ロナルド・ドーア




ロナルド・フィリップ・ドーア(Ronald Philip Dore, CBE, 1925年2月1日 - 2018年11月14日)は、イギリスの社会学者。専攻は日本の経済および社会構造、資本主義の比較研究で、知日派として知られる。ロンドン大学名誉教授、同志社大学名誉文化博士。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス特別研究員、英国学士院会員、アメリカ芸術科学アカデミー会員、日本学士院客員。国際ビジネス学会の紹介によると、実地調査に基づく理論構築に優れ、社会学のみならず、経済学、人類学、歴史学、比較産業研究の各分野に貢献した[1]




目次






  • 1 略歴


  • 2 受賞・栄誉


  • 3 著書


    • 3.1 単著


    • 3.2 共著


    • 3.3 編著




  • 4 テレビ出演


  • 5 脚注


  • 6 外部リンク





略歴



  • 1925年 イングランド南部ボーンマス生まれる。

  • 隣町のプール・グラマースクールに通う。

  • 1947年 ロンドン大学を卒業する(現代日本語を専攻)[2]

  • 1947年~1950年 ロンドン大学東洋アフリカ研究学院研究科で日本語を専攻する。

  • 1950年 神戸市に初来日する[3]

  • 1951年~1955年 ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)の講師となる。

  • 1956年~1960年 カナダ、ヴァンクーバーにおけるブリティッシュコロンビア大学の准教授となる。

  • 1961年~1964年 ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の准教授となる。

  • 1965年~1969年 ロンドン大学のLSEとSOASの社会学教授となる。 

  • 1970年~1981年 サセックス大学開発理論研究所の教授フェローとなる。

  • 1982年~1986年 テクニカル・チェインジ・センターの補佐理事となる。 

  • 1986年~1969年 インペリアル・カレッジ・ロンドンおよびハーバード大学の客員教授となる。

  • 1989年~1994年 マサチューセッツ工科大学(MIT)の政治学准教授となる[1]

  • 1986年~1991年 ロンドン大学インペリアル・カレッジ・オブ・サイエンスの「日本・ヨーロッパ産業研究センター」のセンター長となる。

  • 1991年~現在 LSEの「経済パフォーマンス・センター」のシニア研究フェローとなる。

  • 2018年 11月13日にイタリア・ボローニャの病院で亡くなった。93歳



受賞・栄誉




  • イギリス学士院フェロー、 1974


  • 国際交流基金賞(Japan Foundation Prize), 1977


  • アメリカ芸術科学アカデミーの外国名誉会員, 1978


  • LSEの名誉フェロー, 1980

  • Distinguished Scholarship Award, アジア研究協会, 1986


  • 日本学士院の名誉海外会員メンバー, 1986


  • 明治学院大学の名誉博士、1989



著書


  • 英語著書多数。


単著



  • 『都市の日本人』青井和夫・塚本哲人訳 岩波書店 1962

  • 『日本の農地改革』並木正吉,高木径子,蓮見音彦訳 岩波書店 1965

  • 『江戸時代の教育』 松居弘道訳 岩波書店 1970

  • 『学歴社会新しい文明病』松居弘道訳、岩波現代選書 1978 /新版 同時代ライブラリー / 特装版岩波現代選書 / 岩波モダンクラシックス

  • 『貿易摩擦の社会学 イギリスと日本』 田丸延男訳 岩波新書 1986

  • 『イギリスの工場・日本の工場 労使関係の比較社会学』山之内靖・永易浩一訳 筑摩書房 1987 / ちくま学芸文庫

  • 『21世紀は個人主義の時代か 西欧の系譜と日本』加藤幹雄訳 サイマル出版会 1991

  • 『「こうしよう」と言える日本』朝日新聞社 1993

  • 『不思議な国日本』筑摩書房 1994

  • 『「公」を「私」すべからず やっぱり不思議な国日本』筑摩書房 1997

  • 『日本型資本主義と市場主義の衝突 日・独対アングロサクソン』藤井眞人訳 東洋経済新報社 2001

  • 『働くということ グローバル化と労働の新しい意味』石塚雅彦訳 中公新書 2005

  • 『誰のための会社にするか』岩波新書 2006

  • 『金融が乗っ取る世界経済 21世紀の憂鬱』中公新書 2011

  • 『日本の転機 ─米中の狭間でどう生き残るか』ちくま新書 2012

  • 『幻滅 外国人社会学者が見た戦後日本70年』藤原書店 2014



共著



  • 『戦後の日本 転換期を迎えて 国際シンポジウム』 加藤周一 講談社現代新書 1978

  • 『日本型資本主義なくしてなんの日本か』 深田祐介共著 光文社 1993

  • 『シンポジウム 共生への志 心のいやし、魂の鎮めの時代に向けて』 大江健三郎, プラティープ・ウンソンタム・秦 [ほか著] 岩波ブックレット 2001

  • 『日本を問い続けて 加藤周一、ロナルド・ドーアの世界』 岩波書店 2004



編著



  • 『日本との対話』 岩波書店 1994 [不服の諸相]
    • 対談者 - 鎌田慧、石川恵美子、都筑建、昼馬輝夫、宮内美沙子、薄井清、猪木正道、小倉昌男、福士昌寿、住井すゑ、佐藤太治、国弘正雄、黒田清、加藤周一


  • 『国際・学際研究システムとしての日本企業』 青木昌彦共編 NTT出版 1995

  • 『日本を問う日本に問う』 岩波書店 1997 [不服の諸相 ; 続]



テレビ出演


  • 『NHK 100年インタビュー』 2010年10月28日(木)午後8:00~9:29 NHK BShi


脚注


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  1. ^ ab“AIB Fellow - Ronald P. Dore”. 2010年3月28日閲覧。


  2. ^ “London School of Economics Biography page”. 2010年3月28日閲覧。


  3. ^ “Interview of Ronald Dore”. 2010年3月28日閲覧。



外部リンク


  • 北海道大学附属図書館ドーア文庫







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