繊維











炭素繊維





ガラス繊維


繊維(せんい、英: fibre、米: fiber)は、動物の毛・皮革や植物などから得られる自然に伸びた、または人工的に伸ばされた細くしなやかで凝集性のある紐状の素材のことである。現在では化学などの技術によって人工的に作られたものも数多い。




目次






  • 1 概説


  • 2 繊維の性質


  • 3 天然繊維


  • 4 化学繊維


  • 5 主な繊維メーカー


  • 6 かつての繊維メーカー


    • 6.1 団体


    • 6.2 報道機関







概説


繊維とは、元来は布を織る材料となる糸の素材のことである。布になるためには、それが細長く、柔軟で、なおかつ耐久性に優れることが求められる。また、そのような構造への加工は高度な技術であるため、古くは元からそのような状態にあるものが利用された。現在では様々なものを繊維状に加工することが行われている。


どのようなものが繊維として古いものであるかは断定が難しい。おそらく動物の体毛、植物から得られる繊維が古いものであろう。現在も植物の葉や皮をそのままに衣料として利用する例もあるから、そのあたりが起源なのであろう。動物の長い毛は直接に繊維として利用されたし、一部の植物はその皮層に長い繊維細胞を持ち、引き裂くだけでたやすく繊維状のものが手に入る。毛皮や皮も繊維を含むが、これらはむしろ直接に布状の構造が得られるものとして利用された。



繊維の性質


繊維は、特に細長くなった固体である。このような構造は、強く引き延ばした場合か、ある特定の方向に分子が積み重なることで作られる。いずれにしても、そのために構成する分子の向きが揃う(配向)など、普通の固体の状態より強くなる例が多い。しかも絶対的に細いために柔軟である。また、生物素材では内部に空洞を持って管を作るなど、さらに複雑な構造を持つものもある。


これを緩く組み合わせた布などの場合、軽くて柔らかい上に、繊維の間に多量の空気を含むことから断熱効果が高い。衣服として使われる所以である。密に組み合わせた構造では、柔らかさは失われるが、単に固めたものに比べると柔軟で丈夫な構造となる。



天然繊維


繊維のうち人工的に作られたものでないものの総称を天然繊維 (natural fiber) という。一般的には植物繊維・動物繊維・鉱物繊維・食物繊維であり、さらに化学的な加工を加えていないものを指す。



化学繊維


化学的プロセスにより製造される繊維の総称を化学繊維 (chemical fiber) といい、人造繊維 (artificial fiber) とも呼ばれる。いわゆる化学繊維の始まりは、ナイロンである。これは絹糸の代用を目ざして作られ、ストッキングにおける需要を完全に塗り替えた。これを機に高分子有機化合物による合成繊維は様々なものが作られるようになった。他方、金属やガラスなど元来は繊維の状態に加工できなかった物質から作られた繊維は、より多様な用途に用いられるようになった。



  • 合成繊維

  • 半合成繊維

  • 再生繊維

  • ガラス繊維

  • 炭素繊維

  • 人造鉱物繊維(ロックウール、グラスウール、セラミックファイバーなど)



主な繊維メーカー



  • 東レ

  • 帝人

  • 東洋紡

  • クラレ

  • 三菱レイヨン

  • 日清紡

  • ユニチカ

  • 東邦テナックス

  • シキボウ

  • ダイワボウ(大和紡績)

  • グンゼ

  • 富士紡績

  • オーミケンシ

  • クラボウ(倉敷紡績)

  • 日東紡

  • 旭化成

  • セーレン



かつての繊維メーカー




  • クラシエホールディングス(旧カネボウ。2005年限りで繊維から撤退)

  • 上毛撚糸(現・価値開発。現在は不動産業が主力)







団体



  • 日本繊維産業連盟

  • 日本紡績協会

  • 日本羊毛紡績会

  • 日本化学繊維協会

  • 日本染色協会

  • 日本綿スフ織物工業連合会

  • 日本繊維輸出機構

  • 日本アパレル産業協会

  • 社団法人日本繊維製品消費科学会



報道機関



  • 繊維ニュース

  • 繊研新聞

  • 日本繊維新聞

  • センイ・ジヤァナル








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