限定で移された。




記念発行物




記念貨幣(100円白銅貨)




  • 記念切手

    • 15+5円・50+10円付加金付きが1969年3月15日発行された。

    • 7円・15円・50円の三種類が、1970年3月14日と6月29日にそれぞれ異なる図案で発行された。

    • 諸外国(特に発展途上国)でも、日本での需要を見込んで多数の記念切手が発行された。リベリアは三波春夫と「世界の国からこんにちは」の一節を日本語であしらったものを、セネガルは万博会場を5連組みで描いたものを発行した。




  • 記念貨幣
    • 100円白銅貨が1970年3月10日(7月9日に追加発行)に発行された。




テレビ・ラジオにおける大阪万博


会期中は多くのテレビ・ラジオが万博を取り上げ、NHK総合テレビでは毎日、会場から中継を行なう帯番組を編成した。

開会式はNHKは特別番組を放送。民放はこれに対抗するため、在阪テレビ局を中心に日本民間放送連盟に加盟するテレビ全局が協力して『幕開く日本万国博』を製作した。全民放テレビ局が一致協力して1番組を放送したのはこれが初めてのことだった[22]



開催中のテレビ番組



  • ナショナルデーへの招待 - 参加国の催しを紹介する番組[23]

1970年3月16日 - 9月11日 NHK総合テレビ(全国放送) 月曜・水曜・金曜13:40 - 14:20[24]


  • 万国博アワー - 会場とスタジオを結び、ゲストのインタビューなどを織り込みながら万博の話題を伝えた番組[23]

1970年4月7日 - 8月25日 NHK総合テレビ(全国放送) 火曜20:00 - 21:00[24]


  • 万国博と結ぶ - 万博会場の電気通信館と日本各地を結ぶ二元中継番組[25]

1970年3月16日 - 9月12日 NHK総合テレビ(ローカル、大阪放送局管内以外の局が持ち回りで放送) 月曜 - 土曜13:05 - 13:20[24]


  • 万国博の話題 - 万博の1週間の出来事を伝えた番組[25]。日曜放送分は東京・大阪に限り2か国語放送が行われた[26]

1970年3月22日 - 9月13日 NHK総合テレビ(近畿地方向け) 土曜7:20 - 7:35、(全国放送) 日曜13:35 - 1350[24]

  • EXPO招待席

1970年4月5日~9月13日 よみうりテレビ制作・日本テレビ系 日曜22:30 - 23:00


テーマソング




















万国博音頭

村田英雄の楽曲
リリース
1966年
作詞者
三宅立美
作曲者
古賀政男
カバー



  • 村田英雄




  • 世界の国からこんにちは(万博テーマソング、作詞:島田陽子、作曲:中村八大)

    • 1967年発売。三波春夫(テイチク)・坂本九(東芝音楽工業)・吉永小百合(日本ビクター)・山本リンダ(ミノルフォン)・叶修二(日本グラモフォン)・弘田三枝子(日本コロムビア)・西郷輝彦(日本クラウン)・ボニー・ジャックス(キングレコード)の競作で発売され、総売上は300万枚を超えた。中でも三波春夫盤が最高の売り上げを記録し、140万枚を売り上げるミリオンセラーとなった[注 2]



  • 万国博音頭(作詞:三宅立美、補作詞:西沢爽、作曲:古賀政男)

    • 1966年発売。歌手は村田英雄。この曲は競作ではなかった。



万博に出展し、その後実現普及したもの


技術



  • 温水洗浄便座(ガス館)

  • 動く歩道

  • エアドーム(アメリカ館、富士グループパビリオン)

  • ワイヤレスフォン(現在の携帯電話、電卓の機能まですでに内蔵されていた。電気通信館。)

  • コンピュータ・ハンド・ゲーム(古河グループパビリオン)(人間の声でクレーンを操る大型のクレーンゲーム機。1985年からUFOキャッチャーという商品名で発売され、ゲームセンターなどを中心に全国で普及した。)


  • アストロラマ(みどり館)(360度全天周スクリーン映像。以後の各博覧会で見られた全天周映像やオムニマックスシアター等、他、デジタル映像式プラネタリウム投影機の先駆け。)


  • テレビ電話(第三世代携帯電話でほぼ普及した)


  • ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)


  • モノレール(アルウェーグ式を改良した日本跨座式が会場内にて初めて運用された)


  • サインシステム(ピクトグラムと共同運用した最初のもの)


  • 電波時計(UHFを用いて会場内の時計の時刻を原子時計の時刻に同期させた)


  • 原子力発電 (敦賀発電所 1号炉が開会式の日に営業運転開始、開幕式会場へ送電(詳しくは敦賀発電所の大阪万博の項目参照)。このころから実験的な第1世代より十分な商用、安全に耐える第2世代原子炉が普及し始め、日本を含む各国でさかんに建設、運転された。)


  • タイムカプセル(松下館)(タイムカプセル自体は1939年のニューヨーク万国博覧会で既に出品されていた。しかし、日本がタイムカプセル大国と言われるほど(主に学校などで)タイムカプセルを埋めるようになったのは、大阪万博のタイムカプセルEXPO'70がきっかけであり、大阪万博を通して普及したものである。)[27]


食文化



  • 缶コーヒー(UCC上島珈琲)


  • ファーストフードやファーストフードチェーン(ピザ、ケンタッキーフライドチキン、ドムドムバーガー)


  • ファミリーレストラン(アメリカゾーンに外国店扱いでロイヤルがステーキハウスを出店、この実績がのちにロイヤルホストへとつながる)


  • コーヒー味のソフトクリーム(エチオピア館)


  • 甘味料での味付け、およびコーンスターチ・ゼラチン・寒天などによるババロア状加工を一切行なっていないヨーグルト(ブルガリア館)(のちに各社から販売された。発売は明治ブルガリアヨーグルトが最初。)



万博で登場したがいまだ普及途上にあるもの




万博を描いたシャールジャの切手。国鉄のリニアモーターカーや古河パビリオンがある。





サンヨー館の人間洗濯機



  • 国鉄式浮上式リニアモーターカー(日本館、国鉄)

    JR東海が「リニア中央新幹線」を計画しており、山梨県で実験中であるが、営業線は2017年現在、日本のどこにも未だ敷設されていない。JR(国鉄)方式(超電導リニア)以外は実用化されたものがある。鉄輪式(非浮上式)は各地の地下鉄で、浮上式で低速型HSSTは2005年の愛知万博のときにできた愛知県のリニモで、超高速型トランスラピッドは上海リニアモーターカーで実用化されている。


  • 空中ビュッフェ(会場各所)[3] - ドン・キホーテ大阪道頓堀店に同様の観覧車がある。


  • ファクシミリ配信型の新聞 - 類似のものとしてポーリング受信によるファックス情報サービス。なお、インターネットで紙面を配信するサービスはすでに始まっている。

  • 人間洗濯機(サンヨー館) - ミストバス(身体障害者用自動洗浄浴槽)・介護用浴槽として浸透しつつある。なお、人間洗濯機は現在も三洋電機(後のパナソニック)に保管されているが、既に使用不能になっている。門真市のパナソニックミュージアムで、2018年7月14日から9月1日に開幕の1970年大阪万博企画展で人間洗濯機の実物が限定公開された[28]


  • 電気自動車 (ダイハツ工業)
    現在の日本では、三菱・i-MiEV(2009年)や日産・リーフ(2010年)などが販売され、徐々に普及しつつあるが、充電容量や充電用インフラの整備が課題となっている。アメリカではテスラ社が全国規模での販売を行っているほか、ハイブリッド車や燃料電池車の開発に大いに貢献している。




万博が舞台、もしくは関係のある作品



小説




  • 重松清『トワイライト』


  • 蓮見圭一『水曜の朝、午前三時』


  • 森村誠一『新幹線殺人事件』


  • 筒井康隆『人類の大不調和』



漫画・アニメ




  • モンキー・パンチ『ルパン三世外伝』

  • 万博開催期間中に『ハクション大魔王』の下記回に舞台として登場している(共に1970年8月9日に放映)。

    • 第90話「世界の皆さん 今日わ の話」

    • 第91話「ハクション 魔法パビリオン の話」



  • 『サザエさん』(フジテレビ)


    • 1970年6月14日放送「サザエ万博へ行く」。民間パビリオンでは「東芝IHI館」を訪れている(39年後の2009年11月15日に同番組特番で再放送された)。

    • (2000年代の放送において、「タラちゃんが万博で迷子になった」と回想するシーンがある)



  • アニメ映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』
    • 劇中、野原一家(主人公は、しんちゃんの父の野原ひろし)が出演する特撮「ヒーローサン(ヒロシサン)」は大阪万博会場ミニチュア・ジオラマセットが舞台。



  • 浦沢直樹『20世紀少年』


  • ムロタニツネ象『パビリオン地獄』



テレビドラマ



  • 『ウルトラマン』(1967年、TBS)
    • 第26・27話「怪獣殿下」に登場する怪獣ゴモラは、大阪万博で展示するために日本に移送される途中目を覚まし、大阪を蹂躙する。


  • 『柔道一直線』(1970年、TBS)
    • 第30話「必殺!空中二段投げ」 開幕前のまだ工事中だった万博会場で撮影されたシーンが出てくる。


  • 『仮面ライダー』(1971年、MBS/NET)
    • 第7話「死神カメレオン 決斗! 万博跡」(5月15日放映) 会期終了後のエキスポランドで撮影。



  • 連続テレビ小説 『まんてん』(2002年、NHK)


  • 連続テレビ小説 『べっぴんさん』(2017年、NHK)



バラエティ番組




  • クイズEXPO'70(1969年、読売テレビ)


  • 万国びっくりショー(フジテレビ)


  • 兼高かおる世界の旅 第492回 「万国博の一日」(1970年6月28日、TBS)



映画




  • 勝新太郎主演・三隅研次監督作品『とむらい師たち』(大映、1968年)
    • 万博会場造成中の千里丘陵でロケをしたり、大阪万博の公式シンボルマークの前で勝新太郎が演じたりするなど、万博開催直前の大阪を舞台にした作品。



  • 日本一の断絶男(東宝、1969年)
    • 劇中で植木等が『世界の国からこんにちは』を唄い、建設中のパビリオンが映し出されている。ちなみに会期中はガスパビリオン内のマルチスクリーンにてクレージーキャッツ出演によるフィルムが流された。



  • 大原麗子主演・鳥居元宏監督作品『三匹の牝蜂』(東映、1970年)
    • 映画の冒頭部分に開催中の万博会場でロケをしたシーンが出て来る。



  • 山田洋次監督作品『家族』


  • 谷口千吉監督作品『日本万国博』
    • 日本万国博覧会の公式記録映画。翌1971年公開。



  • 井上梅次監督作品『鑚石艶盗』(香港映画) 1971年2月香港公開。

    • 山本富士子主演で撮った『宝石泥棒』を井上監督が自らリメイク。香港・台湾・韓国の俳優を起用し日本でロケした異色作。万博会場でのロケでは、主人公たちが香港館、中華民国(台湾)館、大韓民国館、さらにマレーシア館とシンガポール館を訪れるシーンが盛り込まれた。


  • 怪獣映画『ガメラ対大魔獣ジャイガー』
    • 大阪万博に出展するために動かされた石像によって封印されていた怪獣ジャイガーが目を覚まし日本に上陸、万博会場でガメラと対決する。万博会場でのロケも行なわれ、ソ連館や太陽の塔のミニチュアも製作されている。劇中登場する潜水艇には大阪万博のロゴが描かれている。


  • 『20世紀少年』
    • 上記の漫画を映画化。



  • 湯浅憲明監督作品『ボクは五才』

  • このほか、ソ連の映画監督アンドレイ・タルコフスキーが当時製作中の映画『惑星ソラリス』の一シーンに大阪万博会場の光景を使おうとした。しかし万博開催中に出国許可が下りず、ようやく閉幕後に訪れたが、イメージに合わなかったため、急遽首都高速道路の車窓風景を用いている。



楽曲




  • セルジオ・メンデス『ライブ・アット Expo'70』アルバム(会場でのライブアルバム)


  • スクールメイツ『エキスポ・メイツ・ショー』アルバム(会場内の水上ステージで開催されたショーのサウンドトラック・アルバム。CD『ベスト・オブ・スクールメイツ』に全曲収録。)


  • ベンチャーズ「EXPO'70 (Kyoto Doll)」シングル (日本語題は「京都の恋」。渚ゆう子がカバーして大ヒットした。)



現代音楽(万博で初演・公開されたもの)




  • 武満徹:『クロッシング』、『四季』(いずれも鉄鋼館)


  • 高橋悠治『慧眼(エゲン)』(鉄鋼館)


  • ヤニス・クセナキス『ヒビキ・ハナ・マ』(鉄鋼館)


  • カールハインツ・シュトックハウゼン『シュピラール』『シュティムンク』(西ドイツ館)[29]


  • 湯浅譲二『スペース・プロジェクションのための音楽』(せんい館)

  • 湯浅譲二『ヴォイセス・カミング』より「テレ・フォノ・パシー」(電気通信館)


  • 松平頼暁『アッセンブリッジズ』


  • 三善晃『トランジット』


  • 黛敏郎『生命の讃歌』(太陽の塔)



その他



  • 『小学五年生』1970年4月号では、小学生用サイズの日本館ホステスの制服を着用した少女が表紙を飾っている[30]


  • 舞台『まとまったお金の唄』(2006年、大人計画)


  • 三田誠広『堺屋太一の青春と70年万博』

  • 串間務『まぼろし万国博覧会』(1998年、小学館)- レトロ文化研究書。ISBN 4093872481


  • プロジェクトX〜挑戦者たち〜「大阪万博 史上最大の警備作戦」(2003年、NHK総合)


  • 歴史秘話ヒストリア「1970 熱いぜ! 祭りだ! 万博だ!」(2016年、NHK総合)



博覧会閉幕後




緑豊かな自然公園として生まれ変わった太陽の塔周辺。家族連れを始め人々の憩いの場として親しまれている(万博記念公園自然文化園)。


会場跡地はビジネス副都心・研究都市など様々な開発案があったがどれも明確な計画ではなく、最終的には公園として再整備され1972年に万博記念公園として開園している。


多くの自然文化施設、文化施設、スポーツ施設、レジャー施設が所在し、今も多くの市民に親しまれている。また、開催中から営業していたアミューズメントエリアのエキスポランドは、2009年に閉園となった。後の2015年に、エキスポランドの跡地に複合施設であるEXPOCITYが開業となった。


博覧会を主催した日本万国博覧会協会は、1971年9月に設立された日本万国博覧会記念協会(大蔵省主管)にその業務が移管され、その後2003年に特殊法人の整理合理化計画に伴い、独立行政法人日本万国博覧会記念機構となった[31]。しかし、2013年に記念機構を廃止する法律が成立し、2014年4月1日付で記念機構は解散、万博記念公園の運営は大阪府に、また基金事業は関西・大阪21世紀協会にそれぞれ引き継がれている[1]



パビリオンの転用



  • カンボジア館 - 広陵町自治会集会場(兵庫県神戸市北区広陵町、1971年移築)


  • オーストラリア記念館 - 三重県四日市市大字羽津甲[4]。2013年に閉館、2014年に取り壊された。

  • ラオス館 - 宗教法人「昭和寺」として長野県の霧ケ峰に移築されている[5][6]。

  • ウルグアイ館 - ラーメン店「どさん娘」 兵庫県氷上郡(現・丹波市)氷上町市辺 市辺交差点付近にて 現在は取り壊し。

  • ペルー館 - 喫茶「ペルー」 兵庫県氷上郡(現・丹波市)氷上町市辺 市辺交差点付近にて 現在は取り壊し。

  • フジパンロボット館 - 愛知青少年公園(現・愛・地球博記念公園)。

  • スカンジナビア館 - スカンジナビアン・パビリオン 北海道石狩郡石狩町(現・石狩市)1972年移築、1976年閉館、1981年取り壊し。



開催時間・入場料




  • 3月15日から4月28日まで

    • 博覧会場 9:30 - 22:00

    • 展示館 10:00 - 21:00

    • 美術館 10:00 - 17:00

    • 駐車場 8:30 - 23:00




  • 4月29日から9月13日まで

    • 博覧会場 9:00 - 22:30

    • 展示館 9:30 - 21:30

    • 美術館 9:30 - 17:00

    • 駐車場 8:00 - 23:00




  • 入場料

    • 大人(23歳以上) 800円、青年(15歳から22歳) 600円、小人(4歳から14歳) 400円 夜間(17時以降)は半額

    • 特別(障がい者など):大人 300円、青年 200円、小人 100円

    • 回数券(5枚綴り):大人 3800円、青年2850円、小人1900円(複数人での使用不可)

    • 一般団体:大人 700円、青年500円、小人300円(日・祝日は対象外)

    • 学校団体:高校 200円、小中学 100円(日・祝日は対象外)



  • 駐車料金
    • 一般500円、大型1,000円



位置情報


北緯34度48分38.66秒 東経135度31分39.36秒 / 北緯34.8107389度 東経135.5276000度 / 34.8107389; 135.5276000座標: 北緯34度48分38.66秒 東経135度31分39.36秒 / 北緯34.8107389度 東経135.5276000度 / 34.8107389; 135.5276000



関連項目



  • 国際博覧会

  • 国際博覧会一覧

  • 万博記念公園

  • 国立民族学博物館

  • 吹田市立博物館

  • 堺屋太一

  • 石坂泰三

  • 永野重雄


  • 2005年日本国際博覧会(愛知万博、愛・地球博)

  • 2025年万国博覧会の大阪招致構想



脚注



注釈





  1. ^ 万博後、BIE総会で一般博の区分は廃止された。


  2. ^ 1970年にリベリアで発行された大阪万博開催記念切手に三波が登場し、その切手の上部には本楽曲のフレーズの一部が日本語で綴られている。三波は生涯を通じて本楽曲を歌い続け、三波春夫の代表曲の一つとして知られている。1994年の三波の「芸能55周年記念リサイタル」で三波本人が東京オリンピックのテーマソングである「東京五輪音頭」と本楽曲を「生涯の宝物でございます」と語っている。




出典




  1. ^ ab旧独立行政法人日本万国博覧会記念機構について - 財務省ウェブサイト

  2. ^ ab[1]


  3. ^ 2010年の上海万博に抜かれるまで、長らく万博史上最高だった


  4. ^ これも上海万博に抜かれるまで1日最高入場数の万博記録だった

  5. ^ abc1970年9月14日付毎日新聞


  6. ^ ただし、大阪万博の入場料は800円と当時のサラリーマンから見て高額(当時の平均月給が5万円)であった点、上海万博では記録更新に躍起になってチケットのバラマキ行為が行われたといわれている点、日本と中国との人口差など加味するべき点もあるが、事実は上記の通りである


  7. ^ 『幻の1940年計画』P.89 指南役著 アスペクト 2009年


  8. ^ 鈴木と丹下のつながりは新東京都庁舎にも続いた。


  9. ^ 大高は他に日清カップヌードルのロゴや初代「のりたま」のパッケージデザインを手がけた。


  10. ^ ミニ「EXPO70」13日オープン…パビリオン模型など3000点 - YOMIURI ONLINE(読売新聞)

  11. ^ ab歴史館まめ知識 - パナソニックミュージアム 松下幸之助歴史館、パナソニック。 - 2017年3月15日閲覧。


  12. ^ 点検結果の詳細については「タイム・カプセルEXPO'70の開封」『JSA』Vol.8 (2001)、表面分析研究会 SASJ、70-75頁を参照。


  13. ^ タイム・カプセルEXPO'70概要 > あらまし、パナソニック。 - 2017年3月15日閲覧。


  14. ^ naniwarekihakuのツイート(715699010602999809)


  15. ^ naniwarekihakuのツイート(744330159944261632)


  16. ^ naniwarekihakuのツイート(715761882796277760)


  17. ^ 大阪歴史博物館:常設展:展示更新情報:タイム・カプセル EXPO'70収納品、大阪歴史博物館。2014年6月25日更新


  18. ^ 現在の藤女子大学花川キャンパスの辺りで、付近のバス停にも「スカンジナビア館」と表記されていた。


  19. ^ 中国道の上り線用地を北大阪急行電鉄会場線用地として貸与していたため、万博開幕直前の1970年3月1日に中国吹田IC-中国豊中IC間のみ暫定2車線で供用を開始し、万博期間中の7月23日に中国豊中IC-宝塚IC間までが延伸した。万博終了後に当初の計画どおり4車線化されて開通した。


  20. ^ 万博開催当時、名神高速道路と近畿自動車道、中国自動車道は互いに接続されておらず、各高速との往来は一旦出場して一般道を経由する必要があった。なお、吹田JCT(名神と中国道の直結ランプ)が開通したのは1979年5月15日である。


  21. ^ 北大阪急行は万博期間終了後、会場線と万国博中央口駅を廃止した。なお大阪モノレールは万国博終了後20年を経た1990年に路線開業し、万国博中央口駅跡のすぐ南に万博記念公園駅が作られた。


  22. ^ 日本民間放送連盟(編) 『日本放送年鑑 昭和45年度版』 岩崎放送出版社、1970年、78頁。 

  23. ^ abNHK大阪放送局・七十年史編集委員会 『こちらJOBK -NHK大阪放送局七十年-』 NHK大阪放送局、1995年、214頁。 

  24. ^ abcd日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室 『NHK年鑑'70』 日本放送出版協会、1970年、88頁。 

  25. ^ ab日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室 『NHK年鑑'70』 日本放送出版協会、1970年、86頁。 


  26. ^ NHK大阪放送局・七十年史編集委員会 『こちらJOBK -NHK大阪放送局七十年-』 NHK大阪放送局、1995年、214-215頁。 


  27. ^ 柳田一成『なぜ学校でタイムカプセルを埋めるのか~タイムカプセルから見る日本現代史~』(九州産業大学商学部観光産業学科 平山ゼミナール 平成28年度卒業論文)


  28. ^ 大阪万博企画展 よみがえる人間洗濯機 設計の上田さん「誘致実現したら応援」 門真でパナソニック、きょうから / 大阪 - 毎日新聞)


  29. ^ 先端芸術音楽創作学会(JSSA)第7階研究会会誌 柳田益造「1970年のシュトックハウゼン ―西ドイツ館スナップショット―」p13-p20, 同誌 水野みか子「1970年大阪万博のシュトックハウゼン ―音楽における空間性理念の側面から―」p21-26


  30. ^ 『ワンダーライフスペシャル 学年誌が伝えた子ども文化史 昭和40〜49年編』小学館、2018年、2-3頁。ISBN 978-4-09-106610-7。


  31. ^ 「独立行政法人日本万国博覧会記念機構法を廃止する法律案」について - 財務省(2013年4月、PDF文書)




外部リンク







  • 万博記念公園


  • BIE博覧会国際事務局による紹介

  • 懐かしの大阪万博

  • OSAKA BAN PACK!

  • 蛞蝓万博 EXPO '70

  • 万博記念館

  • 万博(Expo'70)を見た乗物たち

  • パルナス思い出の館

    • ソ連館レストラン「モスクワ」

    • ソ連館レストラン「モスクワ」 テーマソング



  • 大阪万博パピリオン3DCG(壁紙使用可)

  • 吹田博物館で見た岡本太郎

  • 『花ひらく日本万国博』 - NPO法人・科学映像館Webサイトより



1970年、日本通運の企画の下で電通と電通映画社が制作した短編映画《現在、上記サイト内において無料公開中》。







前大会:
モントリオール万国博覧会

一般博
日本、大阪府

次大会:
セビリア万国博覧会









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